母性の抑圧と抵抗―ケアの倫理を通して考える戦略的母性主義 [単行本]
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母性の抑圧と抵抗―ケアの倫理を通して考える戦略的母性主義 [単行本]

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出版社:晃洋書房
販売開始日: 2021/03/02
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母性の抑圧と抵抗―ケアの倫理を通して考える戦略的母性主義 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    母親たち・女性たちにどのように作用し、抑圧としてあらわれてきたのか。それに対して、子どもを育てる母親たちはどう抗ってきたのか。ケア・フェミニズムにおける母性や母親の捉え方の議論を丁寧に整理し、母親業の実践に政治的な価値を見出しエンパワメントとして用いる対抗のあり方を戦略的母性主義という視座から明らかにする。
  • 目次

    序章
    今、なぜ母性研究なのか
    1 問題意識――産み育てることの自己責任化
    2 母性研究の課題
    3 なぜ母親のしていることの価値は低いのか
    4 本書の目的と方法と構成

    第I部
    ケアの倫理と母性研究の接続のために

    第1章
    母性研究の戦略とケア・フェミニズム
    1 母性神話の解体
    2 母性の乗り越え
    3 ケア――女性の経験と思考の可視化
    4 ケアは自己犠牲ではない
    5 公私二元論の根深い男性中心主義
    6 家族からの女性の疎外

    第2章
    戦略としての母性主義
    1 母親の経験にこだわる意味
    (1)脱ジェンダー化の政治への対抗
    (2)中性化された母親
    2 『母的思考』の貢献とその批判
    (1)母親業は思考である
    (2)「母」と「女性」の分断
    (3)母的思考の潜在的な力
    3 母親の政治的エンパワメントの重要性
    (1)無力な責任
    (2)政治的闘争からの排除

    第II部
    自己責任化した母性の抑圧とその正当化

    第3章
    母親規範の脱ジェンダー化と自己マネジメントの要請
    1 近代的母親規範のゆらぎ
    2 育児関連メディア研究からみる現代の子育て規範
    (1)子育て支援政策における母親像の変化
    (2)育児雑誌における父親への期待と限界
    (3)副読本における育児法の子ども中心化
    3 母子健康手帳の概要とデータの説明
    (1)母子健康手帳の概要
    (2)データの説明
    4 母子健康手帳の内容変化
    (1)副読本にみる育児者呼称の中性化
    (2)期待される育児水準の上昇
    (3)伝達方法の変化――「読ませる」から「書き込ませる」へ
    5 現代の母親規範
    (1)脱ジェンダー化
    (2)テクノロジーとしての母子健康手帳
    (3)育児者への自己マネジメントの要請

    第4章
    母性の抑圧の正当化――新自由主義的セクシュアリティ
    1 セクシュアリティと母性
    2 女性の性のタブー視とリブによる性の政治化
    3 性解放から性管理への変化――新自由主義的セクシュアリティ
    (1)『an・an』にみる「モテ」ベースのセックス追究
    (2)マネジメントされるセックス
    (3)社会構造の後景化と不平等の自己責任化
    4 性の実質的な自由と平等のために

    第III部
    母親たちの抵抗――母親運動に着目して

    第5章
    日本の母親運動へのまなざし
    1 母親の社会運動の包括的な整理の不足
    2 母親運動の歴史とその評価
    (1)1930年代~敗戦までの戦時期の女性運動
    (2)1950年代~:母親大会に象徴される平和運動
    (3)1980年代:チェルノブイリ原発事故以降の反原発運動
    (4)2011年以降の反原発・反戦運動
    3 戦略的母性主義の視点からみる母親運動

    第6章
    母親の社会運動における母性の戦略の変化――母親大会とママの会の比較より
    1 母親大会とママの会を取り上げる理由
    2 母親大会における母性
    (1)母親大会の盛り上がり
    (2)母親大会における「母親」の役割
    (3)新聞報道にみる母親大会
    3 ママの会における母性
    (1)ママの会のネットワークの広がり
    (2)ママの会における「ママ」の役割
    (3)新聞報道にみるママの会
    4 母性に込められた戦略

    第7章
    「母である私」として政治に参加するとは――「ママの会」参加者のインタビューより
    1 女性の政治参加の困難
    (1)1990年代の女性議員ブームと主婦のジレンマ
    (2)政治の当事者であることの難しさ
    2 インタビュー調査の概要
    3 なぜママの会に参加するようになったのか
    (1)新しい運動としての「ママの会」
    (2)多様なきっかけ
    4 母親業の政治的価値への確信
    (1)「ふつう」をめぐる闘争
    (2)母親こそ政治的な存在である
    5 活動のリスクと困難
    6 母親の政治参加のために
    (1)自分の話をし、応答されること
    (2)母親の政治的アイデンティティの可能性
    (3)政治的空間の形成の難しさ

    終章
    ケアする人のエンパワメントのために
    1 ポストフェミニズムのなかで
    2 母親たちの政治実践の可能性
    3 本書の限界点と今後の課題
  • 内容紹介

    母であるという「わたし」から始める
    産み育てが自己責任化する社会の潮流のなかで、自己責任化した母性は、母親たち・女性たちにどのように作用し、抑圧としてあらわれてきたのか。それに対して、子どもを育てる母親たちはどう抗ってきたのか。
    ケア・フェミニズムにおける母性や母親の捉え方の議論を丁寧に整理し、母親業の実践に政治的な価値を見出しエンパワメントとして用いる母性を用いた対抗のあり方を戦略的母性主義という視座から明らかにする。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    元橋 利恵(モトハシ リエ)
    1987年大阪府生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科助教。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程卒業。博士(人間科学)
  • 著者について

    元橋 利恵 (モトハシリエ)
    大阪大学大学院人間科学研究科助教。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程卒業。博士(人間科学)。主要論文、編著者に『架橋するフェミニズム――歴史・性・暴力』(電子書籍)、「ケアの倫理からみる日本における母親の反戦・平和運動――『日本母親大会』と『安保関連法に反対するママの会』における母性の役割に注目して」(『ソシオロジ』第62巻2号)。

母性の抑圧と抵抗―ケアの倫理を通して考える戦略的母性主義 の商品スペック

商品仕様
出版社名:晃洋書房 ※出版地:京都
著者名:元橋 利恵(著)
発行年月日:2021/02/28
ISBN-10:4771034435
ISBN-13:9784771034433
判型:B6
発売社名:晃洋書房
対象:教養
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:234ページ ※217,17P
縦:20cm
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