ユダヤ的叡智の系譜―タルムード文化論序説 [単行本]
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ユダヤ的叡智の系譜―タルムード文化論序説 [単行本]

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出版社:東京大学
販売開始日: 2022/04/05
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ユダヤ的叡智の系譜―タルムード文化論序説 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    神殿も聖地も祖国も失い離散してなお生き延び、豊かな経済的・学問的足跡を残せたのはなぜか。神の啓示の学習「タルムード・トーラー」から考える。
  • 目次

    序 信仰に徹することと啓蒙ということ

    第一部 ラビ・ユダヤ教の成立とタルムード学の形成

    第一章 宗教と教育──タルムード学の意義と批判精神の育成
     はじめに──学問的理念から見た比較宗教文化
     1 歴史的俯瞰からの問題提起
     2 ラビ・ユダヤ教の理念と学問 
     3 タルムードの方法学 
     おわりに──神への愛による批判精神の育成 

    第二章 一神教と〈戒〉──ユダヤ教的特徴
     はじめに──戒律と宗教文化への視点
     1 ラビ・ユダヤ教の戒律の意義 
     2 戒律の対象としての人間の思いと行い 
     3 口伝トーラー・ミシュナの法体系と事物の分類 
     4 戒律の目指すもの 
     5 ラビ・ユダヤ教の文化の「型」 

    第三章 神殿供犠から啓示法へ──ユダヤ・アイデンティティの確立
     1 唯一神教の二つの流れ 
     2 ユダヤ教とイスラームの相互影響 
     3 自己定義する宗教の出現 
     4 宗教共同体の構成要素としての動物供犠の意義 
     5 神殿供犠が啓示法に包摂される過程 
     6 宗教共同体としての再生の青写真 
     7 ローマ帝国とユダヤ共同体における国家と宗教の関係 
     おわりに 

    第四章 タルムードの聖書解釈に込められたユダヤ賢者の実存的関心
     はじめに 
     1 レヴィナスに学ぶタルムードの特徴 
     2 イスラエルの民の契約締結は強制か自発的か 
     3 ラヴァとはだれか 
     おわりに 

    第五章 タルムード学の系譜──中世の学問的成熟
     はじめに 
     1 ゲオニーム時代と知のあり方 
     2 北アフリカ 
     3 ムスリム・スペイン 
     4 アルプス・ピレネー以北 
     5 キリスト教スペイン 
     6 スペインからツファト(サファド)へ 
     7 ポーランドのアシュケナジーム 

    第二部 タルムード学の成立とユダヤ的生活様式の実現

    第六章 タルムードのテキストを読む──子に対する親の義務
     1 テキストの構成 
     2 子弟の教育に関するタルムードの議論 
     3 律法典の形成 
     おわりに 

    第七章 貧しさの中の感謝──ユダヤ教の食と祭礼
     はじめに──ユダヤ教は食をどう扱ってきたか 
     1 トーラーに従って生きるということ──ユダヤ教の根幹 
     2 トーラーに込められた食の意味と実践──口伝トーラーに学ぶ 
     3 食の戒律の発想法 
     4 中世の律法典における食の位置づけ 
     おわりに 

    第八章 ユダヤ教の経済観念──正しい道理の富
     はじめに
     1 近代ユダヤ人の経済的資質と宗教 
     2 「平日のユダヤ人」のブルジョア的経済観念 
     3 ユダヤ法ハラハーの経済観念 
     4 離散ユダヤ社会の環境要因 
     おわりに 

    第九章 ユダヤ教の霊魂観──人間としての完成と戒律
     はじめに 
     1 ユダヤ教の日常的な意識と観念 
     2 死後の魂と死者の復活 
     3 殉教と人命 
     4 人間の成長と魂の完成 
     おわりに 

    第一〇章 悔い改めと和解──他者に対する罪の赦し
     はじめに 
     1 共生に対するユダヤ教的枠組み 
     2 ヤコブの悔い改めと和解に関する創世記注解 
     3 悔い改めと贖罪に関するミシュナの規定 
     4 グマラの論争 
     5 コラとその仲間の争いと和解の可能性 
     おわりに
     
