カワウが森を変える―森林をめぐる鳥と人の環境史 [単行本]
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カワウが森を変える―森林をめぐる鳥と人の環境史 [単行本]

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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2022/03/16
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カワウが森を変える―森林をめぐる鳥と人の環境史 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    漁業に損害を与え森を枯らす害鳥か、良質な肥料を提供し人々に親しまれる益鳥か。日本に広く分布するカワウは、地域や時代によって人との関係性が変わる不思議な鳥である。その背景には地域ごとの歴史があり、地元の人が育んできた自然管理の技術があった。鳥類生態学、森林生態学、歴史民俗学、環境社会学の4視点で、日本ならではの動物と人の未来のあり方を提言する。
  • 目次

    巻頭口絵
    はじめに

    Part 1 カワウはなぜ人が利用する森にすむのか
         --森とカワウと人の関係
    Chapter 1〈鳥の視点〉
     森にすむ水鳥、カワウ[亀田佳代子]
     1 カワウという水鳥
     2 カワウが森に与える影響
     3 森を介した水鳥と人との関わり
    Chapter 2〈森の視点〉
     カワウがすむ森、オオミズナギドリがすむ森[前迫ゆり]
     1 長い時間スケールで変化している森林
     2 野生生物の局所的増加によって変化した森林
     3 魚食性水鳥オオミズナギドリがすむ森
     4 水鳥がすむ森と人との関わり
    Chapter 3〈人の視点〉
     地元の人々による鳥と森の利用[藤井弘章]
     1 鳥をめぐる利用
     2 植物をめぐる利用
     3 森全体に関わる利用
     4 繁殖地ごとに異なる利用の組み合わせ
    Chapter 4〈社会の視点〉
     人が利用する森での共存の仕組み[牧野厚史]
     1 野生動物との関係の持ち方──軋轢と共存
     2 すみ分け的方法とその限界
     3 セミ・ドメスティケーションからみたカワウと人の関係
     4 人、カワウ、そして森林との関係
       ──長期にわたる関係の持続と3種類の共存

    Part 2 「昔はカワウはいなかった」
         --琵琶湖の森とカワウのせめぎ合い
    Chapter 1〈森の視点〉
     琵琶湖が育む照葉樹林
     ──カワウは森をどう変えたのか[前迫ゆり]
     1 琵琶湖が育むタブノキ林
     2 竹生島のタブノキ林の成り立ちと変遷
     3 空中写真からみた64年間の植生変遷
     4 竹生島のタブノキ林の種多様性
     5 竹生島のタブノキ林は更新可能か
       ──照葉樹林の崩壊と再生
     コラム ① ギャップで確認された外来種アオスズメノカタビラ[前迫ゆり]
    Chapter 2〈鳥の視点〉
     カワウによる竹生島と伊崎の森への影響[亀田佳代子]
     1 琵琶湖のカワウの生息状況
     2 琵琶湖でのカワウの生態
     3 カワウの営巣が森林の植生と養分動態に与える影響
     4 琵琶湖でのカワウと人との軋轢と対策
     5 カワウにとっての琵琶湖
     コラム ② カワウの巣材は何からできている?[前迫ゆり]
    Chapter 3〈人の視点〉
     鳥の追い払いと森の管理の歴史[藤井弘章]
     1 カワウによる森林被害を歴史的に考える
     2 鳥の追い払いと山林保全──江戸後期
     3 山林管理の変化──明治維新期
     4 鳥の駆除と山林保全計画──明治10年代
     5 鳥の減少と山林管理の変化──明治20~30年代
     6 カワウ・サギ類の生息状況と駆除
       ──昭和初期(1930年代)
    Chapter 4〈社会の視点〉
     緑の島の森林景観史[牧野厚史]
     1 魅力ある風景を維持する努力
     2 島を眺める人々は何を問題としたか
     3 文化景観と自然景観
     4 竹生島森林景観保全の100年
     5 緑の島の森林景観のこれから

