「論理的思考」の社会的構築―フランスの思考表現スタイルと言葉の教育 [単行本]
    • 「論理的思考」の社会的構築―フランスの思考表現スタイルと言葉の教育 [単行本]

    • ¥4,620139 ゴールドポイント(3%還元)
    • 在庫あり2025年8月5日火曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届け
「論理的思考」の社会的構築―フランスの思考表現スタイルと言葉の教育 [単行本]
画像にマウスを合わせると上部に表示
100000009003444803

「論理的思考」の社会的構築―フランスの思考表現スタイルと言葉の教育 [単行本]

  • 1.0
価格:¥4,620(税込)
ゴールドポイント:139 ゴールドポイント(3%還元)(¥139相当)
フォーマット:
お届け日:在庫あり今すぐのご注文で、2025年8月5日火曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届けします。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:岩波書店
販売開始日: 2021/07/20
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可

カテゴリランキング

店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

「論理的思考」の社会的構築―フランスの思考表現スタイルと言葉の教育 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「論理的思考」「ロジカル・シンキング」は教育やビジネスでの重要な能力とされる。だが日本の議論で「論理的」であることは、「証拠を示して説得的に語ること」ほどの共通理解しか見いだせない。そして、実はその捉え方は自明なものではない。そもそも、「論理的」とはどういうことなのか。「論理的である」と感じる感覚はどのようにつくられていくのか。フランスでのディセルタシオン(小論文)を核とした言葉の教育を通じて、日本ともアメリカとも異なる「論理的思考」の存在、そしてその形成過程を明らかにする。
  • 目次

    序 章
     1 思考表現スタイルと論理的思考
     2 学校の特別な役割
     3 小論文の型と「論理的である」と感じる根拠
     4 なぜフランスなのか
     5 本書の構成


    第一部 論文構造から生まれる論理と思考法――哲学と文学のディセルタシオン

    第1章 論文の構造と論理の型――エッセイとディセルタシオン
     1 「論理的」であることの探求
     2 ディセルタシオンの構造と論理――エッセイとの比較から
     3 構造から導かれる米仏の論理の特徴

    第2章 哲学のディセルタシオンと哲学教育――吟味し否定する方法を教える
     1 哲学のディセルタシオンの特別な地位
     2 哲学教育の目的、内容構成と方法
     3 哲学のディセルタシオンを書く
     4 哲学のディセルタシオンを分析する
     5 小括――哲学のディセルタシオンに見る思考表現のスタイル

    第3章 文学のディセルタシオンと文学教育――文学鑑賞と論理的思考
     1 高校のフランス語(文学)教育――目的と構成
     2 文学の論述問題
     3 文学のディセルタシオンを書く
     4 文学のディセルタシオンに見る弁証法の論理

    第4章 ディセルタシオンの歴史――新しい社会の論理の模索、伝統と革新の接点
     1 伝統的な教育――フランスの論理的文化と三つの形式主義
     2 フランス革命とディセルタシオンの創造
     3 哲学教育とディセルタシオン――自由に自律して考えるための訓練の創造
     4 小括 ディセルタシオンは教育を刷新したか――変わったものと変わらなかったもの


    第二部 論理的思考の段階的な訓練――ディセルタシオンを目指した言葉の教育の全体像

    第5章 小学校で教えられる論理――言語の内的論理と視点の一貫性
     1 文法・描写・物語を通した論理的思考
     2 作文(rédaction)――形式による論理的一貫性を学ぶ訓練
     3 物語の創作における二つの訓練――視点による論理的一貫性と物語の「定義と型」の習得

    第6章 中等教育で育まれる論理――「論証」から「弁証法」へ
     1 中学校における「論証」――自然の配置から論理の配置へ
     2 高校で育まれる論理――弁証法という思考の飛躍
     3 小括――高校で育まれる論理と論理的思考


