四川大地震から学ぶ―復興のなかのコミュニティと「中国式レジリエンス」の構築 [単行本]
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四川大地震から学ぶ―復興のなかのコミュニティと「中国式レジリエンス」の構築 [単行本]

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出版社:九州大学出版会
販売開始日: 2021/09/04
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四川大地震から学ぶ―復興のなかのコミュニティと「中国式レジリエンス」の構築 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    2008年5月12日に発生した四川大地震から13年。復興政策、被災者のこころのケア、被災地観光、少数民族、防災教育、地震をきっかけに根付いたボランティア・NGOと中国共産党の微妙な駆け引き。様々に変容する中国社会を中長期的視点で見つめ、中国式レジリエンスの構築について考察しながら、日本への示唆を与える。若手中国人研究者らが、その言語能力と現地でのネットワーク・フットワークを活かして行った調査の成果。四川や日本の大学・研究所で活躍する中国人研究者、国際協力機構(JICA)の四川支援に従事した日本人などのコラムも掲載。
  • 目次

     序論

    第1章 五・一二 四川大地震における中国社会の復興対策の特徴と課題

     はじめに
     1 中国の「防震減災法」
     2 「汶川地震被災後再建復興条例」と「国家汶川地震被災後復興再建総合計画」
     3 「対口(たいこう)支援(一対一支援)」政策
     4 二〇〇八年は「中国NGO元年」
     5 生活再建における諸課題
     おわりに

     コラム1 再び大地震が中国を襲った
      五・一二 四川大地震被害地の調査/唐山地震と五・一二 四川大地震の比較/五・一二
      四川大地震から学ぶこと

     コラム2 五・一二 四川大地震の二次災害──土砂災害・堰き止めダム──

     コラム3 五・一二 四川大地震後のボランティア活動
      大地震発生後、急遽四川に戻る/都江堰市でのボランティア活動/彭州市でのボラン
      ティア活動/被災地での心理ケアと健康教育活動/震災後の日本訪問/災害時の公衆
      衛生学者としての使命

    第2章 四川汶川大地震・四川雅安・芦山地震の震災復興における中国災害NGOの役割
        ──こころのケアを行う草の根NGOの活動を事例として──

     はじめに
     1 中国のNGO
     2 救災活動に関する先行研究
     3 二〇〇八年五・一二 四川大地震
     4 五・一二 四川大地震における草の根NGO「お母さんの家」とその活動から派生した
       NGO「一天公益」の活動
     5 二〇一三年四・二〇雅安地震
     おわりに

     コラム4 五・一二 四川大地震──巡ってきた初夏に思う──
      国際緊急援助隊派遣 日本隊が残したもの/日本の知恵を活かした復興支援 こころ
      の復興への取り組み/

     コラム5 一〇八人の赤ちゃん阿羅漢
      震災後お寺に赤ちゃんが誕生/なぜ羅漢寺の支援が特別なのか/無謀なボランティア
      として

    第3章 四川被災地高齢者福祉施設入居者のこころのケア

     はじめに
     1 研究背景
       四川省の高齢化/被災高齢者が置かれた状況/本研究の研究目的
     2 先行研究
       災害における高齢者の脆弱性/自然災害が高齢者に及ぼす影響/被災高齢者への
       サポート/先行研究のまとめと本研究の研究目的
     3 現地調査
       調査方法及び倫理的配慮/調査対象者の選別と属性/調査データの分析手順/調査
       地の概況と選択理由
     4 調査結果
       第一段階観察/第二段階インタビュー
     5 考察
       被災高齢者へのこころのケアの現状/能動的なサポートの必要/個々人の人生経験
       に応じたケアの提供
     6 結論
     7 本研究の限界
     おわりに──日本に対する示唆

    第4章 ダークツーリズムにおける防災教育に関する考察
        ──中国北川国家地震遺跡博物館を対象に──

     はじめに
     1 ダークツーリズムとは
     2 自然災害におけるダークツーリズム
     3 自然災害におけるダークツーリズムと防災教育の関係
     4 本研究の視座と目的
     5 現地調査
       北川羌(チャン)族自治県と北川国家地震遺跡博物館/調査方法
     6 調査結果
       北川国家地震遺跡博物館の実態/インタビュー内容分析/結果
     7 考察
       北川県におけるダークツーリズムの現状への考察/北川国家地震遺跡博物館の展示
       への考察/地震未経験者への考察/地震経験者への考察
     おわりに
       結論/限界と課題

