石山合戦を読み直す―軍記で読み解く日本史 [単行本]
    • 石山合戦を読み直す―軍記で読み解く日本史 [単行本]

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石山合戦を読み直す―軍記で読み解く日本史 [単行本]
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石山合戦を読み直す―軍記で読み解く日本史 [単行本]

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出版社:法蔵館
販売開始日: 2021/12/10
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石山合戦を読み直す―軍記で読み解く日本史 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    人々は一向一揆に何を託したか。信長と死闘を繰り広げた「一向一揆」や「石山合戦」は、後世に創作された虚像なのか?軍記という物語に隠された作者の意図を読み解き、物言えぬ者たちの実像をあぶりだす。
  • 目次

    はじめに――「石山」呼称問題
      「石山本願寺」は存在しなかった/「特別な一揆」と「特別な言葉」

    第一章 軍記の治者目線
      『朝倉始末記』――坊主の数珠つなぎ/『織田軍記』――なぶり殺し、むしりちらす/星野恒の論文――英雄に抗した者の必然/『絵本拾遺信長記』――一揆の立場で語り直す/歴史を語るということ/「石山合戦」の概要/一揆といえば百姓、百姓といえば丸腰

    第二章 同時代の軍記に描かれた「本願寺」と「一揆」(1550~1600年ごろ)
      『細川両家記』――一揆といえば本願寺門徒/『越州軍記』――一揆は蜘蛛や蚯蚓/強欲さと阿弥陀信仰/『信長公記』――竹槍集団の恐怖/「新門跡大坂退出の次第」――「水上の御堂」の繁栄/本願寺の阿弥陀を信じる百姓が自らの判断で蜂起する/御文の教え

    第三章 『甫庵信長記』と元和・寛永期の軍記(1610~1660年頃)
      『甫庵信長記』――創業から守成へ/一揆征伐は万民のため/『三河物語』――家康と一揆の死闘/『勢州軍記』――悪逆の男女/『新撰信長記』――「かんじき」を履く一揆/一揆は謀反

    第四章 寛文・延宝期の読み物的軍記(1660~1690年ごろ)
      『足利季世記』――「一向一揆」の完敗/『後太平記』――本願寺門徒は白犬だ/無知文盲の「門徒一揆」/善知識信仰/本願寺安置の親鸞像/生き如来への信仰/『本朝通鑑』と『武徳大成期』――林家編纂所/本音は秘本にしか書けない/「一向宗」の定着/「一向宗」と「真宗」「浄土真宗」

    第五章 元禄期の軍記と宗門書の交錯(1690~1720年ごろ)
      『本願寺表裏問答』――東西本願寺の末寺獲得競争/論旨よりエピソード/『叢林集』――信心内心の教え/『明智軍記』と『織田軍記』――軍記は本願寺嫌い/『北陸七国志』――民は黙って従うべし/『陰徳太平記』――石山合戦の種本/「石山」呼称の採用/「たかが一揆」には違いない

    第六章 法座の文芸(1710~1770年ごろ)
      唱導台本『石山軍記』――石山合戦譚の誕生/奪おうとする者から守り抜く戦い/『石山軍艦』――出版統制に写本で対応する/一話読み切りから長編へ/陰の主人公・秀吉/本願寺はどうしても憎まれる/「諸国の一揆」への否定的視線/本願寺護持のための一揆

    第七章 「庶民の石山」の系譜(1770~1880年ごろ)
      『信長記拾遺』――本願寺の規制と仏書屋の冒険/『帰命曲輪文章』――大坂での歌舞伎上演/太閤記物と石山軍記物/劇化される絵本読本/『絵本太閤記』と『絵本拾遺信長記』――江戸後期の発禁本たち/中央と地方の連携/秀吉が本願寺を軍事利用する/「一揆」と「衆議」/東本願寺寛政度造営/加賀の奉納絵馬――一揆の地で花開く禁書

    第八章 明治十年代の爆発的流行(1870~1900年ごろ)
      『御文章石山軍記』――歌舞伎が一揆を讃える/浄瑠璃
    ・パノラマ――本山を守る門徒群像/『絵本石山軍記』――金属活字の威力/法座の語りと講談/芸能が書物の読み方を規定する

