都賀庭鐘における漢籍受容の研究―初期読本の成立(研究叢書) [全集叢書]
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都賀庭鐘における漢籍受容の研究―初期読本の成立(研究叢書) [全集叢書]

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出版社:和泉書院
販売開始日: 2021/04/05
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都賀庭鐘における漢籍受容の研究―初期読本の成立(研究叢書) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    読本という新たなジャンルを切り開いた先駆者、都賀庭鐘についての初めての研究書。江戸時代中期の読本作者・都賀庭鐘(1718~1794)は、白話小説を含む、あらゆる分野の漢籍を読みこなし、そこから得た新奇な素材を日本の歴史譚や伝説、軍記と融合させ、数々の翻案小説を著した。その斬新な発想と手法は、上田秋成や曲亭馬琴など後世の読本作者に多大な影響を与えたが、広範な和漢の文献を駆使した庭鐘の作品は、創作技法も難解で、いまだ明らかにされていない部分も多い。本書は、庭鐘の自筆読書筆記『過目抄』を最大限に活用し、庭鐘の読書の実態や学問の内実を詳細に考察、作品の典拠や生成過程、創作意図、創作方法などを解明する。
  • 目次

    凡例
    序章
    一 初期読本の成立背景
    二 都賀庭鐘とその著述
    三 本書の目的
    四 本書の構成

    第一部 都賀庭鐘読本の典拠研究
    第一章 『英草紙』第六篇「三人の妓女趣を異にして各名を成す話」典拠考
    はじめに
    一 「三人の妓女」の梗概
    二 第二話、第三話の典拠―王穉登「馬湘蘭伝」―
    三 第一話の典拠―李師尹「王幼玉記」―
    四 冒頭文と清代白話小説『照世盃』巻一「七松園仮を弄して真と成す」
    おわりに

    第二章 『莠句冊』第五篇「絶間池の演義強頸の勇衣子の智ありし話」典拠考
    はじめに
    一 「絶間池の演義」における強頸・衣子築堤譚
    二 第二話の木菟宮怪異譚と明代白話小説『禅真逸史』
    三 第三話の大隅宮怪異譚と明代白話小説『禅真後史』
    おわりに

    第三章 『通俗医王耆婆伝』典拠考
    はじめに
    一 『通俗医王耆婆伝』の梗概
    二 『通俗医王耆婆伝』と明代白話小説『金瓶梅』
    三 『通俗医王耆婆伝』と明代白話小説『禅真逸史』『禅真後史』
    おわりに

    第四章 『義経磐石伝』典拠考
    はじめに
    一 『義経磐石伝』と明代白話小説『金瓶梅』
    二 『義経磐石伝』と明代白話小説『拍案驚奇』
    おわりに

    第五章 都賀庭鐘読本における『水滸伝』の受容
    はじめに
    一 先行研究
    二 『繁野話』と『水滸伝』
    三 『莠句冊』と『水滸伝』
    四 『通俗医王耆婆伝』『義経磐石伝』と『水滸伝』
    五 都賀庭鐘読本における『水滸伝』語彙・表現の利用
    おわりに

    第二部 都賀庭鐘読本の新解釈
    第六章 『繁野話』第三篇「紀の関守が霊弓一旦白鳥に化する話」新論
    はじめに
    一 『任氏伝』、「人妻」、「紀の関守」の梗概
    二 小蝶の人物造型
    三 庄司次郎の人物造型
    四 雪名の人物造型
    おわりに

    第七章 『繁野話』第八篇「江口の遊女薄情を憤りて珠玉を沈る話」新論
    はじめに
    一 「杜十娘」と「江口の遊女」の梗概
    二 「江口の遊女」の創作動機―冒頭文を通して―
    三 小太郎の人物造型
    四 白妙の人物造型
    おわりに

    第八章 『垣根草』新論
    はじめに
    一 書物の体裁
    二 語彙・表現
    三 典拠
    四 翻案手法
    五 作品の根幹にある作者の価値観
    おわりに

    第三部 都賀庭鐘の読書と習作
    第九章 都賀庭鐘の読書筆記『過目抄』とその読本創作
    はじめに
    一 『過目抄』の抄録書目
    二 『過目抄』に見える白話小説に関する抄記
    三 『過目抄』と庭鐘の読本創作
    おわりに
    付録 『過目抄』各冊の抄録書目一覧

    第十章 都賀庭鐘の白話運用―『通俗医王耆婆伝』を中心に―
    はじめに
    一 『通俗医王耆婆伝』白話語彙の使用実態
    二 『通俗医王耆婆伝』白話語彙の出拠
    三 『通俗医王耆婆伝』白話語彙の運用手法
    四 『通俗医王耆婆伝』白話語彙の誤用や理解不足
    おわりに

    終章
    一 各章のまとめ
    二 今後の課題

    初出一覧
    あとがき
    索引(人名・書名)
  • 出版社からのコメント

    江戸時代中期の読本作家・都賀庭鐘の読書の実態や学問の内実を具体的に考察、作品の典拠や生成過程、創作意図、創作方法などを解明。
  • 内容紹介

    江戸時代中期の大阪の読本作者・都賀庭鍾(1718 ~ 1794)は、あらゆる分野の漢籍を読みこなして得た素材を、日本の歴史譚や伝説、軍記と融合させた作品を著し、読本の先駆者といわれる。その斬新な発想と手法は、上田秋成や曲亭馬琴など後世の読本作者に多大な影響を与えたが、広範な和漢の文献を駆使した庭鐘の作品は、創作技法も難解で、いまだ明らかにされていない部分も多い。
     本書は、庭鐘の自筆読書筆記『過目抄』を最大限に活用し、庭鐘の読書の実態や学問の内実を詳細に考察、作品の典拠や生成過程、創作意図、創作方法などを解明する。

    図書館選書
    江戸時代中期の大阪の読本作家・都賀庭鐘についての初めての研究書。和漢の広範な文献を駆使した庭鐘の読書の実態や、学問の内実を具体的に考察。作品の典拠や生成過程、創作意図、創作方法などを解明。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    劉 菲菲(リュウ フェイフェイ)
    1983年中国新疆生まれ。四川師範大学文学院、和歌山大学大学院教育学研究科修士課程、名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程を経て、2016年に名古屋大学で博士(文学)学位取得。専攻は日本近世文学。現在、中国の揚州大学外国語学院准教授
  • 著者について

    劉 菲菲 (リュウ フェイフェイ)
    一九八三年中国新疆生まれ。四川師範大学文学院、和歌山大学大学院教育学研究科修士課程、名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程を経て、二〇一六年に名古屋大学で博士(文学)学位取得。専攻は日本近世文学。現在、中国の揚州大学外国語学院准教授。
    論文に「都賀庭鐘『通俗医王耆婆伝』典拠考」(『国語と国文学』第九十二巻第三号、東京大学国語国文学会、二〇一五年三月)、「都賀庭鐘読本における『水滸伝』の受容」(『近世文藝』一〇五号、日本近世文学会、二〇一七年一月)、「都賀庭鐘の読書筆記『過目抄』とその読本創作」(『国語国文』第八十八巻第十一号、京都大学文学部国語学国文学研究室、二〇一九年十一月)などがある。

都賀庭鐘における漢籍受容の研究―初期読本の成立(研究叢書) の商品スペック

商品仕様
出版社名:和泉書院 ※出版地:大阪
著者名:劉 菲菲(著)
発行年月日:2021/03/30
ISBN-10:4757609841
ISBN-13:9784757609846
判型:B5
発売社名:和泉書院
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:276ページ ※268,8P
縦:22cm
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