自給自足の生態学―ボサビの人びとのオートポイエーシス(生態人類学は挑むMONOGRAPH〈4〉) [全集叢書]
    • 自給自足の生態学―ボサビの人びとのオートポイエーシス(生態人類学は挑むMONOGRAPH〈4〉) [全集叢書]

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自給自足の生態学―ボサビの人びとのオートポイエーシス(生態人類学は挑むMONOGRAPH〈4〉) [全集叢書]

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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2021/08/03
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自給自足の生態学―ボサビの人びとのオートポイエーシス(生態人類学は挑むMONOGRAPH〈4〉) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「完結」した小さな村は、広大な世界を包む多面体である。彼らが世界をみるまなざしで私も世界を見てみたい―なにが社会を形作っているのか、そのシステムの綾を解きほぐせば、彼らのまなざしを垣間見ることができる。「世界システム」を構想してしまった私たちが見過ごしている風景の重層性を、パプアニューギニア・ボサビの人びとが営む自給自足の生活から描き出す。
  • 目次

    まえがき

    第1章 ボサビの人びとに出会う
     1 ボサビの人びと
     2 シバラマに暮らしてみる
     3 生態人類学的調査
     4 調査をやり直す
     5 システムについて
     6 ニューギニア高地周縁というフィールド
     7 フィールドあるいはシステムの内と外

    第2章 ロングハウスに住まう
     1 シバラマのロングハウス
     2 ロングハウスコミュニティ
     3 ロングハウスコミュニティの移動
     4 ボサビとは何か? シバラマとは何か?
     5 世帯の家に住まう

    第3章 バナナを栽培する
     1 バナナは主食である
     2 倒木放置畑
     3 マグか「バナナ」か
     4 バナナ再考
     5 倒木放置畑システム
     6 倒木放置畑のレジリエンス

    第4章 サゴを打つ
     1 サゴ打ちは生業である
     2 サゴヤシ利用
     3 サツマイモ栽培
     4 狩猟採集
     5 生業活動時間
     6 生産の季節性
     7 生産性
     8 サツマイモ畑とシバラマ村
     9 複数の生業システム、複数の社会システム

    第5章 イヌと移動する
     1 ボサビのイヌ
     2 ニューギニア・シンギング・ドッグ
     3 オセアニアにおけるイヌの分布と考古学的・生物学的知見
     4 ボサビのイヌの系譜学
     5 イヌとドメスティケーションとエコシステム
     6 ボサビの人びとはどこから来たのか

    第6章 ブタを購う
     1 畑を荒らしたブタ
     2 ボサビのブタ飼養
     3 ニューギニアにおけるブタ飼養
     4 貨幣経済と出稼ぎ
     5 婚資とブタ
     6 「畑を荒らしたブタ」の事例
     7 ブタの消費
     8 貨幣経済とブタ売買
     9 世界システムの中のロングハウスコミュニティ

    第7章 共に食べる
     1 ボサビの人びとは同じものを食べているか?
     2 恐るべきセイ
     3 セイに対処する
     4 オダニはセイを放つのか?
     5 子どもの食事
     6 子どもへの食物分配

    第8章 人を数える
     1 アナシのロングハウス建設 
     2 シバラマの人びとの増減
     3 ボサビの人びとの増減
     4 死亡率性差
     5 アデ関係
     6 社会システムと人口動態

    第9章 システムを想像する
     1 ボサビなのか?
     2 キリスト教的システム
     3 企業システム
     4 行政システム
     5 複数の社会システム
     6 エコシステムと生業システム
     7 複数の重なり合うシステム

    第10章 マルチシステムズ
     1 マルチシステム
     2 生態人類学とシステム論
     3 生態人類学における展開の必然性
     4 日本の生態人類学
     5 人類生態学と医療システム
     6 ボサビ・カウンティング・システム

    附表
    謝辞
    参考文献
    索引
  • 出版社からのコメント

    循環する社会が持続する仕組み=オートポイエーシスを分析し、彼らの目から世界の重層性をとらえる。システム論と生態人類学の融合。
  • 内容紹介

    パプアニューギニア・ボサビの人びとが営む倒木放置畑を中心とする自給自足の生活。そこだけで循環する社会が持続する仕組み=「オートポイエーシス」(自己組織化・自己言及)を構成するシステムを選り出してみると彼らの価値体系の全景がみえてくる。彼らの「目」と人間世界の重層性をとらえる、システム論と生態人類学の新たな試み。

    図書館選書
    パプアニューギニア・ボサビの人びとの自給自足生活。循環する社会が持続する仕組み=「オートポイエーシス」を構成するシステムを分析し、彼らの「目」と世界の重層性をとらえる。システム論と生態人類学の融合。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    小谷 真吾(オダニ シンゴ)
    千葉大学文学部教授。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了、博士(学術)
  • 著者について

    小谷 真吾 (オダニ シンゴ)
    千葉大学文学部教授。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了、博士(学術)。主な著作に、『姉というハビトゥス―女児死亡の人口人類学的民族誌』(東京大学出版会、2010年)、「身体・知識と資源利用:パプアニューギニア・ボサビにおける性的分業の事例から」(池口明子・佐藤廉也編『ネイチャー・アンド・ソサエティ研究第三巻 身体と生存の文化生態』海青社、2014年)などがある。

自給自足の生態学―ボサビの人びとのオートポイエーシス(生態人類学は挑むMONOGRAPH〈4〉) の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:小谷 真吾(著)
発行年月日:2021/08/05
ISBN-10:4814003587
ISBN-13:9784814003587
判型:A5
発売社名:京都大学学術出版会
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:民族・風習
言語:日本語
ページ数:327ページ
縦:21cm
横:15cm
厚さ:2cm
重量:480g
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