    第三部 判断し行動するための論理――推論する、討論する、合意するための教育

    第7章 歴史教育――過去の解釈と未来予想に見る推論の型、「合理性」の判断基準
     1 フランスの歴史教育の構成――教科書に見る時間の概念と歴史認識
     2 フランスの歴史教科書の構造と授業の構造
     3 過去はどう語られるか――フランスの歴史授業の五つの特徴
     4 視覚イメージで教える効果――見えるものから「見えないもの」を読み解く
     5 いかに評価するか――良い説明(歴史の語り)と求められる能力
     6 未来はどう捉えられているか――歴史教育に見る過去・現在・未来の構造

    第8章 歴史教育の歴史に見る思考法の変遷
     1 歴史教育の転換点(一九七〇年代の改革)――新教育とアナールの歴史研究の方法
     2 揺り戻しと新たな発展――公民教育としての歴史と年代史・政治史の復活(一九八〇年代)
     3 史料から構築する歴史へ――生徒の多様化とデカルト的方法(一九九〇年代から)
     4 グローバル化・情報化への対応――共通基礎の導入
     5 二〇〇〇年以降のディセルタシオンの大衆化と歴史教育――理想と現実、断絶と継承、批判と実像
     6 教育の大衆化とテーマとイメージによる歴史

    第9章 市民性教育――合意形成の手続き
     1 言葉の定義を通した合意形成と共通の文化の構築
     2 学級の規則作り――手続きの遵守と形式主義(公民科)
     3 言葉の定義から「判断の基準」を学ぶ
     4 「社会は変えられる」――フランス革命の遺産を伝えるプロジェクト
     5 哲学による前提の合意形成――歴史に学び、共同体の文化を形成する討論
     6 討論から政治的行動へ
     7 政治教育としての市民性教育――言葉の定義と手続き遵守の社会生活への適用

    終 章 フランス社会の〈論理〉の構築――ディセルタシオンが導く思考表現スタイル
     1 思考表現スタイル――思考・判断・表現の型
     2 社会の利益か、個人の目的達成か――共和主義と民主主義
     3 民主主義型の思考表現スタイル――補助線としてのアメリカ
     4 結語 小論文の〈論理〉から考える社会の未来――フランス、アメリカ、そして日本


    あとがき

    参考文献
    資 料
  • 出版社からのコメント

    日や米とも異なる、仏独自の「論理的思考」と、それが社会的に構築される背景を読み解く。
  • 内容紹介

    国内外で活躍するための必須スキルとされる「論理的思考」。だが実は、「何を論理的・説得的と感じるか」は普遍的なものでなく、ある国(文化)で論理的とされるものが、ほかでは非論理的だと受け取られることも。本書では、日や米とも異なるフランスの「論理的思考」と、それが社会的に構築される様相と背景を読み解く。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    渡邉 雅子(ワタナベ マサコ)
    名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授。コロンビア大学大学院博士課程修了。Ph.D.(博士・社会学)。専門は知識社会学、比較教育・比較文化、カリキュラム学
  • 著者について

    渡邉 雅子 (ワタナベ マサコ)
    渡邉雅子(わたなべ まさこ)
    名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授。
    コロンビア大学大学院博士課程修了。Ph.D.(博士・社会学)。専門は知識社会学、比較教育・比較文化、カリキュラム学。
    主著に『納得の構造――日米初等教育に見る思考表現のスタイル』(東洋館出版社、2004年)、編著『叙述のスタイルと歴史教育――教授法と教科書の国際比較』(三元社,2003年),論文「フランスの思考表現スタイルと政治的教養の育成――アメリカとの比較から」『教育学研究』84巻第2号2017年、180-191 頁、Typology of Abilities Tested in University Entrance Examinations : Comparisons of the United States, Japan, Iran, and France, ComparativeSociology, 14(1), 2015, pp.79-101 など。

「論理的思考」の社会的構築―フランスの思考表現スタイルと言葉の教育 の商品スペック

商品仕様
出版社名:岩波書店
著者名:渡邉 雅子(著)
発行年月日:2021/07/16
ISBN-10:4000026062
ISBN-13:9784000026062
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:263ページ ※246,17P
縦:22cm
横:15cm
厚さ:2cm
重量:506g
他の岩波書店の書籍を探す

    岩波書店 「論理的思考」の社会的構築―フランスの思考表現スタイルと言葉の教育 [単行本] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!