ベースボールと日本占領 学術選書 [全集叢書]
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ベースボールと日本占領 学術選書 [全集叢書]

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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2021/11/25
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ベースボールと日本占領 学術選書 [全集叢書] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    占領期のアメリカ軍人たちは、戦前の日本人が実は日米野球でベーブ・ルースやルー・ゲーリッグに熱狂した野球愛好者であったことを知る。かつては「理解不能」な存在だった日本人を、米国的な価値観の下、いかに自陣営に組み込もうとしたのか。武道を禁止する一方で野球を普及するスポーツ統制によって、日本人の「心をつかむ」戦いを進めた文化外交政策の実相に迫る。
  • 目次

    序 論 マッカーサーのスポーツ奨励策
       占領軍=アメリカの国益を追求する為政者
       飴と鞭の二つの側面を併せ持つ占領政策
       3S政策による被占領国民の不満のガス抜き
       二大リーグ制度とコミッショナー制度の導入
       〝見るスポーツ〟と〝科学的トレーニング〟
       アメリカの対外文化外交政策とJ・ロビンソン

    第1章 野球の復興と日米関係
     1 スポーツを通じての民主化
       ベーブ・ルースと日米大野球戦
       〝ストライク・ワン〟改め〝ヨシ一本〟
       スポーツと民主主義
       野球復興事業責任者=W・マーカット
     2 東西対抗戦の実施
       東西対抗戦で露呈した戦後の問題
     3 天皇とベースボール
       熱烈なプロ野球ファンとしての著名人
       現人神からスポーツ好きへの天皇の変身
       早慶戦へのマッカーサーの祝辞

    第2章 占領下日本のスポーツ改革
     1 改革を迫られた武道
       戦後に異なる道を選択した柔道と剣道
       スポーツとしての柔道を目指した講道館
     2 大相撲の興行改革
       双葉山の宗教スキャンダルと相撲協会改革
       メモリアル・ホールと大相撲の露天興行
     3 プロ野球における二大リーグ制への模索
       短命に終わった国民野球リーグ
     4 科学的スポーツとしての拳闘
       拳闘から新時代の呼称としてのボクシングへ
       無謀だったピストン堀口のカムバック
       科学的トレーニングで頂点を掴んだ白井義男

    第3章 武士道の延長としての剣道への弾圧
     1 スポーツにおける民主化促進阻害要素の排除
       占領期は〝剣道冬の時代〟という言説
     2 武士道の延長としての剣道
       〝チャンバラ禁止〟と剣道への弾圧
       王貞治の真剣での素振り
     3 占領期における武道政策の流れ
       撓競技への言い替え
     4 学校剣道の禁止と大日本武徳会への解散命令
       占領政策開始前の武道政策の検討
       大日本武徳会の解散・財産没収
     5 「道場剣道」と「警察剣道」への対応
       警察や道場での稽古の継続
       剣道・柔道を学ぶ占領軍スタッフ
     6 処分される剣道具の野球用具への転用
       面金のキャッチャー・マスクへの改造
     7 「剣道への厳しい弾圧」という幻想
       警察剣道の訓練中止
       占領期は本当に〝剣道冬の時代〟だったのか?
       新生剣道の強調による生き残りへの模索

    第4章 CIE映画を通じてのスポーツ普及
     1 アメリカの対日映画政策のコンテンツとしてのスポーツ
       さまざまな映画フォーマットでのベースボールの利用
     2 CIE映画の概要
     3 CIE映画においてスポーツの占めていた位置
       占領期間中に公開されたCIE映画の本数
       ベースボール/スポーツを扱ったCIE映画
     4 一九五〇年における一都三県のCIE映画上映記録分析
       ベースボール/スポーツを扱ったCIE映画を見た人の数
       ベースボール関連CIE映画八作品の概要
       少年野球リーグの理想と目的
       スポーツ関連CIE映画五本の概要
       アダプテーション作業と公開月
       一都三県のCIE映画上映記録から何が読み取れるか
     5 福島県におけるCIE映画上映報告書
       福島県CIE映画上映報告書から読み取れるもの
       CIE映画を見た観客の感想
     6 アメリカの対外文化外交政策の中での情報・教育映画
       『ボールプレイヤーズ』
       『ベースボール・トゥデイ』

    第5章 VOAラジオ番組におけるジャッキー・ロビンソンのイメージの利用
     1 背景としてのメジャーリーグ・ベースボールにおける人種の壁の打破
       稀有なアスリートとしてのジャッキー・ロビンソン
       愛国者としてのジャッキー・ロビンソン
     2 VOAの歴史と日本での展開
       戦時情報局の情報プログラムとしてのVOA
       VOAの日本向け放送の歴史
       VOAのキラー・コンテンツとしての野球放送
     3 VOAプレス・リリースにみるベースボール関連放送の具体例
       VOA放送プログラムにおけるスポーツの比重
       日本向けベースボール関連放送プログラム
       オールスター・ゲームとVOAスポーツ・エディター=ボブ・アリソン
       ボビー・シャンツと「アメリカから日本の人々へ」
       ジョー・ディマジオが日本のリスナーに語り掛けるインパクト
       日本での試合が現役最後の試合となったディマジオ
       ヤンキース名監督ケイシー・ステンゲル
     4 VOA「ジャッキー・ロビンソン:リーディング・ベースボール・スター」
       日本人向けのジャッキー・ロビンソン登場の番組
       近東向けのジャッキー・ロビンソン登場の番組
       南米向けのジャッキー・ロビンソン登場の番組
       フィリピン向けのジャッキー・ロビンソン登場の番組
       アメリカの文化外交政策としてのジャッキー・ロビンソンの利用

