歴史をどう語るか―近現代フランス、文学と歴史学の対話 [単行本]
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歴史をどう語るか―近現代フランス、文学と歴史学の対話 [単行本]

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出版社:法政大学出版局
販売開始日: 2021/08/11
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歴史をどう語るか―近現代フランス、文学と歴史学の対話 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    革命、戦争、民主主義の時代、文学と歴史は何を使命としてきたのか?大革命以降の二世紀間、フランスの文学と歴史学は、旧い世界の神話を解体し、新しい社会の現実を表象・再現・記録しようとしてきた。法や文明を問うユゴーやフロベールらの実験小説、ミシュレからコルバンにいたる社会史、そして近年の「エグゾフィクション」の流行に至るまで、リアリズムと虚構の方法を発明し、互いに深く影響しあった両者の関係を、19世紀文学研究の第一人者が描き出す。
  • 目次

    序論 文学と歴史学の対立を超えて
     アリストテレス『詩学』
     文学にとっての歴史学
     歴史学にとっての文学
     本書の構成

    第一部 文学における歴史の表象

    第1章 歴史としての現在──リアリズム文学の射程
     リアリズム文学とは何か
     革命後の世界を読み解く
     現在に続く歴史
     習俗を描く歴史家
     習俗の表象から「生理学」へ
     危険な集団の文学的登場
     蛮族から民衆ヘ

    第2章 文学はいかにして歴史の神話を解体するか
     年代記から歴史学へ
     英雄の不在
     ナポレオン三世の表象
     差異と反復
     近い過去の歴史化
     歴史を読み解く

    第3章 文学、法、歴史──ユゴー『死刑囚最後の日』

    Ⅰ ユゴーの位置と死刑にたいする立場表明
     国民的作家ユゴー
     作品の成り立ち
     ユゴーの立場

    Ⅱ 作品の歴史的位相
     死刑制度をめぐる論争
     死刑制度の変遷
     フランス革命とギロチンの誕生

    Ⅲ 作品の主題と構造
     自己を語る犯罪者
     死刑囚であるということ
     徒刑という制度
     死刑囚の苦悶と恐怖
     死刑台への歩み
     祝祭と群衆

    Ⅳ 小説技法の刷新
     日記体小説の嘴矢
     断片性の美学
     隠語の機能

    Ⅴ ユゴー以後の文学と監獄

    第4章 フロベールと歴史のエクリチュール
     フロベールの歴史への関心
     歴史の認識論から歴史小説へ
     同時代の歴史小説をどう読んだか
     歴史家をどう読んだか
     『サラムボー』──叙事詩と歴史
     文明と野蛮
     歴史学の流れに抗して
     『感情教育』から『ブヴァールとペキュシェ』へ

    第5章 第二次世界大戦と現代文学
     現代小説と歴史
     文学から歴史学への越境──リテル、エネル
     現代文学と第二次世界大戦への関心
     ナチスを語る

    第二部 歴史学と文学へのいざない

    第6章 十九世紀における歴史叙述の思想と詩学
     歴史認識論の現在地
     ロマン主義歴史学の誕生
     「起源」の探求に魅せられた時代
     フランス革命を問いかける
     歴史叙述の詩学
     ジュール・ミシュレの位置
     実証主義歴史学に向けて
     二十世紀──実証主義への疑義

    第7章 フランス史における英雄像の創出
     アラン・コルバンの一冊の書物
     パンテオンというモニュメント
     十九世紀と偉人の創出
     教育制度と歴史学
     記念碑の時代
     偉人たちの盛衰
     二十世紀の状況──変化と恒常性
     偉人の政治的効用
     坂本龍馬と織田信長
     日本における偉人の伝統

    第8章 アラン・コルバンと歴史学の転換
     歴史学界におけるコルバンの位置
     感性の歴史の系譜
     コルバンの仕事──五つの領域
     例外的な試み
     集大成と発掘
     コルバンの欠落?
     コルバンと十九世紀文学

    第9章 現代の歴史家と文学の誘惑
     歴史学からの反応
     文学と歴史学の関係──その過去と現状
     歴史学の底流
     アラン・コルバンの位置
     イヴァン・ジャブロンカと「方法としての私」
     歴史書から小説ヘ──アントワーヌ・ド・ベックの試み
     不在者の声

    初出一覧
    あとがき

    人名索引
  • 出版社からのコメント

    リアリズムとフィクションの方法を発明し、互いに深く影響しあった文学と歴史学との関係を、感性史や19世紀小説研究の第一人者が…
  • 内容紹介

    大革命以降の二世紀間、フランスの文学と歴史学は、旧い世界の神話を解体し、新しい社会の現実を表象・再現・記録しようとしてきた。法や文明を問うユゴーやフロベールらの実験小説、ミシュレからコルバンにいたる社会史、そして近年の「エグゾフィクション」の流行に至るまで、リアリズムと虚構の方法を発明し、互いに深く影響しあった両者の関係を、19世紀文学研究の第一人者が描き出す。

    図書館選書
    近代的なリアリズムとフィクションの方法を創造し、21世紀の現在まで互いに呼応し続ける文学と歴史学との関係を、感性の歴史や19世紀小説研究の第一人者が描き出す。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    小倉 孝誠(オグラ コウセイ)
    1956年生まれ。東京大学大学院博士課程中退、パリ・ソルボンヌ大学文学博士。現在、慶應義塾大学教授。専門は近代フランスの文学と文化史
  • 著者について

    小倉 孝誠 (オグラ コウセイ)
    1956年生まれ。東京大学大学院博士課程中退、パリ・ソルボンヌ大学文学博士。現在、慶應義塾大学教授。専門は近代フランスの文学と文化史。著書に『ゾラと近代フランス』『革命と反動の図像学』(以上、白水社)、『写真家ナダール』『愛の情景』『身体の文化史』(以上、中央公論新社)、『犯罪者の自伝を読む』(平凡社新書)、『パリとセーヌ川』(中公新書)、『近代フランスの誘惑』(慶應義塾大学出版会)、『「感情教育」歴史・パリ・恋愛』(みすず書房)、『歴史と表象』(新曜社)など、編著に『世界文学へのいざない』(新曜社)、訳書にユルスナール『北の古文書』(白水社)、アラン・コルバン監修『身体の歴史 II』(監訳、藤原書店)、フローベール『紋切型辞典』(岩波文庫)、ルジュンヌ『フランスの自伝』(法政大学出版局)など多数。

歴史をどう語るか―近現代フランス、文学と歴史学の対話 の商品スペック

商品仕様
出版社名:法政大学出版局
著者名:小倉 孝誠(著)
発行年月日:2021/08/12
ISBN-10:4588352369
ISBN-13:9784588352362
判型:B6
発売社名:法政大学出版局
対象:教養
発行形態:単行本
内容:外国文学その他
言語:日本語
ページ数:304ページ ※278,20,6P
縦:20cm
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