女人禁制の人類学―相撲・穢れ・ジェンダー [単行本]
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女人禁制の人類学―相撲・穢れ・ジェンダー [単行本]

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出版社:法蔵館
販売開始日: 2021/08/31
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女人禁制の人類学―相撲・穢れ・ジェンダー [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    伝統か、差別か。二者択一の議論を超えるために。
  • 目次

    まえがき
    第一章 相撲と女人禁制
     1 問題提起
     2 大相撲の舞鶴巡業で起きた出来事
     3 主役はマスコミ
     4 土俵の女人禁制の意識化
     5 土俵祭
     6 土俵の祭神の変化
     7 表彰式
     8 神送り
     9 表彰式の再検討
     10 國技館の開館
     11 土俵と土俵祭の起源
     12 大相撲の伝統と近代①―國技館以前
     13 大相撲の伝統と近代②―國技館以後
     14 大相撲とナショナリズム―伝統の再構築
     15 大相撲の伝統とは何か
     16 伝統の行方
     表1-1 現代の相撲の女人禁制関連の出来事
     表1-2 近世・近代の相撲に関する出来事

    第二章 穢れと女人禁制
     1 女人禁制への視点
     2 堂舎の結界
     3 山の境界と開山伝承
     4 山林修行・山林寺院・山岳寺院
     5 「山の境界」をめぐる女性の伝承
     6 境界をめぐる女性性
     7 女性の穢れの時代的変化①―山岳登拝の規制
     8 女性の穢れの時代的変化②―規定の精緻化
     9 女性の穢れの時代的変化③―仏教の影響
     10 女性の穢れの時代的変化④―疫病と王権
     11 女性の穢れの時代的変化⑤―室町時代以降
     12 女性の穢れの時代的変化⑥―江戸時代以降
     13 修験道と女人禁制・女人結界
     14 近代の諸問題
     15 結界と禁制、忌避と排除
     16 彦山の中世
     17 伯耆大山の中世
     18 一般論への展開
     19 機能論と構造論を越えて
     20 海外との比較①―スリランカ
     21 海外との比較②―南アジアと東南アジア
     22 穢れ研究の可能性

    第三章 山岳信仰とジェンダー
     1 ジェンダーの視点
     2 女人禁制・女人結界の概観
     3 女人結界の解禁
     4 女人結界の解禁とその後
     5 歴史の中の女人禁制①―史料の再検討
     6 歴史の中の女人禁制②―伝承の再検討
     7 習俗としての女人禁制①―恒常的規制と一時的規制
     8 習俗としての女人禁制②―拡大と適用
     9 習俗としての女人禁制③―海外の事例
     10 社会運動の中の女人禁制
     11 差別としての女人禁制
     12 フェミニズムと山岳信仰
     13 大峯山の女人禁制
      ①神仏分離以後の変動
      ②仏教寺院への復帰と再編成
      ③洞川の歴史
      ④洞川の近代
      ⑤女人結界の変動
      ⑥観光化と村の変化
      ⑦「宗教的伝統」か習俗か
      ⑧近代化の中の女人禁制
      ⑨国立公園と女人禁制
      ⑩大きな転機の到来
      ⑪アメリカ人女性の登山
      ⑫戦後の強行登山
      ⑬龍泉寺の女人禁制の解禁
      ⑭女人禁制・女人結界を維持する理由
      ⑮女性による新たな動き
      ⑯女人結界の解禁への外部の働き掛け
      ⑰女人結界の解禁に向けての協議と挫折
      ⑱女人結界の解禁の議論を読み解く
      ⑲世界遺産を巡る諸問題
      ⑳信仰から伝統へ
      21維持派と開放派
      22当事者の立場と意見
      23相撲の女人禁制と大峯山
      24遺産化と資源化
     14 女人禁制の行方とジェンダー
     表3-1 近代女人禁制関係年表(大峯山を主とする)
     表3-2 女人結界の解禁をめぐる三本山と護持院の協議

    参考文献
    図版クレジット

    あとがき
    索引
  • 出版社からのコメント

    「女人禁制」「女人結界」について、「伝統」と「差別」の二者択一を乗り越え、開かれた対話と議論を促すための考え方と資料を示す。
  • 内容紹介

    本書は「女人禁制」に関する問題点を読み解く実践的な試みである。賛成か反対か、伝統か差別かの二者択一を乗り越えて、開かれた対話と議論を促す。文化人類学の立場からの考察を主軸に、民俗学や宗教学、歴史学や国文学の成果も取り込んで、総合的に考察する。女人禁制の問題を考える人にとって長く活用される必読書となるべき1冊。