    第九章 「知識人の大坂」(1780~1850年ごろ)
      聖典『五帖御文』――宗門知識人の石山合戦・一向一揆/『大谷本願寺通紀』――「軍記の武士目線」の指摘/本願寺は石山にあった/唱導台本の隠れた影響/『常山紀談』――キリシタンと一向門徒/『日本外史』――日本の「賊」は本願寺/『改正三河後風土記』と『徳川実紀』――幕府の史書と三河一揆/治者の目というもの/「石山」と「一向一揆」

    第十章 近代の知識人たち(1880~1910年ごろ)
      学問の基礎は軍記/「一向一揆」の定着/東京の仏教学/村上専精『日本仏教史綱』――国家の発展への寄与を語る/小中学校の教科書――一揆は「わがまま」/中村徳五郎『戦国時代本願寺』――一揆逆賊観/殖産興業と一向一揆

    第十一章 「石山合戦」の「常識」化(1910~1920年ごろ)
      絵画・口語りから文字へ/『本願寺誌要』――真宗史のはじまり/村上専精『真宗全史』――法難と勢力伸長の関係/「石山本願寺」と「石山合戦」/徳冨蘇峰『近世日本国民史』――教権が俗権にひざまづく

    第十二章 「石山合戦」という術語
      特別な一揆、特別な合戦/軍記の特別視/誤読は「誤った読み方」か/芸能の地名、教科書の地名

    使用テキスト・参考文献/あとがき
  • 出版社からのコメント

    一向一揆や石山合戦は後世に創作された虚像なのか。軍記という物語に潜む作者の意図を読み解き、物言えぬ者達の実像をあぶりだす。
  • 内容紹介

    戦国史の主役は大名・武将と相場が決まっているが、信長対本願寺の戦いにおいてのみ、無名の百姓の一揆が一方の主役に躍り出る。統治する側でなく、統治される側を主役とする歴史叙述を、私たちはどうやって獲得してきたのか。治者目線で書かれた「軍記」という「物語」の作者の主張を丁寧に腑分けすることにより、そこに隠された意図を読み解き、物言えぬ者たちの実像をあぶりだす。

    【目次】
    はじめに―「石山」呼称問題
    第一章 軍記の治者目線
    第二章 同時代の軍記に描かれた「本願寺」と「一揆」
    第三章 『甫庵信長記』と元和・寛永期の軍記
    第四章 寛文・延宝期の読み物的軍記
    第五章 元禄期の軍記と宗門書の交錯
    第六章 法座の文芸
    第七章 「庶民の石山」の系譜
    第八章 明治十年代の爆発的流行
    第九章 「知識人の大坂」
    第十章 近代の知識人たち
    第十一章 「石山合戦」の「常識」化
    第十二章 「石山合戦」という術語

    図書館選書
    信長と死闘を繰り広げた「一向一揆」や「石山合戦」は、後世に創作された虚像なのか? 「軍記」という「物語」に隠された作者の意図を読み解き、物言えぬ者たちの実像をあぶりだす意欲的試み。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    塩谷 菊美(エンヤ キクミ)
    1957年、神奈川県に生まれる。1979年、早稲田大学第一文学部日本文学科卒業、神奈川県立高校教育職(国語科)、1997年、和光大学人文学部文学科専攻科修了、2003年、早稲田大学にて学位取得博士(文学)、現在、神奈川県立高校非常勤講師・同朋大学仏教文化研究所客員所員
  • 著者について

    塩谷 菊美 (エンヤ キクミ)
    1957年、神奈川県に生まれる。1979年、早稲田大学第一文学部日本文学科卒業、神奈川県立高校教育職(国語科)、1997年、和光大学人文学部文学科専攻科修了、2003年、早稲田大学にて学位取得 博士(文学)、現在、神奈川県立高校非常勤講師・同朋大学仏教文化研究所客員所員。編著:『真宗寺院由緒と親鸞伝』『語られた親鸞』『大系真宗史料 伝記編1 親鸞伝』『大系真宗史料 伝記編2 御伝鈔注釈』『大系真宗史料 伝記編3近世親鸞伝』(共著)ほか。

石山合戦を読み直す―軍記で読み解く日本史 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:法藏館 ※出版地:京都
著者名:塩谷 菊美(著)
発行年月日:2021/12/10
ISBN-10:4831862681
ISBN-13:9784831862686
判型:B6
発売社名:法藏館
対象:教養
発行形態:単行本
内容:日本歴史
言語:日本語
ページ数:272ページ
縦:19cm
厚さ:2cm
重量:326g
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