    第6章 映画・雑誌・漫画におけるジャッキー・ロビンソンのイメージの利用
     1 伝記映画『ジャッキー・ロビンソン物語』
       本人主演による伝記映画
       日本で公開されなかった事情
       占領下日本では封印されたアメリカ国内の人種差別の描写
       USIAにおける黒人アスリートの利用
     2 活字メディアおよび漫画によるジャッキー・ロビンソンの物語の流布
       野球雑誌におけるロビンソンの物語の流布
       子ども向け漫画におけるロビンソンの物語の流布
       シリーズ化されたベースボール・ヒーロー物
       日米で同時出版されたロビンソンの漫画の相違点
     3 ロビンソンが受けた差別についての表象
       アメリカにおける黒人差別の表象
       メジャーリーガーとなったロビンソンの試練
       日本人にはなじみの深い艱難辛苦の末の栄光の物語
     4 ロビンソンらによって実践された道徳的にお手本となる行為・考え方の表象
       差別を克服するのに必要な、力のある白人のサポート
     5 英語版から日本語版に翻訳されるに当たって加えられた変更点
       恋愛の要素がカットされた日本版
       日本人読者にとって理解しやすくするための工夫
     6 日米二つのヴァージョンの漫画からわかること
       アメリカの強力なリーダーシップの許で努力すべき日本国
       映画よりも差別描写のチェックが緩かった漫画メディア
       ディマジオ同様に日本での試合が引退試合となったロビンソン

    第7章 サンフランシスコ・シールズとコカ・コーラ
     1 野球復興の総仕上げとしての日米野球復活
       サンフランシスコ・シールズというチームの立ち位置
     2 日米野球ビジネスと親善目的の強調
       マーカットの横顔とベースボールへの情熱
       GHQが勧進元となるビジネスのための理論武装
       シールズ来日にかかわるコストの試算
     3 シールズ来日狂想曲
       日本の野球界と映画界の緊密な関係
       シールズ来日のインパクト
       オドール監督との握手写真があだとなった横綱前田山
       来日中のシールズの戦績
       〝オドール・デー〟開催の真相
     4 コカ・コーラ社とペプシコーラ社
       メインの広告主としての両コーラ・カンパニー
       コーラ・カンパニーの日本人向けビジネス
     5 シールズ来日とその副産物
       スポーツを通じての相互理解とシールズ帰国後の状況
       ウォーリー与那嶺の日本球界での活躍
       その後の日米野球の発展

    終章 スポーツは民主主義促進の役に立ったのか
       GHQは日本文化を破壊したのか
       押し付けではなくアメリカから学ぼうとした日本人
       アメリカによる対外文化外交政策の中でのベースボール
       OWI、国務省、USIAと受け継がれたスポーツを用いた政策
       スポーツは民主主義促進の役に立ったのか

    あとがき
    参考文献表
    索引(人名/事項)
  • 内容紹介

    第二次世界大戦が終結し、敗戦国となった日本は連合国の占領統治下に置かれるが、実質的にはほとんどアメリカによる単独占領に近い形であった。占領期のアメリカ軍人たちは、戦前の日本人が実は日米野球でルースやゲーリッグに熱狂した野球愛好者であったことを知る。かつては「理解不能」な存在だった日本人を、米国的な価値観の下、いかに自陣営に組み込もうとしたのか。武道を禁止する一方で野球を普及するスポーツ統制によって、日本人の「心を掴む」戦いを進めた文化外交政策の実相に迫る。

    図書館選書
    占領期の米軍人たちは、戦前の日本人が日米野球でルースやゲーリッグに熱狂した野球愛好者であったことを知る。武道を禁止する一方で野球を普及するスポーツ統制によって日本人の心を掴む戦いを進めた文化外交政策の実相に迫る
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    谷川 建司(タニカワ タケシ)
    早稲田大学政治経済学術院客員教授。博士(社会学)。茨城大学人文学部コミュニケーション学科助教授、早稲田大学政治経済学術院客員助教授を経て現職
  • 著者について

    谷川 建司 (タニカワ タケシ)
    早稲田大学政治経済学術院 客員教授
    博士(社会学)。茨城大学人文学部コミュニケーション学科助教授、早稲田大学政治経済学術院客員助教授を経て現職。

ベースボールと日本占領 学術選書 [全集叢書] の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:谷川 建司(著)
発行年月日:2021/11/25
ISBN-10:4814003722
ISBN-13:9784814003723
判型:B6
発売社名:京都大学学術出版会
対象:教養
発行形態:全集叢書
内容:体育・スポーツ
言語:日本語
ページ数:311ページ
縦:19cm
横:13cm
厚さ:2cm
重量:375g
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