文学と戦争-言説分析から考える昭和一〇年代の文学場(ひつじ研究叢書(文学編)<13>) [単行本]
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文学と戦争-言説分析から考える昭和一〇年代の文学場(ひつじ研究叢書(文学編)<13>) [単行本]

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出版社:ひつじ書房
販売開始日: 2021/11/25
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文学と戦争-言説分析から考える昭和一〇年代の文学場(ひつじ研究叢書(文学編)<13>) の 商品概要

  • 目次

    序 昭和一〇年代文学を考え直すために―研究対象・問題領域・方法論
    一 研究対象としての昭和一〇年代
    二 問題領域としての昭和一〇年代文学
    三 昭和一〇年代文学における抵抗
    四 方法論としての言説分析―文学場

    第Ⅰ部 昭和一〇年代をみわたす

    第1章 現在進行形の文学場の実況放送―文芸時評という装置の消長
    一 再発見される文芸時評
    二 文芸時評の制度疲労/打開策
    三 維持―継続されていく文芸時評
    四 太平洋戦争開戦後の文芸時評

    第2章 純文学作家にとっての新聞小説―通俗性・芸術性・社会性
    一 純文学作家による新聞小説の再発見
    二 新聞読者(層)の変容と純文学作家の思惑
    三 新聞小説における社会性
    四 戦時下における新聞の役割と新聞小説の隘路

    第3章 繰り返される〈ヒューマニズム〉ブーム―転位する意味内容
    一 文学史上の〈ヒューマニズム〉
    二 昭和一一年の〈ヒューマニズム〉ブームと言説構造
    三 日中戦争開戦後の〈ヒューマニズム〉と戦争文学
    四 太平洋戦争開戦後の〈ヒューマニズム〉と新しい人間

    第4章 戦争の時代における詩的精神のゆくえ―立原道造「鮎の歌」を手がかりとして
    一 抒情詩人・立原道造の詩的精神
    二 詩的精神をめぐる議論
    三 立原道造「鮎の歌」の同時代受容
    四 軍歌の時代の詩的精神

    第5章 日中戦争期に魯迅はどう読まれたか―追悼特集・全集刊行・小田嶽夫
    一 日本での魯迅紹介
    二 魯迅の死と追悼言説
    三 多様な魯迅評価
    四 小田嶽夫による魯迅紹介

    第6章 「国民文学」とは何かを問うこと―文学場のインターフェイス
    一 曖昧な国民文学(論)
    二 昭和一二年の国民文学論ブーム
    三 昭和一〇年代半ばの国民文学論ブーム
    四 太平洋戦争開戦後の国民文学論

    第Ⅱ部 昭和一〇年代前半の諸局面

    第7章 横光利一「純粋小説論」の読み方―社会性という論点
    一 「純粋小説論」へのアプローチ
    二 「純粋小説論」の波紋
    三 拡散される「純粋小説論」理解
    四 「純粋小説論」が提示する社会性
    五 書物と化していく「純粋小説」

    第8章 文化工作―建設戦としての文学―上田廣「黄塵」
    一 戦争文学への期待と上田廣
    二 上田廣が戦地で書いた小説「鮑慶郷」
    三 上田廣が戦地で書いた報告「黄塵」
    四 日中戦争開戦後の文化工作―建設戦

    第9章 "道"を目指す武蔵/兵士/国民―吉川英治「宮本武蔵」
    一 道精神を体現する宮本武蔵
    二 意味づけられていく「宮本武蔵」
    三 「宮本武蔵」の同時代受容分析

    第10章 転向作家が書く満洲移民―徳永直「先遣隊」
    一 転向作家・徳永直とモチーフとしての満洲
    二 満洲文学への期待
    三 「先遣隊」の同時代受容分析
    四 文化工作としての満洲移民―「先遣隊」

    第11章 日中戦争期における中国現代文学の翻訳―林語堂Moment in Peking
    一 日中戦争期における中国への関心
    二 林語堂の重要性
    三 三種類のMoment in Peking翻訳
    四 中国理解のための概説書としてのMoment in Peking

