わざの人類学 [単行本]
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わざの人類学 [単行本]

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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2021/11/18
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わざの人類学 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    技術とはテクノロジーだけを意味しない。歩く、座るなどの平凡な行為も、神経、筋肉、骨格等、身体の機能と運動を統合する「わざ」があってはじめてなし得る。人にとって「わざ」とは、限りなく広く深い。身体運動、狩猟採取から、コスプレ(身体変容)、暦(時間認識)、料理、藝術鑑賞、土木技術そして原子力まで、気鋭の論客たちが、既存の技術論を越え、人とその社会の本質に「わざ」から迫る。身体、技術、環境など、現代人文学の主要なテーマ全てに示唆を与える意欲作。
  • 目次

    序 章 「わざ」の人類学のための序章[床呂郁哉]
     1 「もの」から「わざ」へ
     2 近代(西欧)的な技術観の再検討
     3 伝統的・在地的技術をめぐって―設計主義と非設計主義
     4 技術における身体性と場所性
     5 「近代的技術/伝統的技術」二分法を越えて
     6 テクノロジーから「わざ」へ―技術概念の拡張
     7 本論集の特徴と構成

    第Ⅰ部 「わざ」と身体の再構築―世界と身体を結びなおす

    第1章 「カメラの眼」と「肉体を持った眼」を往還する
        ―「映像のフィールドワーク・ラボ」の試みから [丹羽朋子]
     1 「知る」技法の探索―「現実」と「仮構的再現」のあいだ
     2 「科学映像アーカイブ」としてのECフィルム
     3 EC映像がひらく新たな知覚世界―上映座談会を通じた映像的解体と再組み合わせ
     4 ECの「なかに入る」―「映像のフィールドワーク・ラボ」における他者/他種の生の「見真似」
     5 「カメラの眼」と「肉体を持った眼」を往還する技法

    第2章 奏でるわざと聴くわざ
        ―バリと日本におけるガムラン音楽から考えるわざの連関 [吉田ゆか子]
     1 異文化の音を聴く
     2 日本におけるガムラン音楽―聴き手側のわざの欠如
     3 バリにおけるガムラン音楽―ライバルと観客と共にわざを育む
     4 聴くことにわざはあるか

    第3章 身体変容の「わざ」としてのコスプレ
        ―アート/テクノロジーを越えて [床呂郁哉]
     1 身体加工/変容のわざ
     2 東南アジアのコスプレにおける変身の技法
     3 アニメ・マンガ/コスプレ文化における身体の変容をどう捉えるか?
     4 2次元と3次元の狭間で
     5 コスプレにおける身体変容の技法―生身の身体のノイズをいかに除去するか
     6 考察―アトムの命題の「逆問題」としてのコスプレ

    第4章 反復なき反復としてのわざ
        ―動作の哲学から浮かび上がるわざの本性 [染谷昌義]
     1 身体技法探究のマルチプル
     2 身体技法の基本原理に触れる
     3 運動制御の困難
     4 運動制御のメカニズム
     5 わざの獲得,学習,発達
     6 「わざ」の本性―巧みさとは何か

    第Ⅱ部 「 わざ」のブリコラージュ―「近代/伝統」を越えて

    第5章 ポイエーシスとテクノロジーの狭間で
        ―家庭料理における「手作り」の変容 [久保明教]
     1 風車と原子力
     2 長い/短いネットワーク
     3 手作りと手抜き
     4 美味しい時短
     5 中間的ネットワーク
     6 冷蔵庫の中の自然

    第6章 河川改修における「伝統」工法とは何か
        ―「技術」と「わざ」のあいだ [祖田亮次]
     1 河川工法の技術とわざ
     2 人と川の相互作用
     3 河川技術のローカライゼーション
     4 河川技術のローカリティ
     5 「伝統」工法の再創造
     6 技術/わざの集合性と制約性
     7 「伝統」工法のゆくえ

    第7章 時間と「わざ」
        ―インドネシア・イスラーム社会における暦の同時性をめぐる
         一問題についての試論 [森下 翔]
     1 暦をめぐる時間と「わざ」
     2 イスラームと「同時性」
     3 インドネシアにおけるラマダーンと日取りの決め方
     4 「同時性」を創造する複数の「型」の「共存」と「競合」

    パレンテシス テクノサイエンスの臨界

    第8章 原子力マシーン[内山田康]
     1 原子力マシーンの部分と全体
     2 フィールドワーク
     3 大津波が来る生活世界の世界内存在
     4 現象学の限界を超えるシミュレーションの限界
     5 慣れ親しんだバブルの中の方法と現実の非対応
     6 複数のローカリティ
     7 複数のテンポラリティ
     8 時間の経過とともに場所の性質が変わる
     9 オクロ天然原子炉の交叉

