国家の「余白」―メコンデルタ 生き残りの社会史(地域研究叢書) [全集叢書]
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国家の「余白」―メコンデルタ 生き残りの社会史(地域研究叢書) [全集叢書]

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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2021/03/04
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国家の「余白」―メコンデルタ 生き残りの社会史(地域研究叢書) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    豊かな自然と世界有数の農業生産を誇り、大都市からも近く、いまはクルーズ観光が人気のメコンデルタ。しかしここは20世紀最大の動乱の舞台でもある。いくつもの国家が、統計・分類、文書化、マッピング、暴力を用いてこの地域の人々を捕捉しようとした。しかし、そうすればするほど動乱が拡大する。民族的混淆、流動する人・モノ・情報、闇市や徴兵忌避の寺院等々、デルタ社会の生態歴史文化的特徴のなか「国家の介入しにくい空間」が如何に作られるのか、そのメカニズムを詳細な民族誌で解き明かす。
  • 目次

    口絵

    序論

    序章 国家の「余白」--メコンデルタ 生き残りの社会史
    1 国家の「余白」と人々の生き残り策
    2 ソクチャン省フータン社の地域的特徴
    3 フィールドワークとオーラル・ヒストリー
    4 本書の構成

    第1章 生き残り策から問い直す動乱
    1 モーラル・エコノミーとベトナム南部
    2 多民族社会とその歴史の捉え方
    3 国家の介入しにくい空間
    4 国境を越えた移動
    5 社会国家関係の再検討

    第2章 混淆的な多民族社会
    1 統計ではみえない「混血」の人々
    2 多民族社会の地域性
    3 地域社会の混淆性
    4 民族をめぐる自他認識
    5 人々にとっての民族

    第1部 国家の周縁から「余白」ヘ

    第3章 紛争と移動--多民族社会の生成
    1 国家の周縁部としての地域形成
    2 植民地化以降の移民と開発
    3 脱植民地化過程の動乱
    4 民族間紛争の捉え方

    第4章 脱植民地化過程における言語・仏教・帰属
    1 仏領期末期のフータン社とカンボジア
    2 南ベトナム政府期初期のフータン社とカンボジア
    3 帰属問題の表出
    4 人々と南ベトナム国家の齟齬
    5 クメール語・上座仏教世界の変化に対する反応

    第2部 戦時下での生き残り

    第5章 戦時国家による地域社会の再編
    1 インドシナ戦争直後の地域状況
    2 ジエム政権の政策理念
    3 「荒地開拓」と「戦略村」
    4 「耕す者に田を」と「緑の革命」
    5 農村モデルの導入から合理的農民の創出へ

    第6章 二つの政治権力の狭間で
    1 解放戦線の戦略と地域社会
    2 クメール系上座仏教徒と国家
    3 国家の戦略と地域社会

    第7章 戦時下における不可侵の秩序空間
    1 安全な場所への逃避
    2 国家の力が及びにくい寺院内秩序
    3 兵カ・食糧不足
    4 不可侵の秩序空間

    第3部 社会主義改造下での生き残り

    第8章 社会主義改造による地域社会の再編
    1 社会主義改造の経緯
    2 農業と商業の社会主義改造
    3 宗教と民族の再編

    第9章 社会主義改造下のローカルな秩序
    1 農村における私生活領域
    2 闇経済の生成
    3 生存のために残された空間

    第10章 生き残り策としての越境
    1 難民としての越境
    2 冷戦終結以降の越境
    3 越境者の背景
    4 「穴だらけ」の国境

    第4部 過去を踏まえて現在を生きる人々

    第11章 二一世紀のクメール人越境者とベトナム国家
    1 帰属問題の顕在化
    2 越境移動の制度化
    3 モノとメディアの越境移動
    4 不自由化する越境移動

    第12章 混淆的な多民族社会における差異の認識
    1 差異と変化をめぐる語り
    2 妖術をめぐる他者認識
    3 「小さな歴史」と「大きな歴史」のもつれあう場

    終章 秩序が紡ぎ出される場としての「余白」
    1 国家の「余白」が現れる場
    2 混淆的な多民族社会からみえる歴史
    3 国境を越えた世界の一部としての多民族社会
    4 国家の介入しにくい空間での生き残り
    5 揺れ動く政治的立場
    6 近代国家の弱さとローカルな秩序の強さ
    7 おわりに--国家の「余白」をめぐる再帰的な歴史に向けて

    参考文献
    あとがき
    索 引
  • 出版社からのコメント

    流動する人・モノ・情報、闇市や徴兵忌避の寺院等、デルタ社会の生態歴史文化的特徴のなか国家が介入しにくい空間は如何に作られるか
  • 内容紹介

    豊かな自然と世界有数の農業生産を誇り,大都市からも近く,いまはクルーズ観光が人気のメコンデルタ。しかしここは20世紀最大の動乱の舞台でもある。いくつもの国家が,統計・分類,文書化,マッピング,暴力を用いてこの地域の人々を捕捉しようとした。しかし,そうすればするほど動乱が拡大する。民族的混淆,流動する人・モノ・情報,闇市や徴兵忌避の寺院等々,デルタ社会の生態歴史文化的特徴のなか「国家の介入しにくい空間」が如何に作られるのか,そのメカニズムを詳細な民族誌で解き明かす。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    下條 尚志(シモジョウ ヒサシ)
    1984年東京都生まれ。2007年慶應義塾大学経済学部卒。2015年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(地域研究)。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科研究員(2015~2016年)、京都大学東南アジア地域研究研究所機関研究員(2016~2017年)を経て、2017年より静岡県立大学大学院国際関係学研究科助教
  • 著者について

    下條 尚志 (シモジョウ ヒサシ)
    1984年 東京都生まれ。
    2007年 慶應義塾大学経済学部卒。
    2015年 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程研究指導認定退学。
    博士(地域研究)。
    京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科研究員(2015~2016年),京都大学東南アジア地域研究研究所機関研究員(2016~2017年)を経て,2017年より静岡県立大学大学院国際関係学研究科助教。

国家の「余白」―メコンデルタ 生き残りの社会史(地域研究叢書) の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:下條 尚志(著)
発行年月日:2021/02/28
ISBN-10:4814003099
ISBN-13:9784814003099
判型:B5
発売社名:京都大学学術出版会
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:地理
言語:日本語
ページ数:558ページ
縦:23cm
横:16cm
厚さ:3cm
重量:970g
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