日本民俗分布論―民俗地図のリテラシー [単行本]
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日本民俗分布論―民俗地図のリテラシー [単行本]

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日本民俗分布論―民俗地図のリテラシー [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    日本列島上に民俗文化はひとつとして同じ伝承はない。しかし、ある広がりをもって共通する民俗文化が存在する。そして、その地域性を発見することは難しい。民俗地図とは何かを共通理解し、民俗分布論と民俗地図の有効性を検討することで、民俗の地域性を再発見する。中縮尺で製作された民俗地図と民俗誌データを用いて歴史方法論として民俗分布論を提起し実践する新たな民俗的歴史像を描き出す。
  • 目次

    まえがき
     歴史方法論としての民俗分布─本書の目的/東西と南北、相対する視座/民俗分布論と環境論的アプローチ/民俗分布にみる「中縮尺」の重要性/民俗分布と地域性/民俗誌の活用と民俗分布論
    第Ⅰ部 民俗分布からの発想─民俗地図のはじまり─
     1─1章 民俗地図のはじまり─周圏論の図化をめぐって、柳田国男と渋沢敬三─
    はじめに─2枚の民俗地図から─ 12
    1 「蝸牛考」と周圏論の変遷─柳田国男の目論見と挫折─ 14
    (1)「蝸牛考」とは
    (2)「蝸牛考(論文)」(昭和2年4~7月)─周圏論の画期①─
    (3)質問紙による全国調査(昭和2年6月)─周圏論の画期②─
    (4)『蝸牛考(初版)』(昭和5年7月)─周圏論の画期③─
    (5)『郷土生活の研究法』(昭和10年8月)─周圏論の画期④─
    (6)『蝸牛考(改訂版)』(昭和18年2月)─周圏論の画期⑤─
    (7)『蝸牛考(文庫版)』(昭和55年5月)─周圏論の画期⑥─
    2 渋沢敬三の魚名研究と周圏論─「同定」の衝撃─ 30
    (1)渋沢敬三の魚名研究とは
    (2)渋沢敬三の研究姿勢─柳田国男との対比から─
    (3)「日本魚名集覧」と周圏論
    3 民俗地図研究への継承─柳田国男と渋沢敬三の教え─ 39
     1─2章 民俗地図に描かれる「日本」─周圏論から海上の道論へ─
    はじめに 44
    1 柳田国男の日本地図─特徴とその背景─ 44
    2 周圏論の進化と日本地図─「日本」とは何か─ 57
    (1)周圏論の修正
    (2)周圏論の到達点と相対化
    3 日本地図の中の非日本─消される北海道─ 70
    (1)先住民と大和民族─民俗学の対象─
    (2)先住民と海上の道論
    (3)アイヌ語・琉球語と「国語」
    (4)漸移帯としての奄美
    (5)沖縄とアイヌの相関─頭上運搬法をめぐって─
    (6)北海道の将来
    4 周圏論から海上の道論へ─揺れる沖縄─ 77
    (1)周圏論の中の沖縄
    (2)「沖縄の発見」をめぐって
    (3)周圏論から海上の道論へ
    (4)矛盾の克服─「国語」と「先住民」の役割─
    5 柳田国男にとって日本地図とは何だったのか─渋沢敬三との対比─ 83
    (1)柳田の日本地図から読めること
    (2)渋沢敬三の日本地図との対比から分かること
     1─3章 言語地図から民俗地図へ─周圏論の成立過程─
    はじめに 91
    1 柳田国男と周圏論─発想の種、沖縄とヨーロッパ─ 92
    (1)周圏論とはなにか─発想の種─
    (2)連動する沖縄とヨーロッパ─柳田国男、1920年代の動静から─
    2 周圏論の形成過程─「古琉球」と「Wave Theory」─ 97
    (1)『古琉球』の与えた影響─伊波普猷と柳田国男─
    (2)周圏論と言語学理論─「Wave Theory」をめぐって─
    (3)周圏論発想の原点─上田万年と「Wave Theory」─
    3 周圏論の図化と言語地図─言語学と民俗地図の関係─ 105
    (1)言語地理学との出会い─民俗地図の原点─
    (2)民俗地図へのプロセス─言語地図からの発想─
    (3)周圏論と言語学批判─方言区画論をめぐって─
    4 言語地図から民俗地図へ─2つのステップ─ 113
    (1)周圏論の定立に向けた第1ステップ─沖縄から日本全国へ─
    (2)周圏論の定立に向けた第2ステップ─言語地図から民俗地図へ─
    第Ⅱ部 方法としての民俗地図─描き方、読み方─
     2─1章 民俗地図研究法の開拓─柳田国男の民俗分布論─
    はじめに 124
    1 民俗地図とは何か─定義と成り立ち─ 125
    (1)民俗地図の定義
    (2)言語地図から民俗地図へ
    2 柳田国男の描く民俗地図─特徴とその背景─ 127
    3 柳田国男にみる民俗地図の描き方─点・面・線─ 135
    (1)点
    (2)点と面(併用)
    (3)面
    (4)線
    4 民俗地図の3類型─民俗分布図・民俗領域図・民俗線形図─ 139
    (1)民俗分布図
    (2)民俗領域図
    (3)民俗線形図
     2─2章 民俗地図の3類型と重ね合わせの方法─「餅なし正月」とは何か─
    はじめに 146
    1 民俗地図のあゆみ─民俗誌と民俗地図の関係─ 147
