ヴォー・グエン・ザップ将軍とベトナム近現代史 [単行本]

ヴォー・グエン・ザップ将軍とベトナム近現代史 [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  ホー・チ・ミンとともにベトナム戦争を勝利に導いた天才的軍事指導者、ヴォー・グエン・ザップ。彼が生きたベトナム最後の王朝の時代から２０００年代初頭は、封建から近代へ、戦争から平和へ、経済発展の、ベトナム近現代史そのものであった。

• 目次

  はじめに
  一　故郷、青年時代（一九一一～一九四一年）
  故郷
  ベトナム最後の王朝─グエン（阮）朝
  家族
  学び舎
  世界の動き
  新越革命党に入党
  ホー・チ・ミン
  ゲティン・ソヴィエト運動
  最初の結婚、教師となる
  新聞記者となる
  東アジアの情勢
  永遠の別れ、そしてホー・チ・ミンとの邂逅
  二　忘れられない年月（一九四一～一九四六年）
  帰国、革命拠点の建設
  ベトナム解放軍宣伝隊の創設
  ベトナム解放軍の創設と八月革命
  八月革命の成功
  ハノイに帰還
  ベトナム民主共和国の誕生
  臨時政府の内務相となる
  予備協定とダラット会議
  国防相となり、二度目の結婚
  三　ディエンビエンフーへの道（一九四六～一九五四年）
  フランスの再侵略
  ベトミンの旧日本兵
  全国抗戦
  大隊（旧日本軍の中隊─筆者注以下同）の独立、小団（旧日本軍の大隊）の集中
  ベトバック（越北地方）の戦い、大将となる
  国境地域の戦闘指揮
  チャンフンダオ作戦とホアンホアタム（一八号線道路）作戦
  第二回全国代表者会議─抗戦から勝利へ─
  クアンチュン（ハーナムニン）作戦とホアビン作戦
  タイバック（西北）作戦と上ラオス作戦
  山岳地域の戦場に注意を引きつける
  勝つ見込みがあるときにだけ攻撃する
  ディエンビエンフーの戦い
  ジュネーヴ会議
  休戦命令と首都ハノイの管理
  四　困難を克服し、勝利へ（一九五四～一九七五年）
  副首相に選出される
  ベトナム、日本に戦争賠償をもとめる
  ベトナム国、共和国の成立
  南部革命の路線─一五号決議─
  ホーチミン・ルートと〝海のホーチミン・ルート〟の開設
  南ベトナム解放民族戦線の樹立
  第三回党大会─国土統一決定会議─
  トンキン湾事件、アメリカの〝局地戦争〟
  テト（旧正月）攻勢
  ラオス革命の支援
  ホー・チ・ミン大統領の死
  九号線道路─南ラオスの戦略指導
  Ｂ五二戦略爆撃機と〝空のディエンビエンフー戦〟
  歴史的会議─パリ協定─
  フィデル・カストロのベトナム訪問
  タイグエン（中部高地）作戦─勝利のはじまり─
  政治局に提起─一九七五年に南部解放の命令─
  フエ─ダナン作戦と島嶼の解放
  ホーチミン作戦
  五　雪をいただいた火山（一九七五～二〇一三年）
  解放後の南部訪問
  海洋戦略
  ディエンビエンフー戦場の再訪
  ベトナム歴史科学会名誉会長となる
  要職を退く
  ホーチミン思想を党のイデオロギー的基盤に
  最高位の勲章を授与される
  フランス大統領ミッテラン、アメリカ元国務長官マクナマラにあう
  民族文化遺産の保存
  満一〇二歳の生涯をまっとうする
  ヴォー・グエン・ザップ年表
  ［特別寄稿］ザップ将軍の思い出　石川　文洋（報道カメラマン）
  あとがき
  写真・図の出典
  引用・参考文献

• 出版社からのコメント

  取次搬入日を変更いたしました（印刷の遅延のため）。

• 内容紹介

  ホー・チ・ミンとともにベトナム戦争を勝利に導いた天才的軍事指導者、ヴォー・グエン・ザップ。若くしてフランス植民地からの独立をめざす革命運動に身を投じた彼は、「人民の軍隊」「人民の戦争」の軍事理論のもと、世界最強と目されたアメリカ軍を破り、「救国の英雄」となった。本書は彼の生涯をエピソード豊かに描き出し、ベトナム近現代史の歩みを浮かび上がらせる。特別寄稿、石川文洋「ザップ将軍の思い出」併載。
  
  【帯文（表）】
  ホー・チ・ミンとともにベトナム戦争を勝利に導いた天才的軍事指導者、ヴォー・グエン・ザップ。彼が生きたベトナム最後の王朝の時代から2000年代初頭は、封建から近代へ、戦争から平和へ、経済発展の、ベトナム近現代史そのものであった。
  ※石川文洋氏が特別寄稿
  
  【帯文（裏）】
  　いま、ベトナムは世界でもめずらしい“社会主義国”を冠する国である。しかし、現実は格差や拝金主義がおおきな社会問題となっている。一党支配と指導者層に権力を集中させ、あるいは最高指導者がいすわりつづけたことなどのシステムに問題があるのであろう。
  　ベトナムで生活をした経験があり、ベトナムのひとびとに、ことあるごとに無償で助けられた筆者としては、質素な生活を好み、広い教養と世界をみすえた知識をもつ多くのベトナム人が排出し、公平で博愛の、世界でもまれにみる国を、はやく築くことを願ってやまない。（「あとがき」より）
  
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  本書は、〝歴史的な不正義〟の植民地主義に敢然と闘いをいどみ、祖国の独立と解放をかちとり、ベトナムの近現代史を体現する元ベトナム人民軍総司令官・大将ヴォー・グエン・ザップ（Võ Nguyên Giáp）の生涯をまとめた。
  （「はじめに」より）
  
  図書館選書
  ホー・チ・ミンとともにベトナム戦争を勝利に導いた天才的軍事指導者、ヴォー・グエン・ザップ。彼が生きたベトナム最後の王朝の時代から2000年代初頭は、ベトナム近現代史そのものであった。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  菊池 誠一(キクチ セイイチ)
  １９５４年、群馬県高崎市生まれ。学習院大学、同大学院修士課程修了、筑波大学大学院博士課程修了。ハノイ総合大学（現、ベトナム国家大学ハノイ校）留学（１９９２～１９９５年）。専門はベトナム考古学、博士（学術）。元昭和女子大学教授。東南アジア考古学会長、一般社団法人日本考古学協会理事などを歴任

• 著者について

  菊池　誠一 (キクチ　セイイチ)
  　1