    第三部 近代タルムード学とユダヤ・アイデンティティの葛藤

    第一一章 レヴィナスとリトアニアのタルムード学の意義
     はじめに 
     1 レヴィナスとタルムード研究の伝統 
     2 ヘブライズム概念の再考──ユダヤ人解放からの系譜 
     3 リトアニア系イェシヴァにおけるタルムードの「生きた伝統」 
     おわりに──レヴィナスの訴え 

    第一二章 ギリシアとの相克としてのユダヤ教史
     1 ユダヤ教史の文脈におけるタルムードの位置づけ 
     2 同化ユダヤ人とギリシア的学問 
     3 レヴィナスにとってのタルムード学の特徴 
     4 偶像崇拝との闘争としての批判精神 
     5 タルムード学の理念と方法 
     6 学問の対象の限定──ギリシア的学問への憧憬と忌避 
     おわりに 

    第一三章 ユダヤ教正統主義におけるコスモスとアンチコスモス
     1 井筒俊彦の神秘思想論 
     2 ユダヤ教正統主義における人間と唯一神との関係 
     3 自我滅却の精神態度に向けた戒律の学習と実践 
     4 ユダヤ教正統主義の創造世界観 

    第一四章 ユダヤ教正統主義から考える現代の国家・宗教関係
     1 近代国家建設と「ユダヤ教の政教分離」 
     2 イスラエルという国家をめぐる問い 
     3 ラビ・ユダヤ教の国家・社会論 
     4 ユダヤ教神学が直面した三つの選択肢 
     5 ユダヤ教正統主義から見た現代イスラエル国家の意義 

    第一五章 ユダヤ教の現代メシア論──ショーレムとレヴィナスの対話
     1 近代ユダヤ人のアイデンティティをめぐって 
     2 ゲルショム・ショーレムとそのメシア論 
     3 エマニュエル・レヴィナスとそのメシア論 
     おわりに
     
    第一六章 リトアニア系イェシヴァの精神を体現した四人の現代タルムード賢者
     1 近代ユダヤ教にイェシヴァが果たした役割 
     2 リトアニア系イェシヴァの教育理念 
     3 リトアニアのタルムード四天王と七つの学塾 
     4 リトアニア系イェシヴァの歴史的影響力 

    結語──ユダヤ人の歴史を貫くもの
     1 ユダイズムの形成とヘレニズムの影響 
     2 近代リトアニアのタルムード学の復活 
     3 リトアニアのユダヤ三博士 
     4 東欧のタルムード四天王 

    あとがき 
  • 内容紹介

    ユダヤ教徒は神殿も聖地も失い、離散してなお信仰を守り、生き延び、さまざまな活動の足跡を歴史上に残すことがなぜできたのか。ラビ・ユダヤ教の成立と展開、ユダヤ教の歴史を貫いて行われてきた神の啓示の学習「タルムード・トーラー」の意義から考える。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    市川 裕(イチカワ ヒロシ)
    1953年埼玉県に生れる。1976年東京大学法学部卒業。1982‐85年エルサレム・ヘブライ大学タルムード学科特別生等。1986年東京大学大学院人文科学研究科宗教学・宗教史学専門課程博士課程単位取得退学。1986年筑波大学哲学・思想学系文部技官、同講師を経て1991年東京大学文学部助教授。2004年東京大学大学院人文社会系研究科教授。2019年定年退職し、東京大学名誉教授。イエス時代のユダヤ教への興味からエルサレムのヘブライ大学に留学、律法研究に取り組む。タルムードの読み方を学び、現地で毎朝の礼拝にも参加し、帰国後、東洋の宗教を学び直すなかで、比較宗教的視点から思索を深めた
  • 著者について

    市川 裕 (イチカワ ヒロシ)
    東京大学名誉教授

ユダヤ的叡智の系譜―タルムード文化論序説 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:東京大学出版会
著者名:市川 裕(著)
発行年月日:2022/03/31
ISBN-10:4130160443
ISBN-13:9784130160445
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:宗教
言語:日本語
ページ数:452ページ ※440,12P
縦:22cm
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