結婚の結節点―現代女性文学と中途的ジェンダー分析 [全集叢書]
    • 結婚の結節点―現代女性文学と中途的ジェンダー分析 [全集叢書]

    • ¥3,960119 ゴールドポイント(3%還元)
    • お取り寄せ
100000009003434162

結婚の結節点―現代女性文学と中途的ジェンダー分析 [全集叢書]

価格:¥3,960(税込)
ゴールドポイント:119 ゴールドポイント(3%還元)(¥119相当)
お届け日:お取り寄せこの商品は、日時を指定できません。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:和泉書院
販売開始日: 2021/06/16
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可
店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

結婚の結節点―現代女性文学と中途的ジェンダー分析 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    現代文学の最前線で活躍する女性作家たち―山本文緒・絲山秋子・津村記久子・笙野頼子・多和田葉子・松浦理英子・金原ひとみ・鹿島田真希・姫野カオルコの小説を、結婚制度とそれにまつわる社会状況を照合しながら多角的に考察する。労働・異性愛主義・生殖という三つの観点から、現代日本の「結婚」が、その時代におけるジェンダーの身体化や主体の自己認知とどのように相関しているかを探る。また、複数領域におよぶ理論と豊富な注釈を加えることで、個人のライフコースへ介入する様々な“結節点”が存在する状況を再接合し、「結婚」に関する秩序を照射した。このように「結婚」の自明性を解体すると同時に、社会的な諸条件と制約から芽生える意思と利害によって、人間がどのような主体と親密性を築き得るかという問いを、本書は文学作品を読解することの可能性のなかで発展させたものである。
  • 目次

    凡例

    序 章
    第一節 「結婚小説」の解体
    第二節 近代文学研究における「家族」(一)―家庭の崩壊と女性表現の批判性
    第三節 近代文学研究における「家族」(二)―家族の「多様化」という評価
    第四節 近代文学研究における「家族」(三)―「家族」概念の操作
    第五節 本書の研究方法と目的
    第六節 本書の構成と概要
     注  

    第一部 結婚の境界線を探ること
    第一章 労働と結婚を繫ぐもの―山本文緒・絲山秋子の女性表象から―
    第一節 均等法以後―篠田節子『女たちのジハード』が残したもの
    第二節 ゲームの裏切り―山本文緒「囚われ人のジレンマ」
    第三節 「無意味さ」としての女性身体―絲山秋子「勤労感謝の日」
    第四節 均等法が残したもの
     注  

    第二章 暴力からの脱出/他者への接近―津村記久子「地下鉄の叙事詩」論―
    第一節 公的領域としての鉄道内空間  
    第二節 新自由主義の内面化  
    第三節 暴力の空間
    第四節 満員電車という環境下のジェンダー
    第五節 公共空間における偶発的なすれ違い
     注  

    第二部 異性愛主義の延命
    第三章 結婚をめぐる争い―笙野頼子『説教師カニバットと百人の危ない美女』論―
    第一節 文体と物語内容
    第二節 「怒り」の居場所
    第三節 「愛」と「不公正」の狭間
    第四節 もう一つの争い
    第五節 生活を共にする「猫」
     注

    第四章 教化される感覚―多和田葉子「犬婿入り」論―
    第一節 「郊外文学」の系譜
    第二節 国立市の歴史をめぐって
    第三節 伝播する犬婿伝承
    第四節 忘却された感触
     注

    第五章 包囲される/衝突する女性同性愛―松浦理英子『ナチュラル・ウーマン』における欲望と関係性―
    第一節 「女性同性愛」表象の分析にまつわる困難
    第二節 婚姻制度の牽制
    第三節 白と赤の衝突
    第四節 欲望と関係性の差異をめぐって
    第五節 「完璧な眺め」を見下ろすなかで
     注  

    第三部 選択肢としての結婚/まとわりつく結婚
    第六章 親族関係という「蜘蛛の巣」―金原ひとみ作品の二人組と結婚―
    第一節 金原作品における「結婚」の機能
    第二節 「不妊」の行方
    第三節 「母」になる/させられるということ
    第四節 子供の「親」とは誰なのか?
     注

    第七章 「不幸」な結婚が意味するもの―鹿島田真希「冥土めぐり」論―
    第一節 結婚の「新たなモデル」?
    第二節 「冥土めぐり」の快楽
    第三節 「母殺し」の方法と脱出の構図
    第四節 飼い慣らされる「不幸」
     注

    第八章 「家族」を作らないという選択―姫野カオルコの介護作品を中心に―
    第一節 「介護の社会化」の後に
    第二節 滑川までの「三時間」
    第三節 赤江朋子の家族構成
    第四節 鶯小屋からの親密性
     注

    終章
    第一節 各章の要点
    第二節 偶発的な親密性を取り込むこと
     注

    後記
  • 図書館選書

    1980年代から現在に至るまで活躍する女性作家たちの小説を、結婚制度とそれにまつわる社会状況を照合しながら多角的に考察する。既存の「結婚」を相対化する主体と親密性の実践を、文学作品より探る。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    泉谷 瞬(イズタニ シュン)
    1985年、奈良県生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。博士(文学)。現在、大谷大学文学部任期制講師。専攻は日本近現代文学。特に現代女性作家を中心に、ジェンダーの視点より読み直す研究を行っている

結婚の結節点―現代女性文学と中途的ジェンダー分析 の商品スペック

商品仕様
出版社名:和泉書院 ※出版地:大阪
著者名:泉谷 瞬(著)
発行年月日:2021/06/10
ISBN-10:4757609981
ISBN-13:9784757609983
判型:B6
対象:一般
発行形態:全集叢書
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:325ページ
縦:20cm
他の和泉書院の書籍を探す

    和泉書院 結婚の結節点―現代女性文学と中途的ジェンダー分析 [全集叢書] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!