あの春がゆき この夏がきて [単行本]
    • あの春がゆき この夏がきて [単行本]

    • ¥1,65050 ゴールドポイント(3%還元)
    • 在庫あり2025年7月28日月曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届け
100000009003490987

あの春がゆき この夏がきて [単行本]

価格:¥1,650(税込)
ゴールドポイント:50 ゴールドポイント(3%還元)(¥50相当)
フォーマット:
お届け日:在庫あり今すぐのご注文で、2025年7月28日月曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届けします。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:徳間書店
販売開始日: 2021/10/16
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可

カテゴリランキング

店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

あの春がゆき この夏がきて [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    美しいものを生む。ただそれだけ。女性を愛し、芸術に淫しながら、生きることの重さを忘れずにいる男。美を追求し続け、闘い、ついに見出したのは…。本当の自分を知りながら、流れてゆく人間の葛藤を細やかに描き上げた逸品。名手が紡ぐ書き下ろし長篇小説。
  • 出版社からのコメント

    浮浪児だった男は画家の養子となり、生き延びた。奇跡的な出会いと別れを通し、女性達の魅力を知る。美しい本を求める男の辿る道
  • 内容紹介

    2001年『五年の梅』で山本周五郎賞、02年『生きる』で直木三十五賞、04年『武家用心集』で中山義秀文学賞、13年『脊梁山脈』で大佛次郎賞を受賞。1年年『『太陽は気を失う』で芸術選奨文部科学大臣賞、17年『ロゴスの市』で島清恋愛文学賞を受賞。
    あらゆる賞を総なめにしてきた名手が描く美しい本!

    戦後、浮浪児だった男が主人公。画家の養子となり、装幀家になる。多くの女性と出会い、別れ……。名手が紡ぐ「一人の男」

    「死んだ伯父さんが言ってた。汚いものばかり見ていると目も汚れる。そんなときこそ、美しいものを探せって」神木が画家に出会ったときのその言葉が、彼の運命を変えた。
    神木は忘れなかった。女性を愛し、芸術を愛しながら、浮浪児の孤独だけは忘れずにいたので、ときおり、自家中毒を起こした。

    神木(こうのぎ)は、戦後、浮浪児から、画家だった養父に拾われ、「養子となった。芸大在学中、養父が死去。
    全くの一人になった男が辿った道筋とは。出版社の装幀部に勤めていたが、その後、川崎にバーを経営。魅力的な女性と出会い、別れる。名手が書き下ろす一人の男の人生。
    「変に優しいのよね。けっこう優しく裏切る」
    彼は優しい男のまま別れようとしていた。人の人生までねじ曲げるような乱暴は好まなくなっていた。女は気を失うような刺激に飢えていたのだと思った。今の女には安堵の色が見えていた。
    「私が男の人に真実を期待しすぎるのかしら、それとも男の人が私に真実を期待しないのかしら」ニューカレドニア生まれのマリエは神木の経営するバーに咲いた花だったが、とことん男を見る目がなかった。男に裏切られてきた女が見出したのは。

    逗子に住む富豪夫人・漆原市子の画集装幀を依頼される。
    「描いている間の自由を愉しみ、どうにか平常心を保ってきたのです。私の絵は窮屈な現実との闘いであり、逃避でもあります。ここが私の全世界」
    「動機はなんであれ、突き進むのが芸術です」

    戦争孤児で浮浪児だった神木は、軌跡的な出会いで、画家の養父に拾われた。浮浪児だった時、清潔な下着や靴下、自分たちを案じてくれる人の目、親の抱擁と言った温かいものに飢えていた神木は、美しいものにもそれに代わる力があるのに気づいて癒やされた。


    終わりを感じる体と精神になって人生を見失い、もう一度性根を据えてなにかに懸けてみようと考えたとき、神木には美しい本をつくることしかできそうになかった。

    「パリだけがフランスでないように、東京だけが日本でもない、人はその人に向いている土地というのがあるのかもしれない。そこに行き着くためにいろいろやって生きてきたような気さえする」


    神木は美しい本を求め続ける。
    「十年後に見ても美しいものが本物だろう、ここからが私の闘いで、愉しみなが身を削ることにもなる」
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    乙川 優三郎(オトカワ ユウザブロウ)
    1953年東京都生れ。1996年『藪燕』でオール讀物新人賞。1997年『霧の橋』で時代小説大賞。2001年『五年の梅』で山本周五郎賞。2002年『生きる』で直木三十五賞。2004年『武家用心集』で中山義秀文学賞。2013年『脊梁山脈』で大佛次郎賞。2016年『太陽は気を失う』で芸術選奨文部科学大臣賞。2017年『ロゴスの市』で島清恋愛文学賞
  • 著者について

    乙川優三郎 (オトカワユウザブロウ)
    1953年東京都生れ。96年「藪燕」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。97年「霧の橋」で時代小説大賞、2001年「五年の梅」で山本周五郎賞、02年「生きる」で直木三十五賞、04年「武家用心集」で中山義秀文学賞、13年「脊梁山脈」で大佛次郎賞を受賞。16年「太陽は気を失う」で芸術選奨文部科学大臣賞、17年「ロゴスの市」で島清恋愛文学賞を受賞。著書に「トワイライト・シャッフル」「R.S.ヴィラセニョール」「ある日失われずにすむもの」「この地上において私たちを満足させるもの」「二十五年後の読書」「ナインストーリー」など。

あの春がゆき この夏がきて [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:徳間書店
著者名:乙川 優三郎(著)
発行年月日:2021/10/31
ISBN-10:4198653631
ISBN-13:9784198653637
判型:B6
発売社名:徳間書店
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学小説
言語:日本語
ページ数:173ページ
縦:20cm
横:13cm
他の徳間書店の書籍を探す

    徳間書店 あの春がゆき この夏がきて [単行本] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!