    Part 3 カワウの恵みとムラの知恵
         --知多半島の森とカワウの共存史
    Chapter 1〈鳥の視点〉
     鵜の山の森とカワウの変遷[亀田佳代子]
     1 なぜ鵜の山ではカワウは長くすみつくことができたのか
     2 鵜の山でのカワウの生息数とコロニーの変遷
     3 カワウによる森林の衰退とその後の回復
     4 地元住民による糞採取技術と森林管理が植生に与えた影響
     5 現在のカワウと地元住民との関わり
     6 カワウにとっての鵜の山
    Chapter 2〈森の視点〉
     カワウがすむ里山の今
     ──糞採取終焉50年後の森林をたどる[前迫ゆり]
     1 糞採取を生業とした森の今
     2 鵜の山をつくっている樹木の生態
     3 糞採取域は森林をどう変えたのか
     4 鵜の山の今とこれから
    Chapter 3〈人の視点〉
     糞採取の技術と森の管理、人々の暮らし[藤井弘章]
     1 カワウからの恩恵を得る技術を探る
     2 上野間地区の生業と鵜の山
     3 上野間の人々とカワウ
     4 鵜糞採取の入札制度
     5 鵜糞採取の民俗
     6 鵜の山の管理
     7 上野間地区の農業と鵜糞の利用
     コラム ③ 上野間の大根[藤井弘章]
    Chapter 4〈社会の視点〉
     緑保全のファイアーウォール[牧野厚史]
     1 カワウの生息が森林を守る?
     2 知多半島の都市化と「鵜の山」
     3 戦後上野間地区の人々とカワウとの関係
     4 山林に押し寄せる大規模開発と区の対応
     5 地域環境における「鵜の山」の位置

    Part 4 カワウと森と人から広がる世界--森とカワウの未来
    Chapter 1〈社会の視点〉
     共存におけるコミュニティの役割[牧野厚史]
     1 コミュニティと森林
     2 カワウとの「共存」とはどのようなものか
     3 カワウ、森林、人々の関係
     4 森林と人々との動的な関係が実現する広域的な「共存」
    Chapter 2〈人の視点〉
     民俗知識を現代にどう生かすか[藤井弘章]
     1 カワウ営巣地の地域的特性
     2 寺社林におけるカワウの民俗知識と樹木枯死対策
     3 離島におけるカワウの民俗知識と鳥糞採取
     4 里山的森林におけるカワウの民俗知識と鳥糞採取
     5 里山的森林におけるカワウの観光資源利用
     6 先人の知恵を学び活かす
     コラム ④ 壁島・鳥島の鳥糞採取[藤井弘章]
    Chapter 3〈森の視点〉
     文化が舞い踊る森とカワウ
     ──地域の生態系サービスを育む[前迫ゆり]
     1 天然記念物の森のダイナミズム
     2 田辺湾の照葉樹林とカワウ──南方熊楠が守った神島
     3 熊野川畔の照葉樹林とカワウ
       ──蓬莱山の森を保全する地域の人々
     4 琵琶湖の照葉樹林とカワウ
       ──古くから信仰と自然が融合する竹生島
     5 文化が舞い踊る森の生態系サービス
       ──カワウと森と人
    Chapter 4〈鳥の視点〉
     森にすむ水鳥の恵みと軋轢を超えて[亀田佳代子]
     1 森にすむ水鳥の生態系サービスの特徴
     2 森にすむ水鳥の二面性
       ──生態系サービスとディスサービス
     3 現在のウ類と人との軋轢と対策

    おわりに──森と生き物と人が織りなす日本の自然のありかた
    索引
  • 出版社からのコメント

    森を枯らす害鳥か、人々に親しまれる益鳥か。地域や時代により変わる、カワウと人と森の複雑な関係を解き、未来のあり方を提言する。
  • 内容紹介

    漁業に損害を与え森を枯らす害鳥か、良質な肥料を提供し人々に親しまれる益鳥か。日本に広く分布するカワウは、地域や時代によって人との関係性が変わる不思議な鳥である。その背景には地域ごとの歴史があり、地元の人が育んできた自然管理の技術があった。鳥類生態学、森林生態学、歴史民俗学、環境社会学の4視点で動物と人の未来のあり方を提言する。

