筋肉のメランコリー―ラカンとともに読む三島由紀夫 [単行本]
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筋肉のメランコリー―ラカンとともに読む三島由紀夫 [単行本]

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出版社:晃洋書房
販売開始日: 2021/09/15
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筋肉のメランコリー―ラカンとともに読む三島由紀夫 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    ラカンの声とまなざしとともに、三島の文体と肉体と身体を読み直し、これまでの三島像と訣別する試み。三島によって自在に繰り出される美しい文字の群れ、その饒舌な言葉の行間から一瞬流出する、死の欲動の線をたどる。
  • 目次

    イントロダクション

    第1章 
    ラカンによるフロイトの欲望への問いかけ

    フロイトの芸術解釈と精神分析の創設
    鼠男のシニフィアン
    狼男のシニフィアンと対象a
    母親の体位から導出される去勢不安と対象選択
    フロイトの急き立て:狼男の分析治療の発展と終結
    狼男の精神病発症
    ラカンによるフロイト批判
    絵(タブロー)から絵画(パンチュール)へ

    第2章
    『音楽』精神分析家の欲望への問いかけ

    精神分析家とヒステリー患者の交差配列(キアスム)
    症状と経過:手紙による治療の構造化
    麗子の手紙を巡る三角形
    汐見の身体的出来事(1):レコードの擦り音
    花井の手紙と花井という手紙
    花井と麗子における〈花〉のシニフィアン
    汐見の身体的出来事(2):切り裂かれた花の幻視
    汐見による現実への介入
    麗子の電報におけるシンコペーション

    第3章
    筋肉のメランコリー

    書かれた幼少期/隠された幼少期
    終りなき喪の作業からの離脱
    ボディビルディングの開始のひとつの契機
    世界一周旅行とボディビルディングの効果
    『鏡子の家』:ボディビルディングの彼岸へ
    『太陽と鉄』:肉体と言葉からの離脱もしくは死への二重の同一化
    制服の脱個性とその眩さ

    第4章
    家族の見掛け(サンブラン)と対象aの弁証法

    ■『禁色』:出産の想像的幻想と対象分離の根源的幻想
    『禁色』第二部の路線変更
    胎児の奇怪な記述
    出産場面の瞠視の命令と悠一の変容
    対象aのヴェールとしての子ども
    子どもの誕生後の家庭の危機とファリック・マザーによる救済
    子どもという対象の眩さ
    『禁色』から『憂国』へ
    ■『憂国』:対象aの物象化と現実界における出産幻想
    映画版『憂国』
    ■『豊饒の海』:現実的なまなざしと父親の生殖の現実的機能
    窃視症者本多の逮捕
    『暁の寺』校了による著者への影響
    ■『天人五衰』:窃視症と養子縁組
    ファリック・マザーの介入による家庭生活の破壊

    第5章
    金閣の書字と身体

    溝口の身体像の欠如/青年たちの身体イメージの投げ返し
    金閣の意味の重層化
    幻想の女性への接近と現実の女性への接近
    父性の代理者たちの失墜と性的体験
    金閣の書体=身体の美 
    金閣の書体=身体の揺らぎと享楽
    『金閣寺』という〈他者〉の身体における象徴的ファルスとその文体・カリグラフィー
    「リチュラテール」論文における「流出」の考察
    「リチュラテール」論文における「溝入」の考察
    『金閣寺』における「流出(ruissellement)」と「溝入(ravinement)」

    第6章
    『サド侯爵夫人』と『わが友ヒットラー』のあいだ

    両作品の関係性について
    ■『サド侯爵夫人』
    戯曲の構造
    黒ミサをめぐる母親との対決:母親の身体の鎧
    パロールの奪取:死の要求と要求の死の弁証法
    大革命の到来
    「カントとサド」:倒錯的幻想におけるシニフィアンの身体
    死の欲動における無からの創造
    放逐される老サド
    文字の飛翔と政治
    幕間:現実世界へのコミットメント
    ■『わが友ヒットラー』
    戯曲の構造
    言語の不調
    革命なき世界の脱落感
    アドルスト:鼠の二重の身体
    兜虫という身体の非シニフィアン性
    クルップという超自我の失墜
    美と幻想の終焉
    退屈さと現実的なもの

    第7章
    剣と身体の政治的享楽

    剣道と「怪物的日本」の声  
    映画版『憂国』の剣の論理
    楯の会の創設
    一なる線になること:三島の賭け

    結語
  • 内容紹介

    三島によって自在に繰り出される美しい文字の群れ、その饒舌な言葉の行間から一瞬流出する、死の欲動の線(ライン)をたどる。
    ラカンの声とまなざしとともに、三島の文体と肉体と身体を読み直し、これまでの三島像と訣別する試み。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    福田 大輔(フクダ ダイスケ)
    2011年パリ第8大学大学院精神分析研究科博士号取得。現在、青山学院大学総合文化政策学部教授

筋肉のメランコリー―ラカンとともに読む三島由紀夫 の商品スペック

商品仕様
出版社名:晃洋書房 ※出版地:京都
著者名:福田 大輔(著)
発行年月日:2021/09/20
ISBN-10:4771035288
ISBN-13:9784771035287
判型:B6
発売社名:晃洋書房
対象:教養
発行形態:単行本
内容:心理学
言語:日本語
ページ数:254ページ ※242,12P
縦:19cm
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