市民社会の文化社会学―アレクサンダー市民圏論の検討を中心に [単行本]
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市民社会の文化社会学―アレクサンダー市民圏論の検討を中心に [単行本]

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出版社:晃洋書房
販売開始日: 2021/03/11
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市民社会の文化社会学―アレクサンダー市民圏論の検討を中心に の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    新しい社会システムに対する社会学的思考の提示―政治権力や経済資本の力とは異なる、市民社会における人々のネットワークや連帯、公共の言論が、現代に重大な影響を与えるようになった。このような市民社会でなされる市民の意見の形成や表明について新たな地平を切り開くアレクサンダーの社会学的分析モデルを検討する。
  • 目次

    序論 問題の所在と全体の構成
    1 問題の所在―市民社会のより有効な社会学的アプローチとしての「市民社会の文化社会学」の提唱
    2 本書の構成  
    3 本書における公共圏,市民圏,市民社会の用法について  

    1章 市民社会の社会学 12 ―(1)ハーバーマスの公共圏論
    はじめに  
    1 ハーバーマスの政治的公共圏と民主的な意見形成・意思決定の関係モデル  
    2 ハーバーマス討議モデルの問題 ―認知的合理性と手続主義の優越
    3 理念型的市民像としての「ミニ・パブリックス」  
    4 ハーバーマス公共圏論の難点とアレクサンダー市民社会論の概略の提示  

    2章 市民社会の社会学 ―(2)パーソンズの社会的共同体論・影響力論
    はじめに  
    1 象徴的メディアとしての影響力  
    2 影響力の「流通」とその問題―政治と社会的共同体の相互交換関係に着目して
    2.1 影響力と権力の相互関係 
    2.2 影響力の「流通」に内在する難点 
    3 影響力の「信用創造」  ―「影響力の銀行」としての大学
    3.1 「影響力と知性の銀行」としての大学
    3.2 認知的複合の構成要素  
    3.3 大学の社会的機能としての市民の育成  
    3.4 参加民主主義の批判と代議制民主主義の重視  
    3.5 大学の信用問題 ―影響力と知性のインフレーションとデフレーション  
    4 影響力論の到達点が大学論であることの意味―認知的シンボリズムによる社会的共同体の正統化
    5 ハーバーマスのパーソンズ社会的共同体論・影響力論 
    6 アレクサンダーによる「市民社会の社会学」の継承と離脱    

    3章 アレクサンダー文化社会学の「基本形態」―(1)ギアーツの解釈人類学
    はじめに  
    1 「厚い記述」―意味の構造としての文化
    2 文化の自律性―独立変数としての文化
    3 従属変数としての文化―アレクサンダーからみたギアーツ文化理論の後退 ①
    4 文化理論の一般化の放棄―アレクサンダーからみたギアーツ文化理論の後退 ②
    5 アレクサンダーのギアーツ評価の妥当性の考察

    4章 アレクサンダー文化社会学の「基本形態」―(2)デュルケムの宗教社会学
    はじめに 
    1 デュルケムの宗教概念―聖のシンボリズムとしての宗教
    2 独立変数としての宗教―デュルケムの「宗教 “ 的 ” 社会学」
    3 信徒にとっての外発的/内発的な行為要因としての宗教  
    4 宗教現象の現在性への着目  
    5 アレクサンダーによるデュルケム宗教社会学の継承  
    補論 ダヤーンと

    5章 アレクサンダー「文化社会学」の検討―「市民社会の文化社会学」の導入として
    はじめに  
    1 アレクサンダーの「文化社会学」―文化の自律性の強調と構造主義的解釈学の提唱
    2 「文化の社会学」の特徴とその興隆の持つ意味 
    2.1 「文化の社会学」の規定とその批判  
    2.2 アメリカ社会学の文化研究に対する「文化の社会学」の影響 
    3 「文化社会学」の新たなる段階としての「文化的語用論」  
    3.1 パフォーマンスとしての文化実践  
    3.2 パフォーマンスの舞台として市民社会をみることの意味  
    4 アレクサンダー「文化社会学」の理論的特徴,課題,真価について  

    6章 市民社会のディスコース ―市民社会の「言説」分析
    はじめに  
    1 「市民社会のディスコース」論の原型としてのベラーの「市民宗教」論  
    2 「市民社会のディスコース」の構成要素― ① 二項対立的な象徴コード
    3 「市民社会のディスコース」の構成要素― ② 架け橋となる隠喩
    4 「市民社会のディスコース」の構成要素― ③ 物語としてのジャンル性
    4.1 物語としての情報技術  
    4.2 物語としての戦争  
    5 公共圏の分化現象  
    ―「市民社会のディスコース」と公共圏の分化の対応性
    6 フーコーの言説分析とアレクサンダーのディスコース分析の対比  
    7 「市民社会のディスコース」論から浮き彫りになる
    アレクサンダー市民社会論の新たな課題  

