地域発ドキュメンタリーが社会を変える-作り手と映像祭の挑戦 [単行本]

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地域発ドキュメンタリーが社会を変える-作り手と映像祭の挑戦 [単行本]

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出版社:ナカニシヤ出版
販売開始日: 2021/11/30
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地域発ドキュメンタリーが社会を変える-作り手と映像祭の挑戦 の 商品概要

  • 目次

    序として――地域からこの国を問い続ける
      市村 元(「地方の時代」映像祭プロデューサー)


    第一部  豊かな作品群から時代の風が吹く

    ■ 第一章 地域から社会を変える
    「ローカル」から問題提起する――『はりぼて』の調査報道と映画化
      服部寿人 (チューリップテレビ)

    大企業の働き方を変えた――「夫はなぜ、死んだのか」と問い続けた女性の闘い
      奥田雅治 (毎日放送)

    市営散弾銃射撃場の鉛汚染問題を追及する――地域に根づく第三セクター/ケーブルテレビの役割
      大鋸あゆり(伊万里ケーブルテレビジョン)

    ■ 第二章 「小さき民」の声を伝える
    「ハンセン病」を伝え続ける――四〇年にわたる取材とローカル局の使命
      山下晴海(RSK山陽放送)

    「小さき民」の目で沖縄を描く――『菜の花の沖縄日記』と暮らしのカケラ
      平良いずみ(沖縄テレビ放送)

    東日本大震災から一〇年を生きる――イナサがまた吹く日
      伊藤孝雄(元NHK仙台放送局)・小笠原勤(NHK仙台拠点放送局)

    ■ 第三章 地域の底力と可能性を信じて
    “一〇年で泳げる中海”を実現する――『中海物語』にみる市民とメディアの協働性
      古川重樹 (中海テレビ放送)

    消滅寸前から奇跡の集落へ――国内外へ広がるやねだん魂
      山縣由美子(元南日本放送(MBC)キャスター)

    人と人との結びつきが地域を豊かにする――「ケーブルテレビ」だからこそできること
      丸山康照 (Goolight)

    誇張でも負け惜しみでもなく、地方こそ次の時代を拓く知恵がある――広がり続ける「里山資本主義」
      井上恭介 (NHKコンテンツ開発センター)

    ■ 第四章 映像が語る時代と社会――審査から見えたもの
    地域発の作品群が語る――一九年間の審査員経験から
      大石芳野(フォトジャーナリスト)

    時代のカナリアと出会う――映像との対話と「地方の時代」映像祭
      境真理子(桃山学院大学教授)

    ドキュメンタリーのために集まる、観る、話す
      森 達也 (映画監督・作家)


    第二部  「地方の時代」映像祭の四〇年

    ■ 第五章 「地方の時代」をキーワードに
    曲がった竹をなおすには反対方向にうんと曲げる――「地方の時代」の提唱から映像祭へ
      市村 元

    川崎市が「映像祭」で目指したものを問い直す――「人間都市」と「地方の時代」
      中山洋子(中日新聞・東京新聞川崎支局)

    「地方の時代」映像祭、大阪開催へ――毎日放送・山本雅弘最高顧問に聞く
      聞き手:辻 一郎(「地方の時代」映像祭前審査委員長)・音 好宏(上智大学教授)

    ■ 第六章 地域の作り手を育てる――教育と映像祭
    高校生とドキュメンタリーを作る
      林 直哉(長野県松本深志高等学校教諭)

    学生がドキュメンタリーを作る
      里見 繁(関西大学教授)

    ■ 第七章 映像祭の未来を拓く
    ドキュメンタリー作品制作を応援する――「地方の時代」映像祭の現代的意味と役割
      和田省一(朝日放送名誉エグゼクティブ)

    「地方の時代」映像祭の未来に向けて――鶴見和子と村木良彦の足跡を手がかりに
      音 好宏(上智大学教授)


    極めて私的なあとがき
      市村 元
  • 出版社からのコメント

    作り手たちは何をみつめ、社会をどう変えてきたのか。40年続く映像祭の軌跡を振り返り、作品と映像祭の可能性と未来を展望する。
  • 内容紹介

    作り手たちは何をみつめ、社会をどう変えてきたのか。映像制作者たちの努力と、四〇年続く映像祭の軌跡を審査員や関係者の声から振り返り、作品と映像祭の可能性と未来を展望する。