    (1)民俗地図の前提─大量生産された民俗誌─
    (2)方言地図から民俗地図へ─民俗地図の研究史1─
    (3)民俗地図の量産時代へ─民俗地図の研究史2─
    2 民俗地図の目的─民俗地図の3類型と作製意図─ 151
    (1)民俗地図の類型化─民俗分布図、民俗領域図、民俗線形図─
    (2)民俗地図の作製意図
    3 民俗地図の解読法─重ね合わせの技法─ 154
    (1)重ね合わせへの着目
    (2)重ね合わせの重要性
    4 民俗地図リテラシーの実践─「餅なし正月」とは何か─ 157
    (1)民俗地図を描く1─餅なし正月伝承への注目
    (2)民俗地図を描く2─餅なし正月伝承の分布
    (3)民俗地図を読む1─等高線との重ね合わせ
    (4)民俗地図を読む2─雑煮との重ね合わせ─
    (5)民俗地図を読む3─雑煮の具との重ね合わせ─
    (6)民俗地図を読む4─作物禁忌との重ね合わせ─
    (7)民俗地図を読む5─餅の代用品との重ね合わせ─
    (8)民俗地図を読む6─信仰圏との重ね合わせ─
    5 民俗地図からの発想─「餅なし正月」の解読─ 167
    (1)餅なし正月伝承の真意
    (2)餅なし正月伝承の起源
    (3)民俗伝承の基盤─松本平─佐久平ラインの意義─
     2─3章 民俗地図から時代を読む─「モノツクリ」の象徴、米から金銭へ─
    はじめに 175
    1 モノツクリとは─定義と概観─ 175
    (1)モノツクリの概観
    (2)長野県のモノツクリ─概観─
    2 モノツクリの分布─3つのパターン─ 177
    (1)偏在的な分布を示すモノツクリ
    (2)全県的な分布を示すモノツクリ
    (3)長野県を二分するモノツクリ
    3 モノツクリの分布を読む─4つのステージ─ 184
    (1)自給性維持を目的とするモノツクリ─ステージ①─
    (2)稲への特化と金銭への転換─ステージ②─
    (3)商品作物の祈願へ─ステージ③─
    (4)商売繁盛の祈願へ─ステージ④─
    4 米から金銭へ─民俗文化の基盤とその変化─ 189
    (1)稲の力
    (2)稲に取って代わる金銭
    (3)社会経済の動向に即応するモノツクリ
    (4)民俗を生み出す力の変化─米から金銭へ
    第Ⅲ部 民俗地図の解読法─時間と分布の相関─
     3─1章 伝承の地域差から変遷を読む─「年取魚」とは何か─
    はじめに 198
    1 「年取魚」への注目─伝承母体と研究対象─ 199
    (1)伝承母体としての長野県─なぜ長野県なのか─
    (2)研究対象としての年取魚─なぜ年取魚なのか─
    2 儀礼としての年取魚─年中行事と人生儀礼の交錯─ 202
    (1)儀礼で読み解く民俗分布─『日本民俗地図』を読む─
    (2)年取魚が必要とされる時空─繰り返される年越し儀礼─
    (3)年取魚からみる節分─人生儀礼から年中行事へ─
    3 生業からみる年取魚─商業・流通と漁業の視点から 210
    (1)生業で読み解く民俗分布─サケとブリの優越地が形成される基盤─
    (2)商業活動と年取魚─飛騨鰤の誕生─
    (3)漁業と年取魚
    4 年取魚からみた正月行事の変遷に関する一仮説 224
     3─2章 伝承の時代差からたどる民俗分布─動態としての「年取魚」─
    はじめに 230
    1 民俗地図における「時間」─近代と現代─ 231
    (1)伝承の「今」と「昔」
    (2)伝承の時代差から読む地域差
    2 変化する正月─年取魚の今昔1─ 233
    (1)大正月への収斂
    (2)消えゆく正月
    3 変化する魚─年取魚の今昔2─ 237
    (1)ブリとサケへの特化
    (2)イワシの二面性
    (3)コイの登場
    4 変化する儀礼食─年取魚の今昔3─ 245
    (1)儀礼食としての条件
    (2)年取魚の食べ方─調理法と料理─
    (3)雑煮と年取魚
    5 動態としての年取魚─民俗分布の時代差─ 251
    (1)時とともに変わる年取魚
    (2)家と社会を映し出す年取魚
    (3)年取魚に見る地域性の喪失
     3─3章 『稲田養鯉図』に近代を読む─明治の博覧会と「佐久鯉」─
    はじめに 257
    1 稲田養鯉図とは何か─伝承地と概観─ 259
    (1)「吾郷櫻井之鯉魚養殖場之図」とは
    (2)稲田養鯉図に描かれた桜井
    (3)稲田養鯉の基本─3年飼養─
    2 稲田養鯉図の構図─画面構成と時間軸─ 261
    (1)全体の構図─3つの空間構成─
    (2)水田風景の構図─コイの成長段階と場面展開─
    (3)構図と時間概念─2つの時間軸と循環する時間感覚─
    (4)稲田養鯉図の構図─まとめ─
    3 「佐久鯉」の誕生と農家経営─稲田養鯉図成立の社会的背景①─ 268
    (1)水田養魚の先進地としての桜井
    (2)「佐久鯉」ブランドの誕生
    (3)農家経営における稲田養鯉の位置─官民挙げての水田養鯉の奨励─
    4 博覧会と在来技術の汎用化─稲田養鯉図成立の社会的背景②─ 272
    (1)内国勧業博覧会と稲田養鯉図との相関
    (2)水産博覧会と稲田養鯉図との相関
    5 博覧会と稲田養鯉図の関係史─2つの転換点─ 279
     あとがき