    7章 市民社会のパフォーマンス―市民社会の「演劇」分析
    はじめに
    1 「社会的パフォーマンス」論の概説 
    2 社会的パフォーマンスの「脚本」  
    2.1 ウォーターゲート事件の脚本 ―脚本の「道徳的対立」化をめぐる攻防  
    2.2 アメリカ大統領選挙の脚本 ―2つの英雄像をめぐる対立と攻防 
    2.3 エジプト革命の脚本 ―欧米圏以外の地域における「民主的なるもの」をめぐる攻防   3 社会的パフォーマンスの「演出」  
    3.1 アメリカ大統領選挙の演出  
    3.2 エジプト革命の演出  
    3.3 公人の謝罪の演出  
    4 社会的パフォーマンスの「舞台の道具と設営」  
    4.1 舞台装置としてのアイコン  
    4.2 舞台としてのメディア 
    5 社会的パフォーマンスの「実演」
    6 社会的パフォーマンスの障害としての「オーディエンス」と「ジャーナリスト」  
    7 「社会的パフォーマンス」論に基づく市民社会論の意義と残された課題―ハーバーマス(およびパーソンズ)の比較から

    8章 市民圏の構造とその核心的な作動としての「市民的回復」
    はじめに 
    1 市民圏とは何か 
    2 市民圏の制度的構成要素 
    2.1 市民社会の「コミュニケーションの制度」  
    2.2 市民社会の「制御の制度」および市民圏と国家組織の関係  
    2.3 市民圏と法の関係 
    3 市民圏の社会的作用―「市民的回復」と「翻訳問題」
    3.1 「市民的回復」
    3.2 「翻訳問題」とオーディエンスの「代理トラウマ」化 
    4 公民権運動論 ―市民圏論の事例研究
    4.1 「社会的パフォーマンス」としての公民権運動 
    4.2 南部州の対抗的パフォーマンス  
    4.3  公職者への「社会的パフォーマンス」としての公民権運動と, 世論と法のスパイラル現象 
    4.4  市民的回復としての公民権運動の挫折 ―白人のバックラッシュと黒人運動の分 極化 
    5 アレクサンダー公民権運動論の課題  
    6 アレクサンダー市民圏論のモデル化と,その意義と課題の明示  
    6.1 市民圏論のモデル化 
    6.2  市民圏論の特徴とその意義 ―ハーバーマスの政治的公共圏論の比較から  
    6.3 市民圏論の課題 

    終章 「市民社会の文化社会学」の提唱とその意義
    1 「市民社会の文化社会学」とは何か  
    2 東アジアへの応用研究からみえてくる市民圏論の可能性と新たな課題  
    2.1  市民圏論の地域横断的な応用の可能性とその意義 ―韓国の事例分析から  
    2.2 市民圏論の新たな課題 ―香港の事例分析から 
    3 「市民社会の文化社会学」の意義  
    3.1  「市民社会の文化社会学」の社会学的意義 ―「市民社会の社会学」との比較から 3.2  「市民社会の文化社会学」 の現代的意義 ―現代市民社会論との比較から
  • 内容紹介

    新しい社会システムに対する社会学的思考の提示―

    政治権力や経済資本の力とは異なる、市民社会における人々のネットワークや連帯、公共の言論が、現代に重大な影響を与えるようになった。このような市民社会でなされる市民の意見の形成や表明について新たな地平を切り開くアレクサンダーの社会学的分析モデルを検討する。J. アレクサンダーの「文化社会学」と「市民圏」論を検討することによって、市民の集合的な意思や意見がはらむ文化的な側面とその社会的作用を考察する分析モデルとなる「市民社会の文化社会学」を提唱する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    兼子 諭(カネコ サトシ)
    1976年生まれ。法政大学大学院社会学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得退学、博士(社会学)。現在、法政大学社会学部兼任講師
  • 著者について

    兼子 諭 (カネコサトシ)
    法政大学社会学部兼任講師

市民社会の文化社会学―アレクサンダー市民圏論の検討を中心に の商品スペック

商品仕様
出版社名:晃洋書房 ※出版地:京都
著者名:兼子 諭(著)
発行年月日:2021/03/10
ISBN-10:4771034559
ISBN-13:9784771034556
判型:A5
発売社名:晃洋書房
対象:専門
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:228ページ
縦:22cm
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