「命のヴィザ」言説の虚構―リトアニアのユダヤ難民に何があったのか? [単行本]
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「命のヴィザ」言説の虚構―リトアニアのユダヤ難民に何があったのか? [単行本]

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販売開始日: 2021/08/06
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「命のヴィザ」言説の虚構―リトアニアのユダヤ難民に何があったのか? の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「日本のシンドラー」に関する伝説は、今後、本書によって書き換えられる。ニューヨークのユダヤ系機関に保管されている第一級資料にメスを入れ、徹底的に分析・調査。「神話」から歴史の真実を取り戻し、もう一つの脅威をあらわにする迫真の学術ドキュメント。
  • 目次

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    はじめに
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    本書の主眼
    JDC資料--文書保存の重要性
    スルガイリスの史料研究
    既存言説と一次資料、その驚くばかりの齟齬

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    第一章 リトアニアのソヴィエト化以前(一九三九年九月~四〇年五月)
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    JDCとリトアニア--第二次大戦開戦の報をうけて
    ヴィルノ/ヴィルニュスのリトアニア併合をうけて
    ユダヤ人=リトアニア人合同委員会
    リトアニア政府の対応(一)新しい国籍法
    脱出者が伝える占領下ポーランドの状況
    併合直後のヴィルニュス--ヒレル・レヴィン『スギハラを求めて』を批判する
    リトアニア人、ポーランド人、ソ連人、そしてユダヤ人
    リトアニア政府の対応(二)支援組織の公認
    スヴァウキ地区の状況
    ベッケルマンによるリトアニアの情勢分析
    リトアニア政府の対応(三)難民登録の実施
    戦争難民の実数
    難民たちの日常生活
    支援金の分配方法をめぐって
    ブンド派の独立独歩(一)
    ナチスの蛮行をめぐる資料体構築の試み
    「エストニア」号拿捕事件
    ブンド派の独立独歩(二)
    ルバヴィチ派からの支援要請(一)ポーランドに残された同胞たちのために
    リトアニア政府の対応(四)ヴィルニュス地区既存住民の処遇
    難民の国内分散移住
    ヴァルハフティグの行動の軌跡(一)通常のアリヤー事業
    ソ連領内から六十名の救出計画
    中立国リトアニアからの国外移住
    中立国リトアニアにおける反ユダヤ主義とナチズムの脅威

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    第二章 ソヴィエト・リトアニアの成立からソ連国籍の強制まで(1940年6月~12月)
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    一九四〇年六月~七月の大激動
    体を殺すドイツ人、魂を殺すロシア人--「ユダヤ的ユダヤ人」に迫る危険
    JDC現地資金確保のための奔走(一)資産凍結のあおり
    アメリカ国籍者の脱出--フィンランド北端ペツァモ経由
    JDC現地資金確保のための奔走(二)JDCの法令順守主義とベッケルマンの苛立ち
    共産主義体制下におけるユダヤ難民の立場
    ブンド指導者ボルフ・シェフネルの場合
    ソ連領通過の可能性
    「キュラソー・ヴィザ」言説の論理矛盾--ヤン・ブロッケン『義人』を批判する
    ヴァルハフティグの行動の軌跡(二)ヴィザ取得の推奨
    杉原千畝・幸子証言と一次資料の明白な乖離
    記憶と歴史--日本版〈ホロコースト産業〉への警鐘
    「宣誓供述書」による日本通過ヴィザの発給
    ギテルマンのために作成された「宣誓供述書」
    ドイツ・ユダヤ移民との関係(一)ドイツからリトアニア経由、日本へ
    移住支援という選択肢の急浮上
    ラビ・カルマノヴィツのイニシアティヴ
    イェシヴァー救出のためのユダヤ教組織全体会議(一九四〇年八月十五日)
    ルバヴィチ派からの支援要請(二)現地支援から移住支援へ
    イェシヴァー救出のための小委員会(一九四〇年九月九日)
    JDC現地資金確保のための奔走(三)移住費用「立て替え」案
    シオニスト集団の最初の移送計画
    JDC現地資金確保のための奔走(四)リトアニア政府からの借款
    「キュラソー」への言及--「ヒアス」上海支部からヴィルニュス支部への手紙
    イェシヴァー救出計画の顚末(一)重い足取り
    ヴァルハフティグの行動の軌跡(三)日本へ、そして横浜からJDCへの提言
    イェシヴァー救出計画の顚末(二)ドイツ籍ユダヤ教神学生たちの命運
    イェシヴァー救出計画の顚末(三)国務省との折衝
    ヴァルハフティグの行動の軌跡(四)「オデッサ・ルート」の開通
    イェシヴァー救出計画の顚末(四)一九四〇年十二月二十六日の全体委員会
    JDC現地資金確保のための奔走(五)財務省の許可