    「日本の社会も世界もさまざまな問題を抱え、その深刻さはますます大きくなってきている。社会が抱えるさまざまな問題について、全国各地で何人もの作り手が、問題の所在を調査し、取材し、番組にしてゆく。このたゆまない努力の積み重ねが私たちの住む世界をより良いものにしてゆくことにつながるのだろう」(和田省一「ドキュメンタリー作品制作を応援する」より)


    「映像の可能性を信じ、多くの制作者が社会の諸相を映像に編み上げてきた。優れたドキュメンタリーは各地で生まれている。「地方の時代」映像祭は、それらの作品を集め顕彰するとともに、地域や系列を超えて制作者と作品が一堂に集まり、交流する場を提供してきた。ドキュメンタリーの地平を広げ、新たな土壌を創る機能も果たしてきたのだ。」(境真理子「時代のカナリアと出会う」より)


    「大切なことはドキュメンタリーの作り手たちが一堂に会すること。テレビ業界だけではなく一般の人や高校生も含めて、集まって互いの作品を観たり魅せたりして意見を言い合うこと。愚痴を言ったり泣き言を聞いてもらったり、とにかく話すこと。そして気づくこと。ドキュメンタリーとはこれほどに豊かなのだと。」(森達也「ドキュメンタリーのために集まる、観る、話す」より)


    「「東京や大阪ではない。地方だ。いえ、東京も地方と捉えなければならない」と審査員たちは「地方の時代」の意義を深く受け止めた。国内でも、公害や差別、人権抑圧などのさまざまな問題に苦しむ弱き人たちは少なくなかった。弱者の側に立つ意識を貫くことの大切さを再認識させられながら応募されたテレビ・ドキュメンタリー作品と向き合った。」(大石芳野「地域発の作品群が語る」より)


    「地域社会で起こった問題を、ドキュメンタリーという映像作品によって可視化し、それが年に一度、「地方の時代」映像祭という映像フェスティバルに集められることで、日本社会が直面している課題の全体像が浮き彫りになってくる。これらのドキュメンタリーには、全国の「現場」が映し出されている。とくに高齢化や過疎、公害、貧困や格差、差別など、社会の歪みに目を向け、社会的マイノリティや弱者の声を顕在化させることは、「地方の時代」の思想が求め続けてきたことである。」(音好宏「「地方の時代」映像祭の未来に向けて」より)


    「今、メディアを取り巻く環境の急速な変化の中で、「地方の時代」はどのように変化し、未来への展開を図るのか。四〇年を振り返り、今後の地域主義のゆくえ、そして映像祭という方法論の今後のあり方を探る。本書の考察が地方・地域、メディアを考える人々にとって多少ともお役に立つものであることを期待したい。」(市村元「序として」より)
  • 著者について

    市村 元 (イチムラ ハジメ)
    TBSで『報道特集』『筑紫哲也NEWS23』等の制作に携わった後、系列局役員を経て2009年から関西大学客員教授・「地方の時代」映像祭プロデューサー。『映像が語る「地方の時代」30年』(共著、岩波書店、2010年)、『メディアが震えた――テレビ・ラジオと東日本大震災』(共著、東京大学出版会、2013年)ほか地域メディア関連の論考多数。

    音 好宏 (オト ヨシヒロ)
    上智大学文学部新聞学科教授。著書に『それでもテレビは終わらない』(共著、岩波書店、2010年)、『総合的戦略論ハンドブック』(共編著、ナカニシヤ出版、2012年) 、『DX時代の信頼と公共性』(共著、勁草書房、2020年)など多数。

地域発ドキュメンタリーが社会を変える-作り手と映像祭の挑戦 の商品スペック

商品仕様
出版社名:ナカニシヤ出版
著者名:市村 元(編)
発行年月日:2021/11
ISBN-10:4779516064
ISBN-13:9784779516061
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:演劇・映画
言語:日本語
ページ数:318ページ
縦:19cm
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