「歴史総合」をつむぐ―新しい歴史実践へのいざない [単行本]
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「歴史総合」をつむぐ―新しい歴史実践へのいざない [単行本]

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出版社:東京大学
販売開始日: 2022/05/06
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「歴史総合」をつむぐ―新しい歴史実践へのいざない の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    歴史の学びはどう変わるか。高等学校の新科目をめぐって歴史研究者たちが考える実践と現場から考える新しい授業のかたち。
  • 目次

    はじめに──「歴史総合」と歴史研究

    [歴史の扉]

    ①史実の作られ方・歴史像の形成
    (第1講)吉田松陰の虚像を剥ぐ(須田 努)
     1. 歴史修正主義と反・知性主義
     2.「思想家」という思い込み  
     3.「教育者」という情念
     4. 松陰とは何者であったのか

    ②「豊かな生活」の成り立ち
    (第2講)飢餓と飽食の時代(藤原辰史)
     1. 飽食と文明
     2. 飢餓を思い起こせ
     3. 誰かを計画的に飢えさせる政策
     4. 国際問題としての飢餓
     5. 肥満と飢餓

    (第3講)飽衣の時代(杉浦未樹)
     1.「使い捨て」の時代の先は
     2. 1枚の服に隠されたグローバルな旅
     3. 最近30年間に急拡大した古着交易
     4. コットン(綿)──世界史を動かした繊維
     5. 一つ買ったらほかも買いたくなる──ディドロ効果
     6. 低賃金を礎とする生産──「貧しさ」の連鎖
     7. 現在地──新たな豊かさを探して

    ③「日本」の枠組み
    (第4講)占領と沖縄基地問題(鳥山 淳)
     1. 基地問題の原点としての沖縄戦
     2. 基地の拡充と立退き 
     3. 結束した沖縄の人々
     4. 米軍基地の「シワ寄せ」という問題  
     5. 裏切られた「祖国復帰」
     6.「県内移設」が意味するもの

    (第5講)アイヌの人々への「同化」政策(谷本晃久)
     1. 同祖と同化
     2. 劣位の編入
     3. 近代の「同化」政策

    [近代化と私たち]

    ④女性の歴史
    (第6講)女性の政治参加(大江洋代)
     1.女性のいない立憲制
     2. 明治期の婦人参政権獲得運動 
     3. 大正期婦人参政権獲得運動
     4. 昭和戦前戦中期における婦人参政権獲得運動
     5. 敗戦と婦人参政権の実現
     6. 戦後女性政治家の群像
     7. 現在地──なぜ女性政治家が増えないのか

    (第7講)主婦と働く女性(佐藤千登勢)
     1.「新しい女」の登場
     2.「幸せな主婦」像
     3. 家庭か仕事か 
     4. 理想的な家族像の形成
     5. 第二波フェミニズムの興隆 
     6. 現在地

    ⑤産業革命
    (第8講)産業革命はなぜ「革命」と呼ばれるのか(長谷川貴彦)
     1. 革命論の系譜
     2. リハビリテーションの解釈
     3. 「大分岐」に向けて

    (第9講)時間認識の変化(橋本毅彦)
     1. フランクリンと時間
     2. 時計の起源と発展
     3. 18世紀における時計の普及と時間規律
     4. 交通の発展と時計
     5. 日本の近代化と定時法の導入

    ⑥政治の担い手
    (第10講)共産主義の展開(池田嘉郎)
     1. 名もなき人が英雄になる
     2. 共産主義思想
     3. ロシア革命
     4. 20世紀世界と共産主義

    (第11講)立憲政治の地域的差異(金子 肇)
     1. 近代中国と立憲政治
     2. 中国の議会選挙
     3. ケルゼンの決意と東アジアの今

    ⑦近代社会と宗教
    (第12講)イスラーム世界と近代化(三浦 徹)
     1. 憲法における信教の自由
     2. 政教分離と世俗化
     3. イスラームにおける政教関係
     4. 現代における宗教復興
     5. 宗教と向き合う

    (第13講)近代日本の「宗教」(畔上直樹)
     1. 西洋独特の「レリジョン」に面食らう
     2.「文明」とレリジョン 
     3. レリジョンの訳語「宗教」の登場
     4. 大日本帝国憲法下のレリジョン
     5. 現代日本の私たちとレリジョン

    [国際秩序の変化や大衆化と私たち]

    ⑧ファッションの形成
    (第14講)身体装飾の歴史(阿部恒久)
     1. ヒゲ無しの近世からヒゲ有りの近代へ
     2. 第一次世界大戦後はヒゲ無しが広がる
     3. ヒゲ有りとヒゲ無しが共存した軍国主義時代
     4. 戦後のサラリーマン世界に広がるヒゲ無し
     5. 経済大国化・国際化時代のヒゲの様相

    (第15講)ファッションの歴史(平芳裕子)
     1. 近代化の象徴としてのスーツ
     2. 開国後のドレスと大正期の子供服
     3. 女性服の変化と洋裁技術の普及
     4. 戦時下の国民服ともんぺ
     5. 戦後の流行現象と既製服の発達
     6. ファッションデザインの発展
     7. グローバル化における日本のファッション

    ⑨「1968年」の広がり
    (第16講)民衆運動とプロテスト・ソング(油井大三郎)
     1. アメリカの公民権運動とプロテスト・ソング
     2. 「ウィ・シャル・オーバーカム」の誕生
     3. 「ウィ・シャル・オーバーカム」の日本への越境
     4. 結びにかえて