    ○第一章 相撲と女人禁制
    2018年に大相撲の舞鶴巡業の際に、土俵上で倒れた市長を助けるために女性が土俵に上がって「女人禁制」が問題視された出来事を取り上げる。「土俵の女人禁制」について、その起源と展開を考察する。近代の国技館開設以後、表彰式などの「近代の儀式」を創出した大相撲は、「国技」としての権威を高めてナショナリズムと同調していった。戦後は、前近代以来の「土俵祭」の伝統を維持する一方で、表彰式を男性参加に限定して土俵上で行うという矛盾が露呈して、「土俵の女人禁制」が問題視されることになった。
    ○第二章 穢れと女人禁制
    「女人禁制」を古代・中世・近世・近代の穢れの変化と関連付けて検討。古代では、戒律に基づき、仏教寺院の「結界」として女性を排除した。一方、山と里の間の「山の境界」は、仏教の影響を受けて「山の結界」となり、「女人結界」へと変化。女性の穢れ観も歴史的に変化し、中世後期には『血盆経』の影響で罪業観や血穢の強調ともに展開し、近世には民衆の間に広がって定着。明治5年に女人結界は解禁されてほぼ消滅した。またスリランカやインドの事例など人類学の理論をふまえて、穢れ論の再構築と一般化の可能性を探った。
    ○第三章 山岳信仰とジェンダー
    女人禁制の言説を、歴史の中の女人禁制、習俗としての女人禁制、社会運動の中の女人禁制、差別としての女人禁制に分け、ジェンダーの問題を視野に入れて論じる。地域社会の事例として、現在も女人禁制を維持する大峯山の山上ケ岳山麓の洞川を取り上げた。神仏分離以後の再編成、国立公園の登録、交通路の整備、山麓寺院の女人解禁、禁制地区の縮小、女性による新たな動き、伝統の再発見、禁制解禁の胎動、世界遺産、日本遺産などを関連付けて、女人禁制の行方を展望する。
    ○「現代の相撲の女人禁制関連の出来事」「近代女人禁制関係年表」などの年表や、詳細な索引を附した。
    ○著者は、文化人類学の碩学であり、大相撲や大峯山の女人禁制に関して、常にマスコミから識見を求められてきた。『女人禁制』(吉川弘文館、2002年)以降の研究の進展を踏まえ、現時点の思索の到達点として世に問う。

    図書館選書
    「女人禁制」「女人結界」の問題についての誤解を解く実践的な試み。暗黙の前提を覆し、賛成か反対か、「伝統」と「差別」の二者択一を乗り越えて、開かれた対話と議論を促すための基礎となる考え方と資料を提示する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    鈴木 正崇(スズキ マサタカ)
    1949年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。慶應義塾大学名誉教授。日本山岳修験学会会長。受賞歴として、1997年に義塾賞、2014年に第11回木村重信民族藝術学会賞、2016年に第18回秩父宮記念山岳賞(日本山岳会)を受賞
  • 著者について

    鈴木 正崇 (スズキ マサタカ)
    1949年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。慶應義塾大学名誉教授。日本山岳修験学会会長。主な著書に、『中国南部少数民族誌』(三和書房)、『山と神と人』(淡交社)、『スリランカの宗教と社会』『祭祀と空間のコスモロジー』(春秋社)、『神と仏の民俗』『女人禁制』(吉川弘文館)、『山岳信仰』(中央公論新社)、『ミャオ族の歴史と文化の動態』『熊野と神楽』(平凡社)、『東アジアの民族と文化の変貌』(風響社)。主な編著に『大地と神々との共生』(昭和堂)、『東アジアの近代と日本』『東アジアの民衆文化と祝祭空間』『南アジアの文化と社会を読み解く』『アジアの文化遺産』(慶應義塾大学出版会)、『神話と芸能のインド』(山川出版)、『東アジアにおける宗教文化の再構築』『森羅万象のささやき』(風響社)。受賞歴として、1997年に義塾賞、2014年に第11回木村重信民族藝術学会賞を受賞。2016年,「日本の山岳信仰と修験道に関する宗教学的研究」の業績で第18回秩父宮記念山岳賞(日本山岳会)を受賞。

女人禁制の人類学―相撲・穢れ・ジェンダー [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:法藏館 ※出版地:京都
著者名:鈴木 正崇(著)
発行年月日:2021/08/25
ISBN-10:4831856509
ISBN-13:9784831856500
判型:B6
発売社名:法藏館
対象:教養
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:386ページ
縦:19cm
厚さ:3cm
重量:416g
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