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    第三章 大脱出(1941年1月~2月)
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    ソ連人となるか、無国籍者となるか
    イェシヴァー救出計画の顚末(五)「外交上」の言語
    ベッケルマンの奮闘(一)「今さもなくば無」
    モスクワないし日本での最終ヴィザ受給
    「キュラソー・ヴィザ」と「杉原ヴィザ」の存在価値(一)ともかくモスクワまで
    ベッケルマンの奮闘(二)ソ連出国ヴィザの大量発給
    「パレスティナ移送」と「非=パレスティナ移送」の切り分け
    ベッケルマンの奮闘(三)「ヒツェム」主導による五百名
    「キュラソー・ヴィザ」と「杉原ヴィザ」の存在価値(二)イントゥーリストを介しての日本通過許可
    忘れられた実務者たち
    ベッケルマンの奮闘(四)JDCニューヨーク本部の誤解払拭
    ドイツ・ユダヤ移民との関係(二)リトアニア残留者の命運
    「セント・ルイス号事件」との思わぬ関連
    ベッケルマンの奮闘(五)最後の二週間

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    結論と今後の課題
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    ベッケルマンによる総括(一)
    ベッケルマンによる総括(二)
    ベッケルマンによる総括(三)
    ナチスの脅威の存否
    彼らは何〈から〉逃れたのか--証言の扱い、画すべき一線
    ひとつの「論争誘発的」な比較
    ギテルマンのその後
    「ユダヤ難民」という言葉がもたらす非思考
    出立しなかった(できなかった)人々の命運--避難地としてのソ連領
    アメリカと日本に何ができたか
    自己を主張しない功労者たち
    あるがままの〈好意〉を〈フツパー〉へと貶めないために

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    補遺
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     エマヌエル・リンゲルブルムによるイツハク・ギテルマン伝(抄)
     書き手不明のJDC文書「リトアニアにおけるユダヤ人の絶滅」(一九四三年)
      
     註
     主なJDCメンバー略歴
     関連年表

    あとがき
    人名索引
  • 出版社からのコメント

    ナチスのホロコーストからユダヤ難民を救った「命のヴィザ伝説」を一次資料によって検証し、その誤謬を正した画期的な研究の成果。
  • 内容紹介

    第2次世界大戦中、ナチスの〈ホロコースト〉からユダヤ難民を救うために、リトアニアの在カウナス日本国総領事館から発給された、「命のヴィザ」をめぐる物語。しかし、そのヴィザの真の目的は何だったのか。1940年夏のリトアニアで、いったい何が起きたのか。
    ニューヨークのユダヤ系機関に保管されている第一級資料にメスを入れ、「神話」から歴史の真実を取り戻し、「もう一つの脅威」をあらわにする迫真の学術ドキュメント。
    「日本のシンドラー」に関する伝説は、今後、本書によって書き換えられなければならない。
    ◎徹底的に歴史の細部を検証する648ページ。主要関係者人名録、関連年譜、索引、参考資料を附す。
    ◎ブックデザイン:宗利淳一

    図書館選書
    第2次世界大戦中、ナチスの〈ホロコースト〉からユダヤ難民を救うために発給されたという「命のヴィザ」。このヴィザの真の目的を一次資料によって明らかにし、「日本のシンドラー」神話の誤謬を正す画期的な研究成果。
  • 著者について

    菅野 賢治 (カンノ ケンジ)
    1962年、岩手県に生まれる。東京理科大学教養教育研究院教授。
    パリ第10(ナンテール)大学博士課程修了。専門は、フランス語、ユダヤ研究。

    主な著書に、『フランス・ユダヤの歴史』(上下、慶應義塾大学出版会、2016)、『ドレフュス事件のなかの科学』(青土社、2002)がある。
    主な訳書に、アーノルド・ゼイブル『カフェ・シェヘラザード』(共和国、2020)、ヤコヴ・ラブキン『トーラーの名において』(平凡社、2010)、レオン・ポリアコフ『反ユダヤ主義の歴史』(共訳、全5巻、筑摩書房、2005~07)がある。

「命のヴィザ」言説の虚構―リトアニアのユダヤ難民に何があったのか? の商品スペック

商品仕様
出版社名:共和国 ※出版地:東久留米
著者名:菅野 賢治(著)
発行年月日:2021/07/31
ISBN-10:4907986815
ISBN-13:9784907986810
判型:菊変形
発売社名:共和国
対象:一般
発行形態:単行本
内容:外国歴史
言語:日本語
ページ数:645ページ
縦:19cm
横:16cm
厚さ:5cm
重量:500g
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