    (第17講)人として生きられる社会への希求(荒川章二)
     1. 成田空港の建設と地元高校生
     2.「百姓だって人間だ」 
     3. 主体性と民主主義

    ⑩二つの世界大戦
    (第18講)兵士たちから見た世界大戦(小野寺拓也)
     1. 戦争の世紀と「ふつうの人々」
     2. 敵国の住民への憎悪や蔑視
     3. 史料の性格について
     4.「例外的」な人々をどう考えるか

    (第19講)戦争へのプロセス(加藤陽子)
     1. 戦後の国際秩序の特徴と改造運動の始まり
     2. 経済的な国際協調体制
     3. 世界恐慌と戦後秩序への挑戦
     4. 新しい地域秩序と戦争観

    [グローバル化と私たち]

    ⑪カタストロフの心性
    (第20講)災害をめぐる民衆心理(大門正克)
     1. 阪神・淡路大震災
     2. 関東大震災
     3. 阪神・淡路大震災とそれ以前の地域社会──1970・80年代
     4. グローバル化のなかで

    (第21講)感染症への認識(福士由紀)
     1. グローバル化と感染症
     2. 医学・公衆衛生と感染症 
     3. 近代日本のコレラと民衆

    ⑫移民
    (第22講)日本からの移民(今泉裕美子)
     1. 太平洋島嶼への渡航から始まる日本の海外移民
     2. 赤道以北ドイツ領太平洋諸島の占領と日本からの移民の始まり
     3. 委任統治と移民
     4. 本籍地別人口にみる移民の特徴と植民地社会
     5. 移民と現地住民
     6. 「海の生命線」としての開発と移民
     7. 日米開戦から米軍による占領、引き揚げへ
     8. 「南洋群島」を抱え、戦後を生きる

    (第23講)移民国家アメリカの二つの顔(貴堂嘉之)
     1. 坩堝のアメリカ──移民が海を渡る理由
     2. 移民国家の法制度と移民排斥運動
     3. 連邦移民出入国管理での移民たち──東海岸のエリス島と西海岸のエンジェル島
     4. 移民制限の時代へ──移民政策海外への影響

    ⑬冷戦下の国際社会
    (第24講)キューバ危機(上 英明)
     1. 冷戦とは何か
     2. 脱植民地化と冷戦
     3. キューバ危機への道
     4. ケネディ神話という歪んだ記憶
     5. 危機の本質とは──暴発の危険
     6. 危機の教訓──核エネルギーと人間

    (第25講)人の自由移動と冷戦体制の終わり(伊豆田俊輔)
     1. 人の自由移動と世界史のつながり
     2. 国際関係の変動 
     3. 市民社会の再生
     4. 移動の自由の進展? それとも後退?

    ⑭植民地支配の問い直し
    (第26講)アメリカの公民権運動(中條 献)
     1. 奴隷制廃止後の人種隔離と差別
     2. 運動の高まりと非暴力直接行動
     3. 運動の新たな局面
     4. 大衆の運動
     5. グローバルな視点
     6. 現代社会とマイノリティ

    (第27講)パレスチナ問題(鈴木啓之)
     1. 帝国の解体と地域の再編
     2. シオニズムと植民地主義 
     3. 中東の脱植民地化
     4. 国際社会とパレスチナ人
     5. オスロ合意の署名と遠い和平
     6. より望ましい解決を探して

    ⑮グローバル化と地域
    (第28講)アメリカの環境運動(小塩和人)
     1. 化学物質は健康を守るのか
     2. 消費者保護か生産者保護か 
     3. 環境保護はだれを守るのか
     4. 環境正義とは何か
     5. 二つの潮流は交わるのか

    (第29講)震災からの地域復興(岡田知弘)
     1.「災害列島」と「災害の時代」
     2. 国際的支援と米軍による「トモダチ作戦」
     3.「創造的復興」の帰結
     4. 被災地の現場で
     5.「復興〈災害〉」を超えて

    [教室から考える「歴史総合」の授業]

    (補講①)いまを主体的に問う(米山宏史)
     1. 「歴史総合」のねらいと可能性
     2. 近代国民国家の同化政策・内国植民地化を考える
        ──諸事象の比較・つながり
     3. 近代化と宗教から、政教分離と信教の自由を考察する
        ──自己との関わり、意志決定
     4. 兵士の視点から戦場をとらえ、戦争を理解する
        ──当事者の眼で歴史の現場を直視する
     5. アメリカの公民権運動から差別の実相と人間の尊厳を学ぶ
        ──現在とのつながり
     6. パレスチナ問題の歴史を学び、解決方法を探る
        ──諸事象の推移、現在とのつながり

    (補講②)生徒の関心から問う(田中元暁)
     はじめに
     1. 既成の価値観を揺さぶる
     2. 女性 
     3. 身近なところから
     4. 比較の視点

    (補講③)図像史料を読み取(塚原浩太郎)
  • 内容紹介

    新しく高等学校でスタートする「歴史総合」の授業で、歴史の学び方は大きく変わる。「歴史の扉」をはじめとする大項目に対応した実践を、具体的なテーマで史料も提示しながら展開する。本書の事例を学習の現場でどう活用するか、授業づくりへのアイデアも提起し、これからの歴史への展望をひらく。

「歴史総合」をつむぐ―新しい歴史実践へのいざない の商品スペック

商品仕様
出版社名:東京大学出版会
著者名:歴史学研究会(編)
発行年月日:2022/04/25
ISBN-10:4130230794
ISBN-13:9784130230797
判型:A5
対象:教養
発行形態:単行本
内容:歴史総記
言語:日本語
ページ数:285ページ
縦:21cm
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