「明治日本と革命中国」の思想史―近代東アジアにおける「知」とナショナリズムの相互還流 [単行本]
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「明治日本と革命中国」の思想史―近代東アジアにおける「知」とナショナリズムの相互還流 [単行本]

楊 際開(編著)伊東 貴之(編著)
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出版社:ミネルヴァ書房
販売開始日: 2021/08/02
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「明治日本と革命中国」の思想史―近代東アジアにおける「知」とナショナリズムの相互還流 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    近代東アジアにおける思想はいかに展開し、かつ相互作用を及ぼしたのか。徳川日本から明治維新へと至った日本、そして清朝から辛亥革命(さらには社会主義革命)に至った中国において、思想家たちはいかなる思索を展開したのか。本書では、朱子学、陽明学、進歩主義、国体論、ナショナリズム、アジア主義、共産主義といった思想の流れを近代史の中に位置づけることを通じて、東アジア政治社会思想史を再構築する。
  • 目次

    まえがき(楊 際開)


     第Ⅰ部 前史としての徳川日本

    第1章 幕末・維新期の「尊王思想」――その歴史的起源(小路田泰直)
     1 「将軍」の限界
     2 幕末期日本の課題――法治へ
     3 なぜ「尊王」だったのか
     4 象徴天皇の起源

    第2章 なぜ日本は「帝国」なのか――幕末日本を出発点に(桐原健真)
     1 「大日本帝国」という謎
     2 「帝国日本」言説の展開
     3 「帝国日本」の「皇帝」
     4 「帝国」と「王国」の間
     5 「帝国」言説の射程

    第3章 頼山陽の「利」の観念――道徳の功利的形成(濱野靖一郎)
     1 「性」と「治」
     2 功利的道徳の養成
     3 実務官僚と学問
     4 羽倉簡堂と学術
     5 士大夫と功利的統治論の出会い

    第4章 斎藤拙堂による清朝経世思想の受容――吉田松陰の政治思想の源流を探る(楊 際開)
     1 問題の提起
     2 幕末から明治維新へ

    第5章 久坂玄瑞と陽明学――「鍛錬心術脱離生死」のため学ぶ(一坂太郎)
     1 松陰と玄瑞の関係
     2 なぜ陽明学か
     3 攘夷実行と陽明学

    第6章 加藤弘之の「鄰艸」――何のための「公会」か(田頭慎一郎)
     1 「鄰艸」の成り立ちと本章の課題
     2 「人和」のための「公会」
     3 「仁政」としての「公会」
     4 議会開設の条件


     第Ⅱ部 明治日本と辛亥革命

    第7章 国体、神道と近代日本の国家権力――「カミ」という視点から(鍾 以江)
     1 「カミ」から近代日本国家を考える
     2 水戸学と国学――危機対応のカミと人間共同体
     3 島地黙雷と「政教分離」
     4 祭神論争
     5 明治憲法と教育勅語
     6 明治日本から近代中国へ

    第8章 外山正一による「社会学」の導入――近代東アジアにおける思想の資源として(鈴木洋仁)
     1 なぜ、外山正一か
     2 先行研究および論点の整理
     3 外山の「社会学」と進化論的発想
     4 一九世紀/二〇世紀における二つの転換
     5 近代東アジアにおける「社会学」へ

    第9章 日清戦争と東洋文明回復論――もう一つの義戦論(中川未来)
     1 文明と野蛮
     2 「泰東史」と中国、そして日本――久米邦武
     3 「文化の支那」と「日本の天職」――高橋健三・内藤湖南
     4 東洋文明回復論の射程

    第10章 梁啓超と近代中国の「革命」――「革命」の多義性(高柳信夫)
     1 「革命」とrevolution
     2 「鼓吹革命」期の梁啓超
     3 改革運動の「プロデューサー」としての梁啓超――「革命」と「立憲」の関係
     4 改革運動の「プレイヤー」としての梁啓超――「開明専制」と「政治革命」
     5 辛亥革命後――「開明専制」と「政治革命」の復活と挫折

    第11章 清末変法志士の維新観――「任侠」を中心に(孫 瑛鞠)
     1 日清戦争前、中国人の対日認識
     2 日清戦争後、「任侠」思想の復活
     3 維新派による「任侠」思想の展開
     4 「任侠」思想の特質と影響

    第12章 清末革命派知識人の修身・倫理教科書と明治日本――蔡元培・劉師培と井上哲次郎を中心に(林 文孝)
     1 問題の所在
     2 蔡元培と井上哲次郎
     3 劉師培『倫理教科書』の枠組み
     4 「人格」をめぐる並行性

    第13章 章炳麟の陽明学思想――日中近代における儒学思想の意義(山村 奨)
     1 陽明学の特徴
     2 近代日本の陽明学
     3 近代中国の陽明学