    第12章 可視化された文化統制―文芸雑誌『新風』をめぐる軌跡/言説
    一 出版統制と文芸雑誌『新風』
    二 『新風』創刊まで
    三 『新風』創刊即廃刊の衝撃
    四 文化統制のバロメーターとしての『新風』廃刊

    第Ⅲ部 昭和一〇年代後半の諸局面

    第13章 戦時下に文学の「非力」を語ること―高見順「文学非力説」
    一 高見順の蘭印体験と「文学非力説」
    二 「文学非力説」論議の展開と同時代受容
    三 多重化される言表/受容の回路
    四 「文学非力説」論議の余波

    第14章 太平洋戦争の感動を書く新しい私小説―太宰治「新郎」・丹羽文雄「海戦」
    一 太宰治「新郎」への批判
    二 太平洋戦争開戦後の新しい私小説
    三 新しい私小説の隆盛
    四 丹羽文雄「海戦」への評価

    第15章 太平洋戦争開戦を振り返る新聞小説―岩田豊雄「海軍」
    一 モチーフとしての九軍神
    二 「海軍」の語り手と新聞記事との連携
    三 「海軍」の同時代受容分析

    第16章 帰還した南方徴用作家はどう読まれたか―尾崎士郎「朝暮兵」・火野葦平「敵将軍」
    一 南方徴用作家(研究)の重要性
    二 帰還作家の発言・作品とその受容
    三 尾崎士郎「朝暮兵」・火野葦平「敵将軍」の同時代受容分析
    四 文学者による文化工作

    第17章 移動演劇の作劇術―岸田國士「かへらじと」
    一 移動演劇(作品)への評価
    二 「かへらじと」の同時代受容分析
    三 「かへらじと」における立派な死
    四 空所を活かした作劇術

    第18章 文学者はアッツ島玉砕をどう言語化したか―韻文・散文・太宰治「散華」
    一 モチーフとしてのアッツ島玉砕
    二 韻文としてのアッツ島玉砕表象
    三 散文(ノンフィクション)としてのアッツ島玉砕表象
    四 散文(フィクション)としてのアッツ島玉砕表象
    五 アッツ島玉砕表象としての太宰治「散華」

    結 課題と展望

    初出一覧
  • 内容紹介

    本書は、アジア・太平洋戦争期と重なる昭和10年代文学(史)に関する研究プロジェクトとして、多彩な文学活動を歴史的なアプローチによって多角的に検証した成果の集大成である。昭和10年代を通じて多くの文学者が関わった論争的なテーマの数々、話題となった文学作品の特徴や同時代受容、戦時下における文学者の生き方などをとりあげ、問題構成に応じてアレンジしたメディア調査、言説分析、テクスト読解をクロスさせた考察を集積した。
  • 著者について

    松本 和也 (マツモト カツヤ)
    〈略歴〉一九七四年茨城県生まれ。立教大学大学院文学研究科修了。博士(文学)。神奈川大学国際日本学部教授。
    〈主な著作〉著書『昭和十年前後の太宰治 〈青年〉・メディア・テクスト』(ひつじ書房、二〇〇九)、『現代女性作家の方法』(水声社、二〇一八)ほか。論文「吉川英治作『宮本武蔵』における石井鶴三挿絵の基礎的研究」(『人文学研究所報』二〇一九・九)、「川端康成『雪国』同時代受容分析」(『国語国文』二〇二一・六)ほか。

文学と戦争-言説分析から考える昭和一〇年代の文学場(ひつじ研究叢書(文学編)<13>) の商品スペック

商品仕様
出版社名:ひつじ書房
著者名:松本和也(著)
発行年月日:2021/11
ISBN-10:482341103X
ISBN-13:9784823411038
判型:A5
発売社名:ひつじ書房
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学総記
言語:日本語
ページ数:578ページ
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