近代華族動物学者列伝 [単行本]
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近代華族動物学者列伝 [単行本]

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出版社:勁草書房
販売開始日: 2021/07/20
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近代華族動物学者列伝 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    動物学を発展させた、“鳥の公爵”こと鷹司信輔、蜂須賀線の蜂須賀正氏侯爵、博物館建設の父・田中芳男男爵ら、近代の華族たちは帝国議会で何をなしたのか?議事録に残る貴重な肉声資料をたどり、知られざる「華族動物学者」の実態を明らかにする!
  • 目次

    序 章 華族と華族動物学者たち
     1 華族制度と華族学者たち
     2 爵位と経済力
     3 帝国議会議員の華族動物学者たち
     4 華族履歴と参議院所蔵の議員履歴書
     5 帝国議会議事録から読み取れるもの:憲政史上初の乱闘議会を例にして
     6 華族動物学者議員は帝国議会で何を語ったのか?

    第一章 「蟲好きでは錚々たるもの」といわれた有力政治家――三島弥太郎
     1 経歴
     2 貴族院の会派と研究会:貴族院有力議員となった背景
     3 三島弥太郎の手紙
     4 理系思考が垣間見えた馬匹去勢法案
     5 呼ばれてもいないのに、蠶病豫防法案の特別委員会にわざわざ出向く
     6 虫好きではあるが、具体的なエピソードを欠く
     7 裏方として害獣防除研究を支援

    第二章 帝国議会に籍を置くのが遅すぎた鳥類学者――黒田長禮
     1 鳥類学者黒田の略歴
     2 華族履歴に見る経歴
     3 黒田が会った〝高千穂宮司〟とは誰のことか?
     4 父長成とはあえて別の会派に所属す
     5 帝国議会では徹底して口を閉ざす
     6 トンボ採集禁止を求める珍請願
     7 国立公園設置を求める請願に見解示さず
     8 原爆をめぐる請願:戦後帝国議会での態度
     9 貴族院入りは遅すぎたか

    第三章 〝典型的な〟鳥類学者議員――蜂須賀正氏
     1 略歴
     2 参議院所蔵の履歴書
     3 虫屋視点で見ると、最も〝典型的な〟鳥類学者
     4 議会のサボリ癖
     5 委員会では最低限しか口を開かず
     6 自然史博物館建設請願にも沈黙を貫く
     7 結論、貴族院議員としてのやる気はカケラもなし。学者議員の典型か?

    第四章 マングース導入に警鐘を鳴らした先見の明――中川久知
     1 経歴
     2 外来種マングースの導入に警鐘を鳴らす
     3 中川久知ゆかりのチョウの標本が福岡県英彦山で発見される
     4 華族動物学者としては例外的な衆議院議員
     5 当選に至る経緯
     6 帝国議会にて
     7 同時代人からの評価

    第五章 人柄を買われた〝鳥の公爵〟――鷹司信輔
     1 略歴
     2 世間から議長候補と目された貴族院の重鎮
     3 貴族院委員会では鳥類学者としての専門知識をほとんどいかせず
     4 議会では基本ベンチウォーマー
     5 国立公園法案特別委員会に選ばれながらも……
     6 あわや物理学者田中館愛橘との論戦勃発寸前に!
     7 戦争への協力
     8 ほぼ唯一の自主的な演説か?「国立自然科学研究施設を充実させよ」
     9 戦後の帝国議会における姿勢
     10 温厚篤実な人柄が買われたか?

