歴史認識を問う [単行本]

歴史認識を問う [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  歴史は複雑であり、過去の出来事を単純な「善」「悪」によって論じることは出来ない。本書では、かつて読売新聞論説委員として歴史問題や論壇に携わってきた著者が、立場や思想等様々な要素で絡み合う「歴史認識問題」の論争を解きほぐす。

• 目次

  第1章　「侵略」をめぐって
  　１　村山談話
  　２　「侵略」の定義
  　３　侵略否定論
  　４　開国から日露戦争まで
  　５　満洲権益と対華二十一ヵ条要求
  　６　ワシントン体制の成立と崩壊
  　７　日中戦争
  　８　日米交渉
  　９　問われる戦争責任
  
  第２章　帝国の版図
  　１　植民地とは何か
  　２　「同等」求める運動（台湾）
  　３　「同化政策」への反発（朝鮮）
  　４　日本人移住の地（樺太と南洋）
  　５　満洲利権の出発点（関東州）
  　６　同化政策と政治参加
  　７　キメラ（満州国）
  　８　大東亜共同宣言と「アジアの解放」
  
  第３章　東京裁判
  　１　「勝者の裁き」か
  　２　なぜ東京裁判は行われたのか
  　３　「平和に対する罪」と事後法の問題
  　４　東京裁判をどう受け止めるか
  
  第４章　戦没者追悼
  　１　靖国神社か国立追悼施設か
  　２　海外における追悼
  　３　戦前の靖国神社
  　４　軍の神社から宗教法人へ
  　５　厚生省が支えた戦後の合祀
  　６　国家護持運動の挫折
  　７　憲法の「政教分離」と首相参拝
  　８　司法の憲法判断
  　９　「A級戦犯合祀」と中国、韓国の批判
  　10　国立追悼施設建立論
  　11　全国戦没者追悼式と千鳥ヶ淵戦没者墓苑
  
  第５章　戦後賠償・戦後補償
  　１　賠償・補償問題
  　２　日本の賠償
  　３　外国人の戦争被害への保障
  　４　日本国民への保障
  
  第６章　慰安婦問題
  　１　批判される日本
  　２　慰安婦とは
  　３　戦後の慰安婦問題の経緯
  　４　河野談話とアジア女性基金
  　５　慰安婦問題の迷走
  　６　期待される相互理解
  
  第７章　「先の大戦」の断面
  　１　南京事件
  　２　真珠湾攻撃
  　３　沖縄集団自決
  　４　杉原千畝
  　５　戦争の呼称
  　６　歴史の見方
  
  第８章　ドイツの歴史問題
  　１　日本との比較
  　２　占領政策
  　３　戦犯裁判
  　４　戦犯裁判の受け止め方
  　５　ナチ犯罪の追及
  　６　戦後賠償・補償
  　７　ブラントとヴァイツゼッカー
  　８　過去の責任を引き受ける

• 内容紹介

  歴史は複雑であり、過去の出来事を単純な「善」「悪」で論じることはできない。本書では、かつて読売新聞論説委員として歴史問題や論壇に携わってきた著者が、立場や思想など様々な要素でからみあう「歴史認識問題」の論争を解きほぐす。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  天日 隆彦(テンニチ タカヒコ)
  １９５７年東京都生まれ。１９８１年東京大学法学部卒業後、読売新聞社入社。１９９５年ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院（ＳＡＩＳ）修了、（ＭＡ）。２００３年‐２０１８年読売新聞論説委員を経て、帝京大学法学部教授

• 著者について

  天日　隆彦 (テンニチタカヒコ)
  帝京大学法学部 教授

歴史認識を問う [単行本] の商品スペック