ホメロスの逆襲―それは西洋の古典か [単行本]
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ホメロスの逆襲―それは西洋の古典か [単行本]
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ホメロスの逆襲―それは西洋の古典か [単行本]

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出版社:名古屋大学出版
販売開始日: 2021/12/27
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ホメロスの逆襲―それは西洋の古典か [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    最古・最大の「西洋古典」とされるホメロス。だが、創造と受容のいずれも西洋の枠組みには収まっていなかった。実際に西方に伝わったものとその行方を明確にする一方、オリエントの神話・宗教からビザンツの年代記やオスマンの歴史書まで探査し、巨大な実像を初めて捉えた画期的労作。
  • 目次

    まえがき
    凡例

    序 章 ホメロスは西洋の古典か
    ――古代から現代までの受容をめぐって
    はじめに
    1 古代・中世のギリシア世界とホメロス
    2 古代・中世の西欧世界とホメロス
    3 近・現代の西欧世界とホメロス
    むすび

    第I部 ホメロス詩の知られざる源泉――オリエントと民話

    第1章 オリエント神話とホメロス
    ――洪水伝承をめぐって
    はじめに
    1 『ギルガメシュ叙事詩』と洪水伝承
    2 ホメロスの叙事詩と洪水伝承
    3 ウェルギリウスの叙事詩と洪水伝承
     
    第2章 オリエント宗教とホメロス
    ――運命の秤をめぐって
    はじめに──『イリアス』における二つの運命の計量
    1 秤の場面の謎
    2 古代オリエント宗教、ユダヤ教、イスラム教における運命の秤
    むすび──ホメロスにもどって

    第3章 民話から叙事詩へ
    ――英雄の選択をめぐって
    はじめに
    1 英雄の選択
    2 メレアグロスの物語
    3 ポイニクスの自伝的物語
    4 アキレウスの選択
    むすび

    第II部 ホメロス詩のヴィジョン

    第4章 ホメロスの時代と叙事詩のヴィジョン
    ――『イリアス』をめぐって
    はじめに──ホメロスと歴史
    1 ホメロスの時代と叙事詩
    2 『イリアス』の社会的ヴィジョン
    むすび

    第5章 帰国物語の社会的ヴィジョン
    ――『オデュッセイア』をめぐって
    はじめに──ポリスとオイコス
    1 オイコスの危機
    2 求婚者たちの目的
    3 求婚の第一段階──テレマコスの成人以前
    4 求婚の第二段階──テレマコス暗殺の計画
    5 バシレウスの地位
    6 求婚の第三段階──弓競技の意味
    7 求婚者殺戮──三段階の英雄再認
    むすび──オイコスとポリスの関係

    第6章 『オデュッセイア』における戦争と平和
    ――叙事詩の結末部をめぐって
    はじめに──『オデュッセイア』は平和への転換を語る作品か?
    1 デモドコスの歌における戦争と平和
    2 『イリアス』における平和と戦争
    3 『オデュッセイア』における求婚者との争い
    4 結末における不完全な仲裁(第二十四歌)
    5 戦争の抑止と戦闘的英雄への回帰

    第III部 ホメロス詩のテクスト形成

    第7章 ホメロスと文字使用
    はじめに
    1 口誦詩としてのホメロスの詩と文字使用
    2 文献としてのホメロス詩の起源
    むすび

    第8章 ホメロスと口誦伝統
    はじめに
    1 口誦詩とは何か
    2 口頭詩作と文字使用
    3 ホメロス詩の文字化とその影響

    第9章 ホメロス詩のカノン選定
    はじめに──西洋古典とカノン
    1 ギリシア古典のカノンの成立――ヘレニズム時代における認定
    2 悲劇詩人のカノン
    3 叙事詩人のカノン
    4 叙事詩人のカノン形成──問題点
    5 前六世紀のアテナイとホメロス詩の選定
    6 伝記から見たホメロス詩の選定
    むすび――ホメロスとヘシオドスの歌競べの意味