    第六章 国立自然史博物館建設を訴えた博物学者――高千穂宣麿
     1 経歴(一):明治一六年、英彦山神社宮司となるまで
     2 経歴(二):東京遊学を志す
     3 経歴(三):英彦山脱出計画
     4 経歴(四):仮病でサボって虫捕りをした最初の日本人?
     5 経歴(五):二回目の英彦山脱出計画
     6 経歴(六):私立昆虫学研究所の設立
     7 経歴(七):ついに念願の貴族院議員へ
     8 経歴(八):貴族院議員選挙の落選と再当選
     9 経歴(九):貴族院議員選挙の再度の落選と英彦山への帰還
     10 帝国議会での姿勢:国立公園利権への警戒
     11 帝国議会での主張:若手研究者に然るべきポストを与えよ!
     12 国立自然史博物館を有して帝国は初めて一等国となれり
     13 最晩年
     14 九州大学昆虫学教室に遺したもの
     15 大変面白い人ではあるけれど

    第七章 元虫捕御用の近代――田中芳男
     1 略歴
     2 軽視されてきた元老院議官時代
     3 元老院議官として:獣医の軍務負担を軽減せよ!
     4 細かい文言にこだわる実務型議員
     5 綿作保護を求めて
     6 虫捕御用の精神は死なず
     7 我、政局には関与せず
     8 勅選貴族院議員の使命を全う

    第八章 志半ばに斃れた蝶類学者――仁禮景雄
     1 海軍兵学校退校まで
     2 明治四二年北海道における足跡
     3 アルゼンチンを経由して英国へ
     4 帰国後の療養生活と結婚
     5 大正二年、再び北の大地に
     6 台湾とのつながり
     7 仁禮景雄と斎藤実・春子夫妻
     8 志半ばで病に倒れる
     9 海外産チョウ類標本の散逸
     10 青山霊園に眠る

    第九章 昆虫翁の議会対策――名和靖
     1 岐阜県その他からの補助金
     2 明治四〇年の研究所収支表
     3 国の予算獲得を目指して:帝国議会における攻防・第一ラウンド
     4 建議案の否決と可決:帝国議会における攻防・第二、第三ラウンド
     5 請願採択へ向けての奔走:帝国議会における攻防・第四ラウンド
     6 請願審議:帝国議会における攻防・第四ラウンド(続)
     7 国庫補助実現後の次の一手
     8 貧に屈することのない昆蟲翁

    終 章 総括――華族動物学者たちの評価
     1 どの生き物を研究対象にするかはカネで決まったか?
     2 金持ち貴族の昆虫コレクターを輩出できなかった近代日本
     3 帝国議会議員としての通信簿――華族動物学者の貧弱な政治力


    参考文献
    あとがき
    索引
  • 内容紹介

    明治維新後、特権階級たる華族の一部は動物学に没頭しつつ、議員職にも就いていた。彼らの議会発言を通して理念や問題意識をたどる。

    “鳥の公爵”鷹司信輔、蜂須賀線の蜂須賀正氏侯爵、博物館建設の父・田中芳男男爵らを筆頭に、華族たちは趣味的といわれる動物学を発展させていった。同時に彼らは帝国議会議員であり、本議会等の議事録に貴重な肉声資料が残る。これまで見過ごされがちだった議会発言に着目し、知られざる「華族動物学者」たちの実態を明らかにする。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    保科 英人(ホシナ ヒデト)
    昭和47(1972)年神戸市生まれ。平成12(2000)年九州大学大学院農学研究科博士課程修了、博士(農学)。現在、福井大学教育学部教授、日本甲虫学会和文誌編集委員長、福井県環境審議会野生生物部会長、環境省希少野生動植物種保存推進員。専門は文化昆虫学、科学史、土壌性甲虫分類学
  • 著者について

    保科 英人 (ホシナ ヒデト)
    保科 英人(ほしな ひでと) 昭和47(1972)年神戸市生まれ。平成12(2000)年九州大学大学院農学研究科博士課程修了、博士(農学)。現在、福井大学教育学部教授、日本甲虫学会和文誌編集委員長、福井県環境審議会野生生物部会長、環境省希少野生動植物種保存推進員。専門は文化昆虫学、科学史、土壌性甲虫分類学。

近代華族動物学者列伝 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:勁草書房
著者名:保科 英人(著)
発行年月日:2021/07/20
ISBN-10:4326750588
ISBN-13:9784326750580
判型:B6
対象:専門
発行形態:単行本
内容:自然科学総記
言語:日本語
ページ数:258ページ
縦:20cm
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