キャンドルフォード―続・ラークライズ [単行本]

キャンドルフォード―続・ラークライズ [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  ラークライズの農村から町に出てきたローラ。誰に出会い、誰と生きていくのか？時代の変化に巻き込まれながらも、自分らしさを失うことなく成長していく物語。

• 目次

  ラークライズ　目次
  
  第一章　変わらない暮らし
  ラークライズ/村の人々/外の人々/変化の兆し/「平和と繁栄」の時代
  
  第二章　ローラたちの家
  父の仕事/はしっこの家/ローラとエドモンド/忘れられない記憶/豚の屠殺
  
  第三章　「昔、昔…」
  母のお話/家族や親戚の話/夢物語/歌とおしゃべり/キャンドルフォードというところ
  
  第四章　『ちょっとした噂話』
  村のおつきあい/母のグループ/パティ/ガーティ/ミセス・マートン/女たちの話題/上流階級の人々/階層意識の変化
  
  第五章　へリング夫人
  二階の物置/へリング夫人の片づけ/お茶/父の宣言
  
  第六章　キャンドルフォードへ
  はるばるとキャンドルフォードへ/アルマとエセルの出迎え/イーディス伯母さんの家/ジェームズ伯父さんと父の議論
  
  第七章　優しい友人と親戚の人たち
  もう一つの親戚の家/アン伯母さんといとこたち/午後のお茶
  
  第八章　浮いたり沈んだり
  学校生活の始まり/通学/いじめ/女の子の内緒話/遊び
  
  第九章　ローラの目に映ったもの
  学校でのできごと―ブラスバンド、葬列、選挙など/シェパード先生のお茶/エドモンドと/母の不安/当時の針仕事
  
  第十章　夏休み
  エドモンドとキャンドルフォードヘ/八マイルの徒歩旅行/いとこたちの歓迎/町で過ごす夏休み/バーサのおしゃべり/トム伯父さんの家/妹誕生の知らせ/ホームシック/屋根裏での仮装と本/本の虫
  
  第十一章　トム伯父さんの変わったお客たち
  トム伯父さんの店で/伯父さんの来訪者―ミス・コンスタンスと詩人/若い医者/モスティンさん/新婚の青年へのアドバイス
  
  第十二章　キャンドルフォード・グリーン
  ドーカス・レーン/昔ながらの調度と進取の精神/鍛冶屋と郵便局と/秩序と変革と/ミス・レーンの両親/鍛冶屋の重要性
  
  第十三章　成長の痛み
  変化のない村/姉の役割/エミリー・ローズ/最終学年/卒業後の仕事/乳母失格/自己発見
  
  第十四章　ローラの旅立ち
  母の理解/ドーカスおばさんからの手紙
  
  十五章　広い世界へ
  旅立ち/ミス・レーンの家/新しい環境
  
  第十六章　女王陛下の公僕
  宣誓式/郵便局の仕事/郵便配達夫のトーマス・ブラウン/郵便局長のラシュトン氏/電信機/客間の本棚
  
  第十七章　グリーンの周辺
  キャンドルフォード・グリーン村/グリーンのこちらとあちら/グリーンでの集合/夏のグリーン/グリーンのあちら側/教会と牧師館/ルーニー・ジョー/ジェリー/鍛冶屋のお風呂/自給自足とやりくり
  
  第十八章　朗読会
  村の娯楽/朗読会/流行のスタイル/「ハンカチ落とし」/草パーティ/グリーンで催されるお祭り
  
  第十九章　近所の人々/変化の波/大工の店/ウィリーの思い出/ミセス・メーシーの仕立物店/レピングストン氏/ストア/プラット姉妹の受難/さまざまな店
  
  第二十章　郵便局の窓口で
  ティモシー卿/プリムローズ・リーグ/ベンとトム/ロング・ボブの拾った壁掛け/アイルランドの出稼ぎ農夫たち/シンデレラ・ドゥーの占い/窓口で知る秘密/馬から自転車へ
  
  第二十一章　それが人生
  さまざまな出来事/スーザンとサムの事件/土地争い　―アシュレー老人と姪のイライザ/お巡りさん/悪質な噂話/コミック・ヴァレンタイン/迷信や言い伝え/お葬式の風習/母の超自然的体験
  