    目次─図版(図・表・写真)─
    [図]
    図1─1─1
    図1─1─2
    図1─1─3
    図1─1─4
    図1─1─5
    図1─1─6
    図1─1─7
    図1─1─8
    図1─2─1
    図1─2─2
    図1─2─3
    図1─2─4
    図1─2─5
    図1─2─6
    図1─2─7
    図1─2─8
    図1─2─9
    図1─2─10
    図1─2─11
    図1─3─1
    図1─3─2
    図1─3─3
    図1─3─4
    図2─1─1
    図2─1─2
    図2─2─1
    図2─2─2
    図2─2─3
    図2─2─4
    図2─2─5
    図2─2─6
    図2─2─7
    図2─2─8
    図2─2─9
    図2─2─10
    図2─2─11
    図2─2─12
    図2─2─13
    図2─3─1
    図2─3─2
    図2─3─3
    図2─3─4
    図2─3─5
    図2─3─6
    図2─3─7
    図2─3─8
    図2─3─9
    図2─3─10
    図2─3─11
    図2─3─12
    図3─1─1
    図3─1─2
    図3─1─3
    図3─1─4
    図3─1─5
    図3─1─6
    図3─1─7
    図3─1─8
    図3─1─9
    図3─1─10
    図3─1─11
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    図3─1─13
    図3─1─14
    図3─2─1
    図3─2─2
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    図3─2─6
    図3─2─7
    図3─2─8
    図3─2─9
    図3─2─10
    図3─2─11
    図3─2─12
    図3─2─13
    図3─2─14
    図3─2─15
    図3─2─16
    図3─3─1
    図3─3─2
    図3─3─3
    図3─3─4
    図3─3─5
    図3─3─6
    図3─3─7
    [表]
    表1─1─1
    表1─1─2
    表1─1─3
    表1─2─1
    表2─1─1
    [写真]
    写真2─3─1
  • 出版社からのコメント