    第5章 五・一二四川大地震後羌(チャン)族無形文化遺産の保護と復興
        ──茂県の羌暦年を例として──

     はじめに
     1 災害と無形文化財保護
       無形文化財とは/災害と無形文化遺産/中国における震災後羌族無形文化遺産に
       関する研究
     2 地域の概要と羌暦年
       茂県の概要/茂県の被害と復興/羌暦年/羌暦年の被災/羌暦年などの無形文化
       遺産に対する保護策
     3 現地調査
       調査方法、内容と目的/調査対象
     4 調査結果と考察
       二〇二〇年度羌暦年の実態から見る羌暦年の変化/復興が羌暦年などの羌族文化に
       与える影響/伝承人の高齢化が進行し、後継者が不足している現状/無形文化遺産
       保護における民衆の主体性の欠如/羌族女性参加者の増加/文化の復興と地域レジ
       リエンスの構築/デジタル時代における無形民族文化財に対する保護方式の変化/
       東日本大震災後の無形文化財保護との比較
     おわりに

     コラム6 震災復興による商業開発が地域住民に与えた影響
          ──四川省汶川県蘿蔔寨(ローボザイ)を例に──
      収入の変化/生活空間の変化/家族形態の変化

     コラム7 思いがけぬ年に思いがけぬ年を振り返って

     コラム8 震災後の四川大学における災害研究やキャンパス安全の変化
      五・一二四川大地震後四川大学におけるキャンパス防災の実施状況/災害研究との
      ゆかり

    第6章 五・一二四川大地震後の社会的防災の歩み
        ──学校における防災教育とコミュニティ防災の実践から──

     はじめに
     1 学校における防災教育
       五・一二四川大地震で課題として浮上した防災教育の欠如/防災教育の理念の模索/
       学校現場における調査──被災歴と教育水準が異なる四つの学校/学校内部における
       防災教育の変化/防災教育へのNGOの参加──有名な災害NGO「壹基金」から
       見る
     2 コミュニティ防災
       防災コミュニティの出現と増加/都市化の中のコミュニティ防災/今のコミュニティ
       防災から次の段階へ
     おわりに

     あとがき
  • 出版社からのコメント

    四川大地震発生から13年経過した今、復興政策、被災者のこころのケア、被災地観光などの多様な視点から変容する中国社会を読み取…
  • 内容紹介

    国の威信をかけた北京オリンピック開催の直前、中国の様々な社会問題などが世界中の注目を集めていた2008年5月12日に四川大地震は発生した。地震をきっかけに中国社会でもボランティア元年、NGO元年と呼ばれる市民の動きが沸き上がり、中国政府は微妙な駆け引きを行いながら復興のかじを取ることを余儀なくされた。

    本書は、四川大地震発生から13年経過した今、復興政策、被災者のこころのケア、被災地観光、少数民族、防災教育といった多様な視点から変容する中国社会を中長期的視点で見つめ、中国式レジリエンスの構築について考察しながら、そこからわが国が汲むべき教訓を考えるものである。

    若手中国人研究者らが、その言語能力と現地でのネットワーク・フットワークを活かして行った調査の成果を、研究会を重ねて検討し、日本語を用いて執筆した。災害・防災は日本と中国の間で国際協力が期待されている重要な分野であり、また災害が頻発するアジア太平洋地域においても重要な課題である。

    読み物として、四川や日本の大学・研究所で活躍する中国人研究者、国際協力機構(JICA)の四川支援に従事した日本人などによるコラムも掲載。

四川大地震から学ぶ―復興のなかのコミュニティと「中国式レジリエンス」の構築 の商品スペック

商品仕様
出版社名:九州大学出版会 ※出版地:福岡
著者名:大谷 順子(編)
発行年月日:2021/09/20
ISBN-10:4798503118
ISBN-13:9784798503110
判型:A5
発売社名:九州大学出版会
対象:専門
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:299ページ ※297,2P
縦:22cm
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