  第二十二章　楽しき日々
  長女から末っ子へ/鍛冶屋のマシュー/若い鍛冶工たち/洗濯の習慣/母からの定期便/同世代の友人たち/オスカー・ワイルドの事件/目覚める娘たち/満たされないもの
  
  第二十三章　郵便配達
  雪の朝/配達の仕事/ミセス・メーシーの秘密/我が家/母との会話/幸せな配達の仕事/小さな悩み/フィリップ・ホワィトとの出会い/恋の終り/示された選択
  
  第二十四章　村の変化
  新しい牧師/質素な牧師一家/デラフィールド牧師の説教/新しい階層/郊外の開発/グリーン夫妻/新しい家族観/ローラの選択

• 出版社からのコメント

  熱心なファンの多い『ラークライズ』。古き時代のイギリスの寒村を子ども時代の繊細な目と完成で描く続編、ついに刊行！

• 内容紹介

  子ども時代に著者が見た1800年代のイギリスの田舎の村の貧しいけれど豊かな農村での暮らしぶりや、当時の生活を歴史的視点からもうかがうことのできる前作『ラークライズ』。本書では成長した主人公、ローラの日々の生活を描いた続編だ。成長と共に生活圏が広がり、キャンドルフォードへと行動範囲を広げていく。いつしかラークライズや家族を離れ、郵便局の仕事のためにキャンドルフォードグリーンへ。仕事で出会う人々との関わりを通し、様々なことを経験し、感じ、成長してゆく。大きな変化のない日々の暮らしの中で、人に流されず冷静に自らの幸せについて考える様子が描かれる。イギリスで高校生の必読書として知られるが、多くの人々によって長く読み継がれている作品。
  
  図書館選書
  1880年代イギリスの農村での暮らし、幼い頃の記憶を描いた前作『ラークライズ』続編。主人公のローラが成長と共に家族以外の他者との関わりを通し、またラークライズを離れ働き様々な事を学んでゆく。著者自伝的小説。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  トンプソン,フローラ(トンプソン,フローラ／Thompson,Flora)
  １８７６～１９４７。イギリスのオクスフォード州ブラックレー近郊のジャニパーヒル（本書中のラークライズ）生まれ。郵便局に勤め、２４歳のとき、郵便局員のジョン・トンプソンと結婚。仕事のかたわら詩や散文を書いていたが、長い試行錯誤を経て自分にふさわしい作品の形を探求することになった。やがて彼女は子供時代の回想を書き始め、１９３７年、のちに『ラークライズ』の一部になる作品「オールド・クィーニー」を発表、１９３９年には『ラークライズ』を刊行した。引き続き、第２作『キャンドルフォードへ』、第３作『キャンドルフォード・グリーン』を書いた。１９４５年には３作品が３部作として１冊にまとめられ、作家としての名声は確固たるものになった。生涯の終わりになって後世に残る作品を著した作家である。最後の作品“Ｓｔｉｌｌ　Ｇｌｉｄｅｓ　ｔｈｅ　Ｓｔｒｅａｍ”を書き上げた数週間後に亡くなった
  
  石田 英子(イシダ ヒデコ)
  １９４９年生まれ。お茶の水女子大学史学科卒業。未紹介の古い良書を発掘し翻訳することに情熱を傾ける

• 著者について

  フローラ・トンプソン (フローラ　トンプソン)
  1876年イギリスのオクスフォード州ブラックレー近郊のジャニパーヒル（本書中のラークライズ）生まれ。郵便局に勤め、24歳のとき、郵便局員のジョン・トンプソンと結婚。仕事のかたわら詩や散文を書いていたが、長い試行錯誤を経て自分にふさわしい作品の形を探求することになった。やがて彼女は子供時代の回想を書き始め、1939年に『ラークライズ』を刊行。続いて2作目『キャンドルフォード』3作目『キャンドルフォードグリーン』が刊行された。この3作はのちに『ラークライズ』として1冊の本にまとめられている。1947年没。
  
  石田　英子 (イシダ　ヒデコ)
  1949年生まれ。お茶の水大学史学科卒業。未紹介の古い良書を発掘し翻訳することに情熱を傾ける。訳書にドディー・スミス『カサンドラの城』フローラ・トンプソン『ラークライズ』（共に朔北社）がある。趣味はクレージーキルト。

キャンドルフォード―続・ラークライズ [単行本] の商品スペック