「近代化遺産」の誕生と展開―新しい文化財保護のために [単行本]
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「近代化遺産」の誕生と展開―新しい文化財保護のために [単行本]

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出版社:岩波書店
販売開始日: 2021/07/20
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「近代化遺産」の誕生と展開―新しい文化財保護のために の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    世界遺産が一般に知られるようになると、それまで注目されなかった古い橋や炭鉱、工場跡等、あるいは町並みや歴史的環境も、近代化遺産としてその価値が広く見直されるようになった。近代化遺産とは何か、なぜ保存しなければならないのか。地域の人々の生活を豊かなものとする、その概念の誕生から現在、これからの課題を整理、解説する。
  • 目次

     はじめに

    第Ⅰ編 近代化遺産

    第1章 「近代化遺産」の誕生
     1 「近代化遺産」の誕生プロセス
      (1)きっかけは『建設業界』の表紙写真
      (2)「近代化遺産」の誕生
      (3)「近代化遺産」の反響
     2 『建設業界』は,なぜ「土木遺産」を表紙写真にしたのか
      (1)起死回生の一手
      (2)反響が大きかった「近代土木構築物」
     3 四谷見附橋──「近代化遺産」の原点
      (1)第1 回土木史研究発表会:四谷見附橋のデザイン思想
       1)モチーフとしての赤坂離宮
       2)橋と赤坂離宮との配置関係
      (2)論文の反響
       1)『建設業界』連載への誘い
       2)朝日新聞の取材
       3)日刊建設工業新聞での論文掲載
       4)NHK「朝のニュース」
      (3)土木学会「四谷見附橋調査研究委員会」の設置
       1)高欄廻りの復原と橋詰空間の対称性
       2)旧橋の移築:多摩ニュータウンの長池見附橋
       3)委員会報告書が単行本『四谷見附橋物語』の発行へ
     4 四谷見附橋問題を考える
      (1)土木史研究発表会──「近代化遺産の生みの親」
      (2)環境 を考える象徴としての四谷見附橋

    第2章 「歴史遺産」の系譜
     1 歴史環境と住民運動
     2 古都保存法は2年
     3 歴史的「町並み」は7年
     4 土木遺産は一番長く20年
     5 学識経験者による「産業遺産」

    第Ⅱ編 世界遺産:産業遺産の登場と展開

    第3章 「技術,Engineering,Technology」の比較分析と「Technology」の意味内容分析
     1 技術,Technology,Engineering とは?
      (1)「技術」
      (2)Engineering
      (3)Technology
     2 事例にみるEngineering とTechnology の使い分け
      (1)ポン・デュ・ガール(フランス)
      (2)アイアンブリッジ(イギリス)
      (3)ビスカヤ橋(スペイン)
      (4)フォース橋(イギリス)
     3 Technology の意味内容──Context for WORLD HERITAGE BRIDGES にみる
     4 まとめ

    第4章 世界遺産と産業遺産──「産業遺産」は,いかに世界遺産になったのか?
     1 「失われた20年」──日本での世界遺産の登場
     2 グローバル・ストラテジーとは?
     3 日本の「文化財」概念を変えた世界遺産
      (1)若返る指定年代
      (2)あたらしい文化財「文化的景観」
      (3)近現代建造物と「明治日本の産業革命遺産」
       1)近現代建造物と稼働資産
       2)「明治日本の産業革命遺産」

    第5章 「産業遺産」概念の展開
     1 イギリスの「産業考古学」(1967年)
     2 ニージュニィ・タギール憲章(2003年):TICCIH の「産業遺産」概念と修復理念
     3 ダブリン原則(2011年):ICOMOS─TICCIH の共同原則
     4 ヴェニス憲章(1964年)

    第6章 建築・土木・産業遺産概念の相違
     1 直感的・感覚的な相違
     2 原理的な相違
      (1)用・強・美
      (2)建造物
      (3)システムとネットワーク
      (4)所有者
     3 保存の考え方の相違

    第Ⅲ編 産業遺産の保存と利活用

    第7章 海外の代表事例:美的保存と利活用の多様性
     1 美的保存:ドイツ・ツォルフェライン炭鉱遺産群
      (1)文化とアートを追求する保存と利活用
      (2)背景
     2 利活用の多様性:台湾
      (1)高雄港
      (2)苗栗の旧山線
       1)電動トロッコ電車で楽しむ
       2)背景
      (3)台北「華山1914 文創園区」

    第8章 産業遺産のネットワーク・システム保存と利活用
     1 横須賀造船所のシステムと今に生きる現役ドック
     2 三池港のシステム転換と基幹ネットワークとしての専用鉄道
     3 魚梁瀬森林鉄道:森林鉄道から道路への機能転換
      (1)経緯
      (2)意義と価値

    第9章 産業遺産保存の真正性・全体性と用・強・美──ドックの比較分析
     1 はじめに
     2 真正性と全体性の分析
     3 ケーススタディ
      (1)ドックヤードガーデン
       1)略史
       2)ドック(旧横浜船渠株式会社第2 号ドック)
       3)リノベーションの経緯
       4)ドックヤードガーデンのデザイン・コンセプト
       5)保全的再利用のコンセプト
       6)建設工事
      (2)デンマーク海事博物館
       1)略史
       2)リノベーションの経緯
       3)リノベートされたドック
       4)海事博物館のデザイン・コンセプト
       5)敷地のマスタープラン
       6)建設工事
     4 ドックの比較分析
      (1)比較分析
      (2)ドック空間の特徴と意義
       1)保存されたドック空間とあらたに開発したドック背後空間
       2)ドック空間を生かしたあらたな半地下空間
       3)非日常的な意外性のあるドック空間
      (3)ウィトルウィウスの三位一体論
     5 まとめ──ドックヤードガーデン利活用の国際的先駆性