    第9章 災害への「備え」におけるコンテンツ化と翻訳
        ―日本の国際協力における研修と応用の観察から
        [木村周平・渡辺知花]
     1 予測不可能性への「備え」
     2 研修は何を伝えるか―キーワードと翻訳
     3 研修で伝わるもの
     4 わざの「コンテンツ化」がもたらす隙間と創造的翻訳

    第Ⅲ部 脱人間中心主義的な技術論の可能性
        ―人間と動物における「わざ」

    第10章 チンパンジーの生の技法としての「文化」[西江仁徳]
     1 わざの人類学が「非人間=動物のわざ」を考える意味
     2 チンパンジーの「わざ=文化」研究小史
     3 チンパンジーの生の技法としての「文化」
     4 解なき問いを作り出す―他者/他種の合理性の理解
     5 人間の「わざ」を拡張する異種の生き物の世界

    第11章 他種を真似るわざ―擬態と模倣 [奥野克巳]
     1 他種の模倣
     2 「なりきる」模倣,「なり入る」模倣
     3 ボルネオ島のプナンによる他種の模倣
     4 シベリア・ユカギールによる動物模倣と模倣的共感
     5 虫と人間,他種を真似ることをめぐって

    Essay わざの対象が人間からわざを引きだす
        ―前例なきウミウの人工繁殖と飼育技術の安定化[卯田宗平]

    第Ⅳ部 新たな「わざ」論へ向かって
        ―哲学と霊長類学からの視点

    第12章 動物と人間―わざ論の視角から [檜垣立哉]
     1 競馬という事例より
     2 ポスト・ヒューマン的状況の前哨,ドゥルーズ=ガタリにおける自然と人間の共進化
     3 動物はいかなる他者であるのか デリダの視角
     4 ハラウェイと伴侶種
     5 アジリティーへ
     6 物質-記号論的交換―機械論的ではない行動主義
     7 歴史性が結晶する「わざ」の瞬間

    第13章 類人猿の森林を歩く
        ―方法から「自然のほほえみ」へ [黒田末寿]
     1 「何という人たちか!」
     2 森を歩く「わざ」は「わざ」だろうか?
     3 自然科学でのわざの後景化
     4 霊長類社会学の方法に埋め込まれた自然への謙虚さ
     5 個体識別の人格的識別=観るわざ
     6 熱帯雨林
     7 閉塞空間から生命に満ちた熱帯雨林へ
     8 森を感知するソフトゾーン
     9 生態的参与観察
     10 自然がほほ笑むとき

     索引
     執筆者紹介
  • 出版社からのコメント

    身体技法から原子力まで,霊長類学・人類学・哲学等気鋭の論客が,モースらの技術論を越えた「わざ」の視角から現代社会の本質に迫る
  • 内容紹介

    技術とはテクノロジーだけを意味しない。歩く,座るなどの平凡な行為も,神経,筋肉,骨格等,身体の機能と運動を統合する「わざ」があってはじめてなし得る。人にとっての「わざ」とは,限りなく広く深い。身体運動,狩猟採取から,コスプレ(身体変容),暦(時間認識),料理,藝術鑑賞,土木技術そして原子力まで,気鋭の論客たちが,既存の技術論を越え,人とその社会の本質に「わざ」から迫る。身体,技術,環境など,現代人文学の主要なテーマ全てに示唆を与える意欲作。

    図書館選書
    技術とはテクノロジーだけを意味しない。歩く,座るなどの身体技法から原子力まで,人類学・哲学・霊長類学など気鋭の論客たちが,既存の技術論を越え,人とその社会の本質に「わざ」の視角から迫る。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    床呂 郁哉(トコロ イクヤ)
    東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。博士(学術)。専門は、文化人類学、東南アジア研究
  • 著者について

    床呂 郁哉 (トコロ イクヤ)
     東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授
     東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学.博士(学術).文化人類学,東南アジア研究.
     主な著作に,『越境――スールー海域世界から』(岩波書店,1999年),『東南アジアのイスラーム』(共著,東京外国語大学出版会,2012年),『ものの人類学』(共著,京都大学学術出版会,2011年),『ものの人類学2』(共著,京都大学学術出版会,2019年)など.

わざの人類学 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:床呂 郁哉(編)
発行年月日:2021/11/20
ISBN-10:4814003757
ISBN-13:9784814003754
判型:B5
発売社名:京都大学学術出版会
対象:専門
発行形態:単行本
内容:民族・風習
言語:日本語
ページ数:362ページ
縦:23cm
横:16cm
厚さ:2cm
重量:685g
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