まっすぐな遠まわり [単行本]

まっすぐな遠まわり [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  はじまりは、頬の微かな違和感だった。―十万人にひとりの難病、ギラン・バレー症候群の発症から、日常を取り戻すまでの苦悩と葛藤を描く。文芸社×毎日新聞社（営業総本部）「第４回人生十人十色大賞」長編部門最優秀賞作品。

• 出版社からのコメント

  ギラン・バレー症候群の発症から日常を取り戻すまでの苦悩と葛藤を描いた自伝的小説。

• 内容紹介

  なんでおれが──。考える時間は売るほどあった。でも、納得のいく答えは見つからなかった。十万の雨粒に溶けた一滴の絶望が、墨汁をぼたりと垂らすように、だれかのからだを黒く潰す。十万の陽射しに紛れた一本の針が、死んだクワガタを標本にするみたいに、だれかを集中治療室のベッドに突き刺す。そのだれかがおれでなければならない理由は、どこにもなかった。（本文より）

• 著者について

  岡田　瑳久 (オカダ　サク)
  1978年生まれ。香川県出身、茨城県在住。2010年、ギラン・バレー症候群を発症し、2年間の入院生活を送る。闘病記録をまとめたホームページ「ヒカリサスミチ」を開設。2021年、第四回人生十人十色大賞長編部門最優秀賞受賞。

まっすぐな遠まわり [単行本] の商品スペック