楽しい金属化合物の単結晶育成と物性 [単行本]

楽しい金属化合物の単結晶育成と物性 [単行本] の 商品概要

• 目次

  はしがき
  第1章　はじめに
  第2章　状態図
  　 2.1　Fe-Cの状態図
  　 2.2　全率固溶系
  　 2.3　共晶系
  　 2.4　包晶系
  　 2.5　溶け合わない系
  第3章　電気炉
  第4章　単結晶育成
  　 4.1　各種の単結晶育成法
  　 4.2　チョクラルスキー法
  　 4.3　帯溶融法
  　 4.4　浮遊帯溶融法
  　 4.5　焼鈍法
  　 4.6　エレクトロトランスポート法
  　 4.7　ウィスカーの育成法
  　 4.8　フラックス法
  　 4.9　ブリッジマン法
  　 4.10  化学輸送法と蒸気析出法
  　 4.11  圧力合成と圧力による物質開発
  第5章　おわりに
  索　引

• 出版社からのコメント

  金属の本質的な性質を知るための実験・研究に単結晶試料は必須である。本書はその育成法を10種類に分類してわかりやすく解説した。

• 内容紹介

  単結晶の育成は、金属化合物の物性の研究や工学的応用になくてはならないものである。
  　主に磁性や超伝導の対象となる、遷移金属や希土類・アクチノイド化合物の単結晶育成のノウハウが満載。化合物の単結晶育成を通して、物性物理学にチャレンジしてほしいという著者の願いが込められた充実した1冊。
  　まずは状態図の基本を解説。ある化合物の単結晶を育成しようとしたとき、状態図がわかっていればどんな化合物が不純物として混入しやすいかがわかり、その化合物にふさわしい方法が決定できる。
  　次は、電気炉の製作である。研究用の炉には、高価で大がかりな高周波炉など用途に応じて市販されているたくさんの種類があるが、本書では安価にできる簡便な手作り電気炉を紹介する。炉心管や抵抗線の選び方、炉心管へのカンタル線の巻き方など、具体的な手順を初心者にもわかるようにていねいに説明している。
  　最後に、10種類の単結晶育成法をそれぞれ詳しく説明し、実際の化合物を通して重い電子系（強相関電子系）の物理の基本にもふれている。
  
  図書館選書
  金属の本質的な性質を知るための実験・研究や工学的応用に必須の単結晶。これまで遷移金属や希土類・アクチノイド化合物などさまざまな単結晶育成を行ってきた著者が、その育成法を10種類に分類してわかりやすく解説した。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  大貫 惇睦(オオヌキ ヨシチカ)
  １９４７年（昭和２２年）栃木県出身。栃木県立鹿沼高等学校より京都大学工学部金属加工学科卒（１９７１年３月）。同大学院修士課程、東京大学大学院理学系研究科博士課程物理学専攻修了（理学博士）。埼玉工業大学工学部講師、筑波大学物質工学系講師、助教授、教授、大阪大学大学院理学研究科教授、同大学院停年退職（大阪大学名誉教授）、琉球大学客員教授を経て、現在理化学研究所創発物性科学研究センター上級研究員。専攻は固体物性

• 著者について

  大貫惇睦 (オオヌキヨシチカ)
  1947年（昭和22年）栃木県出身。栃木県立鹿沼高等学校より京都大学工学部金属加工学科卒（1971年3月）。同大学院修士課程、東京大学大学院理学系研究科博士課程物理学専攻修了（理学博士）。埼玉工業大学工学部講師、筑波大学物質工学系講師、助教授、教授、大阪大学大学院理学研究科教授、同大学院停年退職（大阪大学名誉教授）、琉球大学客員教授を経て、現在理化学研究所創発物性科学研究センター上級研究員。

楽しい金属化合物の単結晶育成と物性 [単行本] の商品スペック