民俗学 ヴァナキュラー編―人と出会い、問いを立てる [単行本]
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民俗学 ヴァナキュラー編―人と出会い、問いを立てる [単行本]

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出版社:武蔵野美術大学出版局
販売開始日: 2021/11/20
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民俗学 ヴァナキュラー編―人と出会い、問いを立てる の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    ヴァナキュラーとは「人々の生活から育まれた」固有な文化である。現代を生きるわたしたちは、いくつもの小さなコミュニティを同時に生きている。学校や職場、地域社会や家族、ネットの世界にも、人の営みはあらゆるレベルでヴァナキュラーを生み出し続け、そこには素朴な問いが潜んでいる。みずから問いを見出し、それと付き合い続けるのが、本当の意味でのフィールドワークであり、ここに民俗学をまなぶ意義がある。
  • 目次

    はじめに 
    ヴァナキュラーとフィールドワーク/民俗学をまなぶ意義/
    あるく みる きく + つくり つたえる


    経験主義―今こそフィールドワークへ
    「ヴァナキュラー」へのまなざし
    民俗学の輪郭/現代生活のヴァナキュラー/美術史とヴァナキュラー/日常の風景から

    「文化」の概念の大転換
    古典的な文化観/文化観の転換/文化を理解することの不可能さ/
    文化における人間中心主義を超えて/文化が資源化する時代/
    「文化を生きる」とは/重層的な文化観

    「生活」こそが最前線
    民俗学は近代という時代の産物/「野」の学問の二つの意味/
    〝あたりまえ〟を問い直すことの不可能性/〝あたりまえ〟との付き合い方/
    文化の客体化の二つの方法/再帰性とは/問いにつながる課題設定・問題発見/
    民俗誌と記述の不可能性

    「フィールドワーク」の技法
    民俗学のフィールドワーク/調査の現場で大切にしたいこと/
    「お守り言葉」を超えて/アーティストのフィールドワーク/
    エスノグラフィの思考/ローカルな知の魅力/ナラティヴ(語り)の位相/
    語りにおける共感と沈黙/語りのオーナーシップ


    フィールドで問いをどう立てるか
    女王バチの目線―遊び仕事と誇りと自慢
    アインシュタインの蜂/都市とミツバチ/ヨーロッパで発達した養蜂学/
    ハチの狩猟とご馳走/山野に遊ぶ/ハチの巣別れ:分封/里山とミツバチ:採蜜/
    養蜂箱のゴーラ/独自な共生の思考/「養蜂道」の伝統/
    ミツバチ飼いとしての評価
    研究のことば【遊び仕事】/ヴァナキュラーを見出すトレーニング(1)

    山まかせの思想―暗黙知と自然への理解
    遊ぶ人/山の人たち/民俗学にとっての山村/山村性と民俗技術/
    備長炭が育んだ森/世界一硬い炭/二次林での狩猟/木の実の採集/
    川での漁撈/山の幸を与える山の神/「山まかせ」の思考
    研究のことば【暗黙知】/ヴァナキュラーを見出すトレーニング(2)

    日常性への信頼―生活のリズムとはたらくこと
    議論の中心としての周縁/あるフィールドワークのはじまり/
    一軒の生活を成り立たせる道具類/傾斜地に生活空間を造り出す/
    オモヤ(主屋)・ニワ(庭)/カド(門)・ハタケ(畑)・ヤマ(山)/
    身についた体の使い方と道具/不便な山奥に住み続ける理由
    研究のことば【仕事と稼ぎ】/ヴァナキュラーを見出すトレーニング(3)

    良い仕事の定義―身体技法とものづくり
    道具を見つつ、人を見る/地機との出会い/木綿以前のこと/
    古い形式の道具が得た新たな役割/天秤腰機のフィールドワーク/
    太布の用途と素材の特徴/コウゾの物性と機仕事/
    機の身体技法/労働をめぐる固有な価値観
    研究のことば【身体技法】/ヴァナキュラーを見出すトレーニング(4)

    漁撈技術と知識―技術の変化と家庭の味
    はたらく男の力飯/一攫千金、ハイリスク・ハイリターン/
    震源地に最も近く、世界三大漁場に最も近い/半島の南側:表浜の漁業/
    半島の北側:裏浜の漁業/「技術は常に北の南部から」/
    漁業は経済と直結している/漁民は定住する
    研究のことば【フォークターム】/ヴァナキュラーを見出すトレーニング(5)

    復興のなかの創造―災害の歴史と技術継承
    三陸らしい港町/復興期の日常と生活/スレート屋根葺き講習会/
    震災後の民俗調査の再開/現代の硯の製作技術:アラボリ/
    現代の硯の製作技術:ジサライ・シアゲ・ケショウ/
    江戸時代から明治三陸津波、昭和三陸津波/
    昭和三陸津波からチリ地震津波、東日本大震災/
    復興のたびに生まれ変わってきた工芸品
    研究のことば【正統的周辺参加】/ヴァナキュラーを見出すトレーニング(6)

