ビッグ・ブラザーの世紀-英語圏における独裁者小説の系譜学 [単行本]
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ビッグ・ブラザーの世紀-英語圏における独裁者小説の系譜学 [単行本]

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出版社:その他
販売開始日: 2021/08/12
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ビッグ・ブラザーの世紀-英語圏における独裁者小説の系譜学 の 商品概要

  • 目次

    はじめに-フィクションとしての独裁者たち
    第一章●独裁者小説の誕生と展開(序論)
        -全体主義の時代とルイス、ケストラー、オーウェル、ナボコフ
    1 ルイスの独裁者小説-アメリカのヒトラー
    2 ここでは起こり得ない?-ナチズム/ファシズムとルイスの預言
    3 英語圏における独裁者フィクションの系譜とは?
    4 空洞化するイデオロギーと洗脳の問題
      -ケストラー、オーウェル、スターリニズム
    5 空虚な中心としての独裁者-ビッグ・ブラザーとナンバー・ワン
    6 ナボコフ、独裁者、(非)日常-非政治的な政治小説
    第二章●スターリニズムとナチズムの寓話-オーウェルからゴールディングへ
    1 寓話としての独裁者フィクション
    2 『動物農場』におけるナポレオン/スターリン-独裁、言語、文学
    3 『蠅の王』におけるジャック/ヒトラー-「人間性の欠陥」とは何か?
    4 ナチ化する英国少年たち-「それはここにおいても起こりうる」
    5 その後のゴールディング-独裁者フィクションを越えて
    6 歴史のブラック・ホール-『動物農場』と『蠅の王』
    第三章●冷戦期SFにおける核、独裁者、男性/父権性
       -ハートリー、ディック、ヴォネガット、カーター、バラード
    1 カーターとバラード、そして冷戦期における独裁者小説
    2 核時代と独裁者-ハートリー、ディック、バラード、カーター
    3 『ホフマン博士』における二人の独裁者と軍拡競争
    -ヴォネガット作品との比較から
    4 経済的欲望と軍事的欲望
    5 サンプルとネビュラス・タイム
    6 カーターからバラードへ-『ハロー・アメリカ』の独裁者マンソン
    7 アメリカの独裁者-核兵器と原子力
    8 核/原子力を手に入れた独裁者
    第四章●アフリカの独裁者たち
    -アップダイク、ナイポール、ファラー、ナザレス、アチェベ
    1 冷戦期アメリカとアフリカの独裁者-アップダイクとリビアのカダフィ政権
    2 アフリカの独裁者たちとフィクションを通じた抵抗
    3 ビッグ・ブラザーからビッグ・マンへ-ナイポールと第三世界の独裁者小説
    4 「新しいアフリカ」?-ビッグ・マンとザイールのモブツ大統領
    5 ソマリアのバーレ政権とファラーの三部作
    6 ナザレスの風刺-アミン時代のウガンダ
    7 アチェベとナイジェリアの問題
    -独裁者表象のアフリカにおける((再)転換
    第五章●アジア・イスラム圏における独裁、権力闘争、そして女性たち
    -ラシュディのパキスタン
    1 (架空の)パキスタン、独裁者、ラシュディの『恥』
    2 政治的空間、公共圏、私的空間
    3 ラザ・ハイダル政権-近代化かイスラム原理主義か?
    4 悲劇の英雄ではない-「私的空間」から見たイスカンダル・ハラッパー独裁
    5 暴走するスーフィアの破壊衝動と「恥」
    第六章●独裁者の時代に(結論)
    -ウィリアムズ、バーンズ、そして二十世紀の終わり
    1 冷戦とアメリカの世紀-アップダイク、ウィリアムズからバーンズへ
    2 新自由主義、グローバリズム、独裁者
    3 一九八〇年代から九〇年代初頭-新冷戦からアメリカの「勝利」?
    4 バーンズの企み-東欧社会主義国の民主化と「過去」との決別?
    5 結びに代えて-二十世紀と独裁者フィクション
    あとがき-ビッグ・ブラザーの「黒い犬」たち
    主要参考文献
    索引
  • 出版社からのコメント

    20世紀英語圏文学を丹念に辿り、あらゆる場所に遍在する「ビッグ・ブラザー=独裁者」の表象を明らかにする。
  • 内容紹介

    オーウェル、ケストラー、ナボコフ、ゴールディング、カーター、バラード、アップダイク 、ナイポール、ラシュディ、バーンズなど20世紀英語圏文学を丹念に辿り、確たる実態を持たない記号のようにあらゆる場所に遍在する「不在の中心」としての「ビッグ・ブラザー=独裁者」の表象を明らかにする。「ビッグ・ブラザーがあなたを見ている(Big Brother is watching you)」
    【目次】
    はじめに-フィクションとしての独裁者たち
    第一章 独裁者小説の誕生と展開(序論)-全体主義の時代とルイス、ケストラー、オーウェル、ナボコフ

    第二章●スターリニズムとナチズムの寓話-オーウェルからゴールディングへ

    第三章●冷戦期SFにおける核、独裁者、男性/父権性-ハートリー、ディック、ヴォネガット、カーター、バラード

    第四章●アフリカの独裁者たち-アップダイク、ナイポール、ファラー、ナザレス、アチェベ

    第五章●アジア・イスラム圏における独裁、権力闘争、そして女性たち-ラシュディのパキスタン

    第六章●独裁者の時代に(結論)-ウィリアムズ、バーンズ、そして二十世紀の終わり

    あとがき-ビッグ・ブラザーの「黒い犬」たち
  • 著者について

    奥畑豊 (オクハタユタカ)
    1990年、兵庫県出身。慶應義塾大学文学部人文社会学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。2019年9月、ロンドン大学バークベック・カレッジ大学院博士課程修了(PhD in English Literature)。中央大学、東京大学にて非常勤講師を務め、2020年4月より日本女子大学文学部英文学科専任講師。専門はイギリスを中心とする20世紀以降の現代文学(小説、戯曲)。単著に博士論文を基にしたAngela Carter's Critique of Her Contemporary World: Politics, History, and Mortality (Peter Lang, 2021)がある。また、第29回福原賞(福原記念英米文学研究助成基金・出版助成)を受賞し、日本語の第一単著『ハロルド・ピンター-不条理演劇と記憶の政治学』(彩流社)を2021年6月に刊行。主な論文に「ハリウッド、冷戦、家庭:Angela CarterのThe Passion of New Eveにおける女性像の構築」『英文学研究』95巻(2018年)など。

ビッグ・ブラザーの世紀-英語圏における独裁者小説の系譜学 の商品スペック

商品仕様
出版社名:小鳥遊書房
著者名:奥畑 豊(著)
発行年月日:2021/08
ISBN-10:4909812660
ISBN-13:9784909812667
判型:A5
発売社名:小鳥遊書房
対象:一般
発行形態:単行本
内容:外国文学その他
言語:日本語
ページ数:292ページ
縦:22cm
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