狩野探幽・山雪―悉く新意を出し、狩野氏を一変す(ミネルヴァ日本評伝選) [全集叢書]

狩野探幽・山雪―悉く新意を出し、狩野氏を一変す(ミネルヴァ日本評伝選) の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  狩野探幽（一六〇二～七四）・山雪（一五九〇～一六五一）江戸初期の絵師。狩野の血筋を引く探幽は江戸を、門人筋の山雪は京都を拠点に活躍。魅力あふれる絵画の数々を生んだ彼ら東西の巨匠の実像に迫り、その対照的な造形に、江戸時代の画家たちを二つの系譜に導く原型があることを解き明かす。

• 目次

  はじめに――対照的存在としての探幽と山雪
  
  第一章　狩野探幽の生涯
  　１ 探幽登場以前
  　２ 探幽の時代
  　３ 前半生の探幽
  　４ 後半生の探幽
  
  第二章　狩野山雪の生涯
  　１ 山楽から山雪へ
  　２ 前半生の山雪
  　３ 山雪の支援者
  　４ 後半生の山雪
  　５ 悲劇の山雪
  
  第三章　漢の物語
  　１ 探幽の「七賢九老図屏風」
  　２ 「七賢九老図屏風」の革新性
  　３ 山雪の仙人図
  　４ 山雪の玄宗・楊貴妃図
  　５ 山雪の「蘭亭曲水図屏風」
  
  第四章　花鳥と動物
  　１ 山雪と探幽の花鳥画の相異
  　２ 近年再発見の花鳥画から
  　３ 山雪と探幽の動物画
  
  第五章　富 士 山
  　１ 探幽の場合
  　２ 探幽至高の作
  　３ 探幽の富士山体験
  　４ 山雪の場合
  　５ 山雪の富士山図の特異な造形
  
  第六章　「始図之」と「一変狩野氏」
  　１ 山雪始めてこれを図す
  　２ 山雪の批判精神
  　３ 探幽による「一変狩野氏」
  
  参考文献
  おわりに―ふたたび対照的存在としての探幽と山雪
  狩野探幽・山雪対照年譜
  人名・作品・事項索引

• 出版社からのコメント

  東西の巨匠の実像に迫り、対照的な造形を読み解くことで、のちの江戸時代の画家が連なる「二つの系譜」のルーツを浮かび上がらせる

• 内容紹介

  狩野探幽（1602年から74年）・狩野山雪（1590年から1651年）江戸初期の絵師。
  狩野の血筋を引く探幽は江戸を、門人筋の山雪は京都を拠点に活躍。魅力あふれる絵画の数々を生んだ彼ら東西の巨匠の実像に迫り、その対照的な造形に、江戸時代の画家たちを二つの系譜に導く原型があることを解き明かす。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  山下 善也(ヤマシタ ヨシヤ)
  １９５９年生まれ。１９８２年九州大学文学部哲学科美学美術史専攻卒業。京都・東京・九州国立博物館の室長・主任研究員を歴任。現在、神戸大学文学部講師・同志社大学文学部講師。主著『狩野探幽―江戸初期、抒情美の世界』（静岡県立美術館、１９９７年、第一回美連協図録奨励賞受賞）など

• 著者について

  山下　善也 (ヤマシタ　ヨシヤ)
  2022年2月現在
  神戸大学文学部講師・同志社大学文学部講師

狩野探幽・山雪―悉く新意を出し、狩野氏を一変す(ミネルヴァ日本評伝選) の商品スペック