    記憶を担う造形―捕鯨文化と人生の誇り
    三陸海岸最南端の牡鹿半島・鮎川/家族・隣人の歴史/見えてきた三陸の捕鯨文化/
    「くじらトレジャー」に込められた人生の物語/クジラの町の誇りと部位標本/
    玄関や居間に飾るペンギンの剥製/それぞれの「文化財」/鯨歯工芸と印鑑/
    「メモリーオブジェクト」としてのくじらトレジャー/クジラミュージアムの伝統/
    震災一〇年で甦った新たなクジラミュージアム
    研究のことば【ヴァナキュラーアート】/ヴァナキュラーを見出すトレーニング(7)

    必要は発明の母―職人技術の基礎と応用
    杜の都:仙台名物を支える道具/カスタムメイドという戦略/
    カスタムメイドの業務用・プロ用の金網製品/街宣車から野外ロック・フェスティバルまで/
    規格化された道具を使いこなす/謎の紀州鍛冶/旅する鍛冶屋/
    〝紀州鍛冶〟の器用な順応/職人の心意気
    研究のことば【カスタマイズ】/ヴァナキュラーを見出すトレーニング(8)

    非日常に生きる―祝祭空間のなかの日常
    縁日市のワクワク感/祝祭性の魔力/市を取り仕切る市神さま/市神の迎え方/
    市をめぐる「笠井のダルマ市」/市をめぐる「福岡県南部・熊本県各地の初市」/
    市をめぐる「奈良県各地の初エビス」/縁日市のなかの日常と非日常
    研究のことば【自由と平和】/ヴァナキュラーを見出すトレーニング(9)

    わが道を生きる―擬制の家族と「一匹狼」
    親・兄弟の契り/浮き沈みの激しい家系/「一匹狼」を生きる/
    関係性のなかで自分の道を切り拓く
    研究のことば【イノベーション】/ヴァナキュラーを見出すトレーニング(10)


    あとがき
    参考文献
  • 出版社からのコメント

    コロナ禍のムサビ、オンライン授業「民俗学」の書籍化。暮らしの中から独特の造形を見出す、ミニマムな美の発見が生活を彩る!
  • 内容紹介

    日々の暮らしの「あたりまえ」を問い直し
    独特の造形・行為を見出す行為から
    新しい民俗学がはじまる!

    ヴァナキュラーとは「人々の生活から育まれた」固有な文化である。現代を生きるわたしたちは、いくつもの小さなコミュニティを同時に生きている。学校や職場、地域社会や家族、ネットの世界にも、人の営みはあらゆるレベルでヴァナキュラーを生み出し続け、そこには素朴な問いが潜んでいる。みずから問いを見出し、それと付き合い続けるのが、本当の意味でのフィールドワークであり、ここに民俗学をまなぶ意義がある。

    図書館選書
    ムサビで大人気のオンライン授業「民俗学」を書籍化。いったいどんな授業なのかと、授業をこっそり覗く家族にも大好評! 暮らしの中から独特の「文化」を見出す手法は、日々の暮らしを豊かにする秘宝が潜んでいる。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    加藤 幸治(カトウ コウジ)
    1973年、静岡県浜松市生まれ。武蔵野美術大学教養文化・学芸員課程教授。和歌山県立紀伊風土記の丘学芸員(民俗担当)、東北学院大学文学部歴史学科教授(同大学博物館学芸員兼任)を経て、2019年より現職。博士(文学)。専門は民俗学、博物館学
  • 著者について

    加藤 幸治 (カトウ コウジ)
    1973年、静岡県浜松市生まれ。武蔵野美術大学教養文化・学芸員課程教授。和歌山県立紀伊風土記の丘学芸員(民俗担当)、東北学院大学文学部歴史学科教授(同大学博物館学芸員兼任)を経て、2019年より現職。博士(文学)。専門は民俗学、博物館学。
    近著に『津波とクジラとペンギンと―東日本大震災年、牡鹿半島・鮎川の地域文化』(社会評論社、2021年)、『渋沢敬三とアチック・ミューゼアム―知の共鳴が創り上げた人文学の理想郷』(勉誠出版、2020年)、『文化遺産シェア時代―価値を深掘る“ずらし”の視角』(社会評論社、2018年)、『復興キュレーション―語りのオーナーシップで作り伝える“くじらまち”』(社会評論社、2017年)ほかがある。

民俗学 ヴァナキュラー編―人と出会い、問いを立てる の商品スペック

商品仕様
出版社名:武蔵野美術大学出版局 ※出版地:武蔵野
著者名:加藤 幸治(著)
発行年月日:2021/11/30
ISBN-10:486463128X
ISBN-13:9784864631280
判型:A5
発売社名:武蔵野美術大学出版局
対象:専門
発行形態:単行本
内容:民族・風習
言語:日本語
ページ数:254ページ
縦:21cm
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