    図書館選書
    森を枯らす害鳥か、人々に親しまれる益鳥か。カワウは、地域や時代によって人との関係性が変わる不思議な鳥である。鳥類学、植生学、民俗学、社会学の4視点でカワウと人と森の複雑な関係を紐解き、未来のあり方を提言する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    亀田 佳代子(カメダ カヨコ)
    滋賀県立琵琶湖博物館上席総括学芸員、博士(理学)。専門:鳥類生態学

    前迫 ゆり(マエサコ ユリ)
    大阪産業大学大学院人間環境学研究科教授、学術博士。専門:森林生態学

    牧野 厚史(マキノ アツシ)
    熊本大学大学院人文社会科学研究部教授、博士(社会学)。専門:環境社会学

    藤井 弘章(フジイ ヒロアキ)
    近畿大学文芸学部教授・同大学民俗学研究所所員、博士(人間・環境学)。専門:歴史民俗学
  • 著者について

    亀田 佳代子 (カメダ カヨコ)
    滋賀県立琵琶湖博物館上席総括学芸員、博士(理学)
    専門:鳥類生態学
    主著:『保全鳥類学』(分担執筆)京都大学学術出版会,2007.『流域環境評価と安定同位体──水循環から生態系まで』(分担執筆)京都大学学術出版会,2008.『Seabird Islands: Ecology, Invasion, and Restoration』(分担執筆)Oxford University Press, 2011.『Lake Biwa: Interactions between Nature and People』(分担執筆)Springer, 2012.『Why Birds Matter: Avian Ecological Function and Ecosystem Services』(分担執筆)The University of Chicago Press, 2016.

    前迫 ゆり (マエサコ ユリ)
    大阪産業大学大学院人間環境学研究科教授、学術博士
    専門:森林生態学
    主著:『植物群落モニタリングのすすめ──自然保護に活かす植物群落レッドデータ・ブック』(分担執筆)文一総合出版,2005.『世界遺産をシカが喰う──シカと森の生態学』(分担執筆)文一総合出版,2006.『とりもどせ!琵琶湖・淀川の原風景』(分担執筆)サンライズ出版,2009,『春日山原始林』(編著)ナカニシヤ出版,2013,『シカの脅威と森の未来──シカ柵による植生保全の有効性と限界』(編著)文一総合出版,2015.

    牧野 厚史 (マキノ アツシ)
    熊本大学大学院人文社会科学研究部教授、博士(社会学)
    専門:環境社会学
    主著:『鳥獣被害──〈むらの文化〉からのアプローチ(村落社会研究年報 46)』(編著)農山漁村文化協会,2010.『暮らしの視点からの地方再生──地域と生活の社会学』(編著)九州大学出版会,2015.『現場から創る社会学理論──思考と方法』(分担執筆)ミネルヴァ書房,2017.『大学的熊本ガイド──こだわりの歩き方』(分担執筆)昭和堂,2017.『生活環境主義のコミュニティ分析──環境社会学のアプローチ』(分担執筆)ミネルヴァ書房,2018.

    藤井 弘章 (フジイ ヒロアキ)
    近畿大学文芸学部教授・同大学民俗学研究所所員、博士(人間・環境学)
    専門:歴史民俗学
    主著:『ウミガメの自然誌』(分担執筆)東京大学出版会,2012.『高野町史 民俗編』(分担執筆)高野町,2012.『日本の食文化 4 魚と肉』(編著)吉川弘文館,2019.『新版八尾市史 民俗編』(分担執筆)八尾市,2019.『講座日本民俗学 1 方法と課題』
    (分担執筆)朝倉書店,2020.

カワウが森を変える―森林をめぐる鳥と人の環境史 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:亀田 佳代子(著)/前迫 ゆり(著)/牧野 厚史(著)/藤井 弘章(著)
発行年月日:2022/03/15
ISBN-10:481400379X
ISBN-13:9784814003792
判型:A5
発売社名:京都大学学術出版会
対象:専門
発行形態:単行本
内容:生物学
言語:日本語
ページ数:289ページ
縦:21cm
横:15cm
厚さ:2cm
重量:425g
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