強制移住と怒りの民族誌―バナバ人の歴史記憶・政治闘争・エスニシティ [単行本]
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強制移住と怒りの民族誌―バナバ人の歴史記憶・政治闘争・エスニシティ [単行本]

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出版社:明石書店
販売開始日: 2022/02/14
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強制移住と怒りの民族誌―バナバ人の歴史記憶・政治闘争・エスニシティ の 商品概要

  • 目次

     はじめに

    序章 感情と人類学
     1.生物性の隠蔽
     2.心理学と人類学
     3.感情の文化主義的解体
     4.個体性の解放
     5.射程の拡張へ向けて

    第一部 バナバ人の数奇な歴史経験

    序 歴史叙述と物語の効力について
     1.バナバ人と歴史
     2.歴史・忘却・効力
     3.歴史叙述者の多様な立場

    第Ⅰ章 燐鉱石採掘への抵抗と敗北―近代世界による包摂とバナバ人の認識論―
     1.近代世界によるバナバ島の包摂
     2.燐鉱石の発見と保護領化
     3.燐鉱石採掘拡大と駐在弁務官の対応
     4.バナバ人による抵抗の先鋭化
     5.燐鉱石採掘を媒介した相互作用

    第Ⅱ章 脱植民地化過程におけるバナバ人の生成―太平洋戦争・強制移住・法廷闘争―
     1.太平洋戦争と強制移住
     2.「バナバ人問題」の浮上
     3.ロンドン法廷闘争
     4.敗訴と波及効果
     5.現代世界におけるバナバ人の闘争と敗北

    第二部 集合的感情と歴史記憶

    序 歴史記憶と感情の表出
     1.「集合的感情」表出の印象的な光景
     2.直接経験のない歴史記憶
     3.バナバ人の集合的感情と他者

    第Ⅲ章 怒りの集合的表出―強制移住の歴史記憶とエスニシティ―
     1.バナバ人の政治・経済的位置―二つの国家の狭間で
     2.歴史記憶の想起と怒り
     3.バナバ人とは誰か
     4.オセアニアのエスニシティ
     5.バナバ人の生成

    第Ⅳ章 歴史歌劇と共感の効力―自己と他者の接合/分断―
     1.歴史性とパフォーマンス
     2.バナバ舞踊団の歴史歌劇
     3.歌劇による悲哀の共有と同情
     4.先住フィジー系住民に向けた上演
     5.歌劇の効力―共感による接合と分断

    第Ⅴ章 二つの故郷の同一化―集合的記憶の操作による先住性の領有―
     1.土地と歴史記憶
     2.強制移住を祝賀するという矛盾
     3.新たな故郷に潜む脆弱性
     4.フィジー国民としての意思表明
     5.二つの故郷の同一化―出来事の移植と聖地の領有
     6.新たな故郷の正当化

    第三部 ランビ島における日常生活と都市への再移住

    序 ランビ島の困窮化
     1.採掘料への経済的依存と途絶
     2.「豊かさ」と「貧困」
     3.外部世界への経済的依存
     4.ランビ島および都市部での日常生活

    第Ⅵ章 キリスト教の集会活動と「ランビ島民化」
     1.悲劇的歴史と感情
     2.ランビ島民の教会活動
     3.男性信徒団体の活動
     4.世代交代と「ランビ島民化」

    第Ⅶ章 都市居住バナバ人の自己認識―認知論的視点からみたエスニシティ―
     1.バナバ人像の硬直性
     2.都市に居住するバナバ人
     3.都市の拠点に集うバナバ人
     4.認知論的視点からみた都市のバナバ人

    第Ⅷ章 都市の知識人による「純粋なバナバ人」の抽象的構築
     1.ナショナリストの横顔
     2.知識人による「純粋なバナバ人」像
     3.文化的固有性の探究
     4.エスニシティの抽象的構築
     5.交錯する二つの位相

    終章 歴史記憶の持続と怒りの衰微
     1.バナバ人の歴史経験と争点
     2.政治的混乱に翻弄されるバナバ人
     3.再移住と怒りの衰微

     おわりに

     初出一覧
     参照文献
     索引
  • 内容紹介

    赤道直下のサンゴ島バナバからフィジーへ移住したバナバ人がたどった大旱魃、英国植民地化、日本軍による占領、強制移住という数奇な運命をめぐり、歴史経験に関わる集合的記憶の怒りの感情を鍵として、世代を超えた歴史記憶の継承と忘却について考察する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    風間 計博(カザマ カズヒロ)
    1964年生まれ。国立民族学博物館講師(中核的研究機関研究員)、筑波大学講師・助教授・准教授を経て、2012年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授
  • 著者について

    風間 計博 (カザマ カズヒロ)
    1964年生まれ。国立民族学博物館講師(中核的研究機関研究員)、筑波大学講師・助教授・准教授を経て、2012年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。主な著書に、An Anthropology of Ba: Place and Performance Co-emerging[共編著](京都大学学術出版会2021年)、『交錯と共生の人類学――オセアニアにおけるマイノリティと主流社会』[編著](ナカニシヤ出版2017年)、『共在の論理と倫理――家族・民・まなざしの人類学』[共編著](はる書房2012年)、『オセアニア学』[共編著](京都大学学術出版会2009年)、『窮乏の民族誌――中部太平洋・キリバス南部環礁の社会生活』[著](大学教育出版2003年)ほか。

強制移住と怒りの民族誌―バナバ人の歴史記憶・政治闘争・エスニシティ の商品スペック

商品仕様
出版社名:明石書店
著者名:風間 計博(著)
発行年月日:2022/01/30
ISBN-10:4750353353
ISBN-13:9784750353357
判型:A5
発売社名:明石書店
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:420ページ
縦:22cm
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