作田啓一の文学/社会学―捨て犬たちの生、儚い希望 [単行本]
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作田啓一の文学/社会学―捨て犬たちの生、儚い希望 [単行本]

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出版社:晃洋書房
販売開始日: 2022/03/03
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作田啓一の文学/社会学―捨て犬たちの生、儚い希望 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    戦後の日本社会学界を牽引した作田啓一。彼はなぜ文学や哲学などの社会学の外部を参照し続けたのか。その仕事は、社会学という知に何をもたらすのか。半世紀以上に渡る作田の軌跡を辿り直すことで、その思想のアクチュアリティを問う。
  • 目次

    序 章 作田啓一の“分裂”、あるいは「文学/社会学」という学術的営為

    第1章 「日本社会」という謎
        ――〈アノミーと欲望の問題系〉と、〈罪と赦しの問題系〉
    1 戦後日本社会の成立と、〈アノミーと欲望の問題系〉
    2 戦争犯罪と、〈罪と赦しの問題系〉
    3 日本人の〈罪と罰〉――「懊悩」と「救済」の狭間で
    4 〈漏れ落ちる者たち〉の“声”

    第2章 ユートピアとしての〈過去〉
        ――ルソーにおける「楽園喪失」のヴィジョン
    1 人間の堕落――ルソーにおける「市民社会」批判
    2 「退行」と「ユートピア」――「悪」を測る物差しとしてのルソー
    3 「放心状態」、あるいは「おくれる」ことの希望
    4 「隣人」との関係、あるいは「合唱」の難しさ
    5 「楽園喪失」をめぐって――今村仁司の媒介論との比較

    第3章 「種子を蒔く人」
        ――〈未来〉としての〈子どもたち〉
    1 「社会」に降りたルソーとしてのムイシュキン
    2 社会の〈いけにえのための死〉と、〈再生のための死〉
    3 新たな〈父〉として生き、この世界の〈再生〉に賭けよ

    第4章 「楽園喪失」の再検討
        ――デュルケムとラカン理論
    1 「孤独論」(一九九八年)の前半――「純粋なもの」への傾斜と「瞬間」の発見
    2 〈死〉と「瞬間」――「文学・芸術におけるエロスとタナトス」(一九九六年)
    3 「孤独論」の後半――「近代」における孤独と『自殺論』
    4 「アノミー」と「倒錯」――ラカン理論による「アノミー」への接近
    5 「倒錯」と「法」の関係――ラカン‐ジュランヴィルから
    6 空虚感への処方箋――ボロメオの結び目からの説明

    第5章 瞬間・隙間・偶然性
        ――〈他者〉の現れる時‐空間
    1 〈生の欲動〉と「現実界」――「原初の混沌」の残余として
    2 夢の世界のリアリティと、〈他なるもの〉への感受性――島尾敏雄論
    3 瞬間・隙間・偶然性――ありそうもないことが起こること
    4 「偶然性」と「社会学」

    第6章 「死(にゆく)者」、あるいは天使
        ――作田啓一の晩年の思想
    1 「自我の放棄」――生活の破滅と、死への接近
    2 「放心状態」と「無辜」――〈他者〉から「死にゆく者」へ
    3 古井由吉『祈りのように』論――二つの「死者の立場」
    4 救済の時――チェーホフにおける「希望」の構造
    5 曖昧な生と死――老いゆく過程を生きることと、「天使の視線」
    6 「死を抱えて生きること」の社会学

    結論にかえて――儚い希望の社会学
  • 内容紹介

    「生きているということ」は謎である
    戦後の日本社会学界を牽引した作田啓一。彼はなぜ文学や哲学などの社会学の外部を参照し続けたのか。その仕事は、社会学という知に何をもたらすのか。半世紀以上に渡る作田の軌跡を辿り直すことで、その思想のアクチュアリティを問う。
    作田は「文学」の中でもとくに太宰治などの日本近代文学の作家や、ルソー、ドストエフスキーといったような、一般に「社会不適合者」と呼ばれるような思想家・小説家の仕事を重視した。その結果、……作田が社会を見る際の視座それ自体、社会から〈漏れ落ちる者〉に立脚している。〈漏れ落ちる者〉は、現存する社会から爪弾きにされ、うまく生きることのできない〈捨て犬(stray dog)〉である。〈捨て犬〉の生は弱く儚い。しかし、作田はそのような〈捨て犬たち〉の生(life)に宿る〈力〉が照らし出す「希望」を探し続けた。(「結論にかえて」より抜粋)
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    佐藤 裕亮(サトウ ユウスケ)
    1989年長野県生まれ。早稲田大学文学部卒業。立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻を経て、同大学院社会学研究科博士後期課程を修了。博士(社会学)。文学、批評(「思想」の代替としての)との関連から、戦後日本社会における「社会学」のあり方を研究
  • 著者について

    佐藤 裕亮 (サトウユウスケ)
    1989年長野県生まれ。早稲田大学文学部卒業。立教大学大学院文学研究科比較文明学専攻を経て、同大学院社会学研究科博士後期課程を修了。博士(社会学)。文学、批評(「思想」の代替としての)との関連から、戦後日本社会における「社会学」のあり方を研究。主要論文は、2019年「作田啓一における"分裂"」『ソシオロジ』64巻2号。

作田啓一の文学/社会学―捨て犬たちの生、儚い希望 の商品スペック

商品仕様
出版社名:晃洋書房 ※出版地:京都
著者名:佐藤 裕亮(著)
発行年月日:2022/02/28
ISBN-10:477103592X
ISBN-13:9784771035928
判型:A5
発売社名:晃洋書房
対象:専門
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:266ページ ※258,8P
縦:22cm
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