井筒にかけし [単行本]

井筒にかけし [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  昭和の戦争が終わって５年。時代に呑まれて零落した川舟屋「大洲屋」から新興の造り酒屋「相垣」へ嫁いだのは幼い頃から「井筒」と言われた人への想いをいまだに断ち切れない柚子だった。母から子、そして娘へと続く火宅の日々それでも前を向いて生きる柚子の姿を描く半生記。

• 目次

  一　早春　二　埋み火　三　〝はこべ〟四　理　五　花・顔　六　女　七　繕い　八　鮠　九　影　十　　　乱れ雲　十一　声　十ニ　相似　十三　靴　十四　命の宿り　十五　贈り物　十六　誕生・終焉　十七　形見　十八　隣国動乱　十九　たんぽぽ　ニ十　無言劇　ニ十一　彼岸　二十二　稽古　ニ十三　　　　後継ぎ　ニ十四　会社設立　ニ十五　酒場　二十六　霧の中　二十七　絵本　二十八　いや、いや
  二十九　方針　三十　待つこと

• 出版社からのコメント

  没落した旧家から新興の作り酒屋へ嫁いだ柚子のひたむきに生きる日々を描く半生記

• 内容紹介

  昭和の戦争が終わって5年。旧家「大洲屋」の当主が宿場町の女性に産ませた子という烙印のもと、新興の造り酒屋「相垣」に嫁いだ柚子。そこでも待っていたのは火宅の日々だった。時代の荒波に飲まれ零落する「大洲屋」、やはり時代の波に背を押されながら会社組織へと姿を変えていく「相垣」。幼い頃「井筒のようじゃ」と言われて育った「きょういち」への想い。その人を裏切って他家に嫁いだ自分の罪。２つの家に絡みつく秘められた血の繋がりと、忘れられない人への想いが、津波のように繰り返し柚子を追い詰めていく。母から子、そして娘へと続く火宅の日々。それでも前を向いて生きる柚子の姿を描く半生記。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  井上 美樹(イノウエ ミキ)
  １９２７年岡山県生れ。旧制県立瀬戸高等女学校卒業。陸軍兵器補給廠で事務。戦後、ＮＨＫ岡山放送局学校放送ライター等。新聞小説募集に応募、入賞「漁火」（山陽新聞社）。主婦

• 著者について

  井上美樹 (イノウエミキ)
  1927年、岡山県に生まれる。本名：井上津貴子（いのうえ つきこ）　旧制・県立瀬戸高等女学校を卒業後、NHK岡山放送局学校放送ライター等を経て主婦。「漁火」で新聞小説入賞（山陽新聞社）趣味・能（宝生流）

井筒にかけし [単行本] の商品スペック