    第IV部 ホメロスの変容と溶暗

    第10章 ホメロスからウェルギリウスへ
    ――自由の転換
    はじめに
    1 神話におけるギリシア人の自由
    2 ローマ人の自由

    第11章 『イリアス』と『アエネイス』における英雄と死
    ――運命をめぐって
    はじめに
    1 『イリアス』における英雄と死の恐怖
    2 『アエネイス』における英雄の死
    3 『イリアス』における死の恐怖の意味
    4 『アエネイス』における死の恐怖と運命

    第12章 『アエネイス』の結末と戦争の罪責
    はじめに──『平家物語』における勝者の「ゆるし」への渇望
    1 『アエネイス』における英雄の罪責意識──ディードの死をめぐって
    2 戦争における罪責意識──イタリアでの戦い
    3 叙事詩の結末における罪責とゆるし

    第13章 ダンテにおけるウェルギリウス
    ――中世におけるホメロスの溶暗
    はじめに──ホメロス、ウェルギリウス、ダンテ
    1 『神曲』におけるダンテとウェルギリウス
    2 『神曲』におけるウェルギリウスの限界
    3 リンボのウェルギリウスと『神曲』の意図

    第14章 ビザンツ文化におけるホメロスとトロイア戦争
    ――スラヴとオスマンにいたるその影響
    はじめに
    1 古代末期と西欧中世における疑似トロイア戦記文学
    2 ビザンツの世界史年代記におけるトロイア戦争
    3 スラヴ世界とオスマン帝国での伝承変容
    むすび

    終 章 ホメロスの逆襲
    はじめに──本章までの要旨
    1 ホメロスの復権
    2 アキレウスの盾

    あとがき

    参考文献
    略号表
    図版一覧
    索引
  • 出版社からのコメント

    ホメロスの環は閉じられない。創造と受容の双方から、「西/東」を超えた巨大な実像を初めて捉える画期的労作。
  • 内容紹介

    「西/東」を超えて――。最古・最大の「西洋古典」とされるホメロス。だが、創造と受容のいずれも西洋の枠組みには収まっていなかった。実際に西方に伝わったものとその行方を明確にする一方、オリエントの神話・宗教からビザンツの年代記やオスマンの歴史書まで探査し、巨大な実像を初めて捉えた画期的労作。

    図書館選書
    最古・最大の「西洋古典」とされるホメロス。だが、創造と受容のいずれも西洋の枠組みには収まっていなかった。巨大な実像を初めて捉えた画期的労作。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    小川 正廣(オガワ マサヒロ)
    1951年京都市に生まれる。1979年京都大学大学院文学研究科博士後期課程退学。名古屋大学大学院文学研究科教授などを経て、名古屋大学名誉教授、博士(文学)
  • 著者について

    小川 正廣 (オガワ マサヒロ)
    1951年、京都市に生まれる。1979年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程退学。名古屋大学大学院文学研究科教授などを経て、現在、名古屋大学名誉教授、博士(文学)。著書、『ウェルギリウス研究――ローマ詩人の創造』(京都大学学術出版会、1994年)、『ウェルギリウス『アエネーイス』――神話が語るヨーロッパ世界の原点』(岩波書店、2009年)、訳書、ウェルギリウス『牧歌/農耕詩』(京都大学学術出版会、2004年)、サルスティウス『カティリナ戦記/ユグルタ戦記』(京都大学学術出版会、2021年)、セネカ『悲劇集1』(共訳、京都大学学術出版会、1997年)、『キケロー選集2,3』(共訳、岩波書店、2000年、1999年)、プラウトゥス『ローマ喜劇集1,2』(共訳、京都大学学術出版会、2000年、2001年)、『セネカ哲学全集2』(共訳、岩波書店、2006年)

ホメロスの逆襲―それは西洋の古典か [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:名古屋大学出版会 ※出版地:名古屋
著者名:小川 正廣(著)
発行年月日:2021/12/30
ISBN-10:4815810508
ISBN-13:9784815810504
判型:B5
発売社名:名古屋大学出版会
対象:専門
発行形態:単行本
内容:外国文学その他
言語:日本語
ページ数:618ページ ※548,70P
縦:22cm
重量:995g
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