カイトとルソンの海 [単行本]

カイトとルソンの海 [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  瀬戸内の海で水軍が活躍していた時代。南方からもどった船に乗せられて一人の少年が島にやってきた。「どっからどう見ても同じ人間だけれど、まったく自分とはちがう」とまどうカイトは、少年といっしょに暮らすことになる。―島の少年カイトと異国の少年ルソンの物語。

• 目次

  目次
  
  第1章 二人の出会い
  能島のカイト
  ルソン島から来た少年
  
  第2章 ルソンの航海
  ジャンク船
  ポルトガル船の襲撃と羅針盤
  村上水軍
  
  第3章 男の子たちの冒険
  段々畑
  盗っ人船と嵐
  別れの出港
  

• 内容紹介

  海を越えてやってきた少年の冒険物語
  
  時は、16世紀中頃、村上水軍が、瀬戸内海を拠点に活躍した時代。
  ある日、船乗りの父に連れられて、肌の色も、体付きも違う言葉を話さない少年ルソンが、カイトの家にやってきた。
  
  「ようわからん」
  言葉も通じないルソンに、とまどいを隠せないカイト。
  
  ルソンは長い航海の末、奴隷として連れてこられたのだ。ルソンは、日本語を覚えるためにカイトの家に預けられた。ルソンは無表情で、何も話さない。
  
  ある日、島のわんぱくたちが、ボロ船に乗って海に出ようと計画。カイトたちは、必死に止めようとするが・・・・・・。
  
  【編集担当からのおすすめ情報】
  村上水軍が活躍した時代、瀬戸内海の島々には、水軍にまつわる数多くの民話が残されています。
  この作品は、時代物とは思えないほど、少年たちが生き生きとした友情物語であり、冒険物語です。
  海の向こうにひろがる世界に思いを馳せて、船を操る少年たちのハラハラドキドキの冒険を堪能してください。
  
  図書館選書
  村上水軍が瀬戸内海を拠点に活躍した時代。異国の少年ルソンが、日本語を覚えるためにカイトの家に預けられる。ある日、島のわんぱくたちがボロ船に乗って海に出ようと計画。カイトたちは必死に止めようとするが…

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  土屋 千鶴(ツチヤ チズル)
  １９５３年三重県生まれ。京都女子大学文学部国文学科卒。在学中「京女大短歌会」に入会し作歌を始める。短歌作品「風景」が第２５回角川短歌賞候補となる。国語教師として中学高校で勤務した後、現在は作歌、創作に専念。「瀬戸内少年記―海人とルソン」で第２６回小川未明文学賞優秀賞を受賞。短歌結社「塔」の会員

カイトとルソンの海 [単行本] の商品スペック