郊外の記憶―文学とともに東京の縁を歩く [単行本]
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郊外の記憶―文学とともに東京の縁を歩く [単行本]

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出版社:青弓社
販売開始日: 2021/09/07
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郊外の記憶―文学とともに東京の縁を歩く [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    多和田葉子や三浦しをん、北村薫たちが東京の郊外を舞台に描く小説を読み、その町を実際に訪れ、ありふれた風景のなかを一人でゆっくり歩く―。この実践を繰り返すことで、郊外に眠る戦争の残痕や失われた伝統、開発の記憶、人々の生活史をよみがえらせ、「均質な郊外」に別のリアリティーや可能性を浮上させる。
  • 目次

    まえがき

    序 章 土地の記憶と物語の力――「郊外」の文学社会学のために
     1 時空間の形象としての小説
     2 見えない者がここにいるということ
     3 記憶喪失都市?
     4 記憶なき場所としての郊外?
     5 記憶喪失に抗する身体/都市空間に露出する痕跡
     6 土地の記憶を掘り起こす営みとしての「町歩き」――赤瀬川原平からタモリを経て中沢新一まで
     7 土地の記憶を創出する装置としての「聖地巡礼」
     8 郊外のクロノトポスへ

    第1章 記憶の説話的媒介――多和田葉子『犬婿入り』と三浦しをん『むかしのはなし』を読む
     1 土地の記憶を呼び起こす営みとしての物語
     2 多和田葉子『犬婿入り』
     3 三浦しをん「懐かしき川べりの町の物語せよ」
     4 説話的記憶と郊外の町の物語

    第2章 越境の場所――『犬婿入り』の「町」を歩く
     1 現実空間の「写像」としての物語空間
     2 物語空間の「原因」としての現実空間
     3 「町」を探す――立川・柴崎から矢川・谷保あたりへ
     4 「町」の歴史的な成り立ち――その古い地層の露出
     5 「町」を歩く
     6 「境」――物語を生み出す場所

    第3章 「町田」と「まほろ」のあいだ――三浦しをん「まほろ駅前」シリーズの「町」を歩く
     1 「まほろ」――町田の表象としての
     2 作品の基本的な骨格
     3 疑似探偵小説としての「まほろ駅前」シリーズ
     4 裏返しの家族小説としての「まほろ駅前」シリーズ
     5 「家族の箱(ルビ:ブラックボックス)」の並列空間としての郊外
     6 他者の救済による自己の救済という物語
     7 トラウマの共鳴体
     8 町田を書き写すテクスト
     9 「まほろ」のトポグラフィー
     10 捉えがたき町としての町田
     11 「まほろ」と町田――その照応関係とずれ
     12 「ジモト」としての「まほろ」
     13 ユートピアとしての「まほろ」

    第4章 郊外のアースダイバー――長野まゆみ『野川』における自然史的時空間の発見
     1 野川という場所
     2 大岡昇平『武蔵野夫人』の地理学的想像力
     3 長野まゆみ『野川』
     4 自然史的時空間の発見
     5 「鳥」の視点
     6 地形の発見、記憶の回帰――アースダイバーとしての井上音和
     7 「野川」から野川へ
     8 音和の視点を探して――『野川』の舞台を歩く
     9 複数の時間――『野川』の地理学的想像力

    第5章 記憶の伝い――古井由吉『野川』、あるいは死者たちの来たる道
     1 「恐怖の始まり」
     2 『野川』の作品構成
     3 「死者たちの集まり」――井斐の話:1
     4 野川から荒川へ――井斐の話:2
     5 「父を置き去りにする」――井斐の話:3
     6 「境」としての野川
     7 野川のほとりを歩く――井斐の視点を探して
     8 「郊外」の人としての古井由吉
     9 記憶の伝い、あるいは死者への「転移」としての語り
     10 「ノーエ節」あるいは不条理にはしゃぐ身体

    第6章 この平坦な町で大人になっていくということ――北村薫「円紫さんと私」シリーズの「町」と「路」
     1 北村薫「円紫さんと私」シリーズでの郊外の「町」
     2 平坦地――「川」と「道」のトポグラフィー
     3 郊外都市としての春日部――高度経済成長期の発展
     4 過渡の風景
     5 「無印の優等生」としての「私」
     6 謎解きと成長
     7 「町」と「謎」、あるいは社交の形式としての郊外
     8 この平坦な「郊外の町」で大人になっていくこと
     9 「町」と「路」の関わり
     10 成長の条件としての「路」

    終 章 記憶の場所としての郊外

    あとがき
  • 内容紹介

    多和田葉子や三浦しをん、北村薫が東京の郊外を舞台に描く小説を読み、その町を実際に歩く――。この実践を繰り返すことで、郊外に眠る戦争の残痕や失われた伝統、開発の記憶、人々の生活史をよみがえらせ、「均質な郊外」に別のリアリティーを浮上させる。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    鈴木 智之(スズキ トモユキ)
    1962年、東京都生まれ。法政大学社会学部教授。専攻は理論社会学、文化社会学
  • 著者について

    鈴木 智之 (スズキ トモユキ)
    1962年、東京都生まれ。法政大学社会学部教授。専攻は理論社会学、文化社会学。著書に『村上春樹と物語の条件――『ノルウェイの森』から『ねじまき鳥クロニクル』へ』『「心の闇」と動機の語彙――犯罪報道の一九九〇年代』『顔の剥奪――文学から〈他者のあやうさ〉を読む』(いずれも青弓社)、『眼の奥に突き立てられた言葉の銛――目取真俊の〈文学〉と沖縄戦の記憶』(晶文社)、訳書にアーサー・W・フランク『傷ついた物語の語り手――身体・病い・倫理』(ゆみる出版)など。

郊外の記憶―文学とともに東京の縁を歩く [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:青弓社
著者名:鈴木 智之(著)
発行年月日:2021/09/07
ISBN-10:4787234951
ISBN-13:9784787234957
判型:A5
発売社名:青弓社
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:289ページ
縦:21cm
横:15cm
厚さ:2cm
重量:394g
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