    中縮尺で制作された民俗地図と民俗誌データを用いて歴史方法民俗分布論を提起し実践する新たな民俗的歴史像を描き出す
  • 内容紹介

    民俗学会を背負って立つ若き研究者の最新刊!!日本列島上に民俗文化はひとつとして同じ伝承はない。しかし、ある広がりをもって共通する民俗文化が存在する。そして、その地域性を発見することは難しい。民俗地図とは何かを共通理解し、民俗分布論と民俗地図の有効性を検討することで、民俗の地域性を再発見する。中縮尺で制作された民俗地図と民俗誌データを用いて歴史方法論として民俗分布論を提起し実践する新たな民俗的歴史像を描き出す
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    安室 知(ヤスムロ サトル)
    1959年、東京都生まれ。筑波大学大学院環境科学研究科修了。博士(文学)。長野市立博物館・学芸員、横須賀市自然人文博物館・学芸員、熊本大学文学部・助教授、国立歴史民俗博物館・教授、総合研究大学院大学・教授を経て、現在は神奈川大学国際日本学部・教授および日本常民文化研究所・所長。専門は、民俗学(生業論・環境論)、物質文化論
  • 著者について

    安室知 (ヤスムロサトル)
    安室 知(やすむろ さとる)
     1959年、東京都生まれ。
     筑波大学大学院環境科学研究科修了。博士(文学)。
    長野市立博物館・学芸員、横須賀市自然人文博物館・学芸員、熊本大学文学部・助教授、国立歴史民俗博物館・教授、総合研究大学院大学・教授を経て、現在は神奈川大学国際日本学部・教授および日本常民文化研究所・所長。
     専門は、民俗学(生業論・環境論)、物質文化論。
    (主要な著作)
    『水田をめぐる民俗学的研究』(1998年)、『餅と日本人』(1999年)、『水田漁撈の研究』(2005年)、『日本民俗生業論』(2012年)、『田んぼの不思議』(2014年)、『自然観の民俗学』(2016年)、『都市と農の民俗』(2020

日本民俗分布論―民俗地図のリテラシー [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:慶友社
著者名:安室 知(著)
発行年月日:2022/02/24
ISBN-10:4874490980
ISBN-13:9784874490983
判型:B5
発売社名:慶友社
対象:専門
発行形態:単行本
内容:民族・風習
言語:日本語
ページ数:287ページ
縦:27cm
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