「なまけ」の心理学的研究による中間層大学生の発見 [単行本]

「なまけ」の心理学的研究による中間層大学生の発見 の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  現在大学生である、あるいは過去に大学生であった人には少なからず、「なまけ」の経験があるのではないだろうか。「まじめ化」している現代の大学生にも「なまけ」は存在する。「なまけ」という新しい視点から大学生をとらえたことで、これまで光のあたりにくかった中間層大学生の特徴が発見された。誰にでもある「なまけ」の奥深い心理学的探求。

• 目次

  第Ⅰ部　「なまけ」とはなにか
  
  第１章　「なまけ」の心理学的研究がなぜ必要なのか
  　１　「まじめ化」する大学生たち
  　２　「なまけ」という語の使用について
  
  第２章　「なまけ」の研究史
  　１　スチューデント・アパシー研究
  　２　一般大学生を対象としたアパシー傾向研究
  　３　無気力の認知的側面の研究
  
  第３章　現代青年期の特徴を考える
  　１　アイデンティティの確立とモラトリアム
  　２　時代の変遷による青年期の変化
  
  第４章　ポストモラトリアム大学生の「なまけ」とは
  
  第５章　「なまけ」の心理学的研究の目的
  
  第Ⅱ部　「なまけ」の心理学的研究
  
  第６章　「なまけ」の実態を把握する
  　１　「なまけ」を定義する（研究１）
  　２　「なまけ」の心理的プロセスを明らかにする（研究２）
  
  第７章　「なまけ」を量的に測定する
  　１　「なまけ」の尺度を作成する（研究３）
  　２　「なまけ」尺度の信頼性、妥当性を検討する（研究４）
  
  第８章　「なまけ」を先行研究から考察する
  　１　「なまけ」とアパシー傾向の関連（研究５）
  　２　「なまけ」と青年期発達の関連（研究６）
  
  第９章　「なまけ」の規定要因を検討する
  　１　「なまけ」と主体性の関連（研究７）
  　２　「なまけ」とパーソナリティの関連（研究８）
  
  第Ⅲ部　「なまけ」の心理学的研究による中間層大学生の発見
  
  第10章　学業領域における「なまけ」と中間層大学生の考察
  　１　「なまけ」の心理学的研究のまとめ
  　２　学業領域における「なまけ」の心理学的特徴
  　３　２つの異なる「なまけ」の特徴をもつ中間層大学生の発見
  　４　中間層大学生についての考察
  　５　「なまけ」の心理学的研究の発展にむけて
  
  資料

• 内容紹介

  誰にでもある「なまけ」の奥深い心理学的探求
  
  現在大学生である，あるいは過去に大学生であった人には少なからず，「なまけ」の経験があるのではないだろうか。「まじめ化」している現代の大学生にも「なまけ」は存在する。「なまけ」という新しい視点から大学生をとらえたことで，これまで光のあたりにくかった中間層大学生の特徴が発見された。
  
  この世界でのらりくらりやっていくときの心構えとして,
  「なまけ」は私を助けてくれているような感じもしている。（「あとがき」より）

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  住岡 恭子(スミオカ キョウコ)
  横浜国立大学教育人間科学部学校教育課程人間形成コース心理発達専攻卒業。１年間の研究生としての期間を挟み、横浜国立大学大学院教育学研究科学校教育臨床専攻臨床心理学コース修了。東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科学校教育学専攻教育方法論講座修了。博士（教育学）。京都文教大学臨床心理学部臨床心理学科特任講師、広島文教大学人間科学部心理学科講師を務めたのち、現在、岡山大学学術研究院社会文化科学学域講師。臨床心理士／公認心理師として、精神科クリニック、小中学校スクールカウンセラー、大学附属心理教育相談センター、大学学生相談室などの臨床も行ってきた

「なまけ」の心理学的研究による中間層大学生の発見 の商品スペック