    第10章 無形遺産にみる産業遺産の永遠性──草生水まつり
     1 はじめに
     2 柏崎市西山町
     3 草生水まつり
     4 草生水まつりの誕生と展開
      (1)祭りのきっかけと開催に至るまで
      (2)躍進期
      (3)転換期から今日
     5 資料分析にみる草生水まつり
      (1)献上式・献上行列(=変わらぬもの)などの年度別構成人員数
      (2)売店・イベント分析(=変わるもの)
       1)売店分析
       2)イベント分析
        (ⅰ)恒例イベント
        (ⅱ)継続イベント
        (ⅲ)復活イベント
        (ⅳ)お試しイベント
        (ⅴ)その他
      (3)スタッフ組織と構成人員数
       1)第13回と第23回との相違分析
        (ⅰ)執行班体制と構成人員数──「7 役13 人体制」から「5 役7 人体制」へ
        (ⅱ)実行班体制と構成人員数──「7 部会55 人体制」から「5 部会112人体制」へ
       2)第23回以降の分析
     6 まとめ
      (1)「地域は1 つ」をめざしたまちおこし
      (2)25年で「地域の伝統」,50年で「地域の文化」
      (3)情報収集とチエで獲得した国補助金
      (4)2つの明確なコンセプト
      (5)組織体制や人員構成の柔軟性
     7 類似事例との比較
      (1)群馬県の絹遺産の祭り
      (2)生野銀山の祭り
       1)銀谷まつり
       2)鉱山と道の芸術祭
     8 考察と今後の課題
      (1)さらなる調査
      (2)草生水まつりの今後の展開は?
       1)採油式の会場整備
       2)市の文化財から県の文化財へ──将来的には国指定の文化財?
      (3)関連調査
      (4)あらゆるモノは永遠性を追求できる
      (5)無形遺産をふくむ産業遺産の豊潤化

    第Ⅳ編 世界遺産・産業遺産のあたらしい動向

    第11章 20世紀遺産
     1 20世紀遺産
     2 「日本の20世紀遺産20選」

    第12章 Reconstruction(再建と復元)
     1 国際イコモスのReconstruction(再建?)
     2 日本のReconstruction(復元)
      (1)佐渡鉱山の場合
      (2)東京駅前常盤橋プロジェクトに関連して
       1)船着場計画
       2)震災復興橋梁常盤橋の保存
       3)常盤見附の敷地範囲の明示
       4)区道の公園化ないしは歩行者天国
      (3)藤原京と平城京では

    第13章 ギーク遺産
     1 はじめに:発想の原点
     2 「ギーク」──提案理由と意味
     3 ギーク遺産から重要文化財・世界遺産へ:過去の事例から
      (1)歴史的町並み
      (2)産業土木遺産
      (3)日本遺産:「鉱山と道の芸術祭」
  • 出版社からのコメント

    世界遺産が認知されるにしたがって価値が見いだされた、「近代化遺産」とは。
  • 内容紹介

    世界遺産が一般に知られるようになると、それまで注目されなかった古い橋や炭鉱、工場跡等、あるいは街並みや歴史的環境が、近代化遺産として価値を見出されるようになった。近代化遺産とは何か、なぜ保存すべきなのか。地域の人々の生活を豊かなものにする、新しい文化財概念の誕生から現在、これからの課題を整理、解説する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    伊東 孝(イトウ タカシ)
    1945年神奈川県川崎市に生まれる。1970年東京都立大学卒業。1978年東京大学大学院博士課程修了、工学博士。現在産業遺産情報センター研究主幹、日本イコモス国内委員会「技術遺産小委員会」主査、元産業考古学会会長、内閣府稼働資産を含む産業遺産に関する有識者会議委員、岩国市錦帯橋世界文化遺産専門委員会委員、佐渡市建造物保存活用に関する専門家会議委員、富山県文化財保護審議会委員、「勝鬨橋をあげる会」代表、TICCIH会員など。専攻、都市計画(史)、土木史、景観工学
  • 著者について

    伊東 孝 (イトウ タカシ)
    伊東 孝(いとう たかし)
    1945年 神奈川県川崎市に生まれる
    1970年 東京都立大学卒業
    1978年 東京大学大学院博士課程修了、工学博士
    現在 産業遺産情報センター研究主幹、日本イコモス国内委員会「技術遺産小委員会」主査、元産業考古学会会長、内閣府稼働資産を含む産業遺産に関する有識者会議委員、岩国市錦帯橋世界文化遺産専門委員会委員、佐渡市建造物保存活用に関する専門家会議委員、富山県文化財保護審議会委員、「勝鬨橋をあげる会」代表、TICCIH会員など。
    専攻 都市計画(史)、土木史、景観工学
    著書 『日本の近代化遺産──新しい文化財と地域の活性化』(岩波新書)、『東京再発見──土木遺産は語る』(岩波新書)、『東京の橋──水辺の都市景観』(鹿島出版会)、『ビジュアルブック江戸東京5 水の東京』(共著、岩波書店)、『ネオ・バロックの灯 四谷見附橋物語』(共著、技報堂出版)、『鉄道遺構再発見』(監修・共著、LIXIL出版)、『ダムをつくる──黒四・佐久間・御母衣・丸山』(共著、日本経済評論社)ほか

「近代化遺産」の誕生と展開―新しい文化財保護のために の商品スペック

商品仕様
出版社名:岩波書店
著者名:伊東 孝(著)
発行年月日:2021/07/16
ISBN-10:4000614800
ISBN-13:9784000614801
判型:A5
対象:一般
発行形態:単行本
内容:歴史総記
言語:日本語
ページ数:264ページ
縦:22cm
横:15cm
厚さ:2cm
重量:490g
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