    第14章 章炳麟の革命思想――明治国家への対応(楊 際開)
     1 近代中国の思想問題と明治日本
     2 近代中国革命思想の源流
     3 中国の民主化における明治日本の意味
     4 結びに代えて


     第Ⅲ部 近代中国の国家建設と日本

    第15章 日本のアジア主義と中国革命――近代化におけるナショナリズムとアジア主義(姜 克實)
     1 問題意識
     2 アジア主義とその時代意義
     3 「連帯」という言葉の含意
     4 東アジア共同体論の陥穽
     5 連帯思想にある三つの要素とカラクリ
     6 ナショナリズムと近代化

    第16章 汪精衛の日本留学と陽明学――その活動の背景(関 智英)
     1 汪精衛のイメージ
     2 日本留学までの汪精衛
     3 日本への官費留学
     4 西郷隆盛と勝海舟に憧れる汪精衛
     5 日本留学の汪精衛に与えた影響

    第17章 北一輝と中国革命――近代への模索(八ヶ代美佳)
     1 革命家北一輝
     2 『支那革命外史』前半部の北一輝の中国観
     3 『支那革命外史』後半部の北一輝の中国観
     4 日本の国家改造と北一輝の近代

    第18章 『華国月刊』に見る司法ナショナリズム――中華民国法のあるべき姿とは(加藤雄三)
     1 近代中国の司法ナショナリズム
     2 『華国月刊』とは
     3 『華国月刊』に見られる素朴な司法ナショナリズム
     4 実務的司法構築への回帰

    第19章 蔣介石の明治維新論――「天は自ら助けるものを助く」(黄 自進)
     1 蔣介石と日本との関わり
     2 日中の「禍福」を分けた原因
     3 洋務運動と明治維新との相違
     4 明治維新が出来上がった思想的な背景
     5 明治維新の遺産
     6 明治維新から学ぶべきこと

    第20章 清末民国知識人に見る「文化革命像」――そのスペクトル(銭 国紅)
     1 研究の背景と問題所在
     2 辛亥革命後の革命家に見る「文化革命像」の表層構造
     3 清末民国知識人に見るもう一つの「文化革命像」の深層構造
     4 毛沢東の「文化革命像」の形成と清末湖南の教育環境
     5 本土知識人への視線

    第21章 現代中国における「革命」と「伝統」――「文化大革命」と柳宗元・李白・杜甫(鐙屋 一)
     1 「文革」期の古典文学研究
     2 章士釗『柳文指要』の出版
     3 郭沫若『李白与杜甫』の出版
     4 現代中国における「伝統」と毛沢東の存在
     5 イデオロギーとパワーポリティクスを越えて


    あとがき(伊東貴之)
    人名索引
  • 出版社からのコメント

    徳川日本から明治維新へと至った日本、そして清朝から辛亥革命に至った中国において、思想家たちはいかなる思索を展開したのか
  • 内容紹介

    近代東アジアにおける思想はいかに展開し、かつ相互作用を及ぼしたのか。徳川日本から明治維新へと至った日本、そして清朝から辛亥革命(さらには社会主義革命)に至った中国において、思想家たちはいかなる思索を展開したのか。本書では、朱子学、陽明学、進歩主義、国体論、ナショナリズム、アジア主義、共産主義といった思想の流れを近代史の中に位置づけることを通じて、東アジア政治社会思想史を再構築する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    楊 際開(ヤン チーカイ)
    1957年中国・上海生まれ。1993年東京大学総合文化研究科国際関係論専攻、博士課程単位取得退学。杭州大学日本文化研究所、杭州師範大学、国際日本文化研究センター客員研究員、目白大学外国客員研究員などを経て、現在、学習院大学東洋文化研究所客員研究員

    伊東 貴之(イトウ タカユキ)
    1962年東京都生まれ。1993年東京大学大学院人文科学研究科中国哲学専攻博士課程単位取得退学。1996年博士(文学)を取得して、同課程を修了。現在、国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学教授、博士(文学)
  • 著者について

    楊 際開 (ヤン チーカイ)
    2021年7月現在
    学習院大学東洋文化研究所客員研究員

    伊東 貴之 (イトウ タカユキ)
    2021年7月現在
    国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学教授,博士(文学)

「明治日本と革命中国」の思想史―近代東アジアにおける「知」とナショナリズムの相互還流 の商品スペック

商品仕様
出版社名:ミネルヴァ書房 ※出版地:京都
著者名:楊 際開(編著)/伊東 貴之(編著)
発行年月日:2021/07/20
ISBN-10:4623091791
ISBN-13:9784623091799
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:外国歴史
言語:日本語
ページ数:432ページ ※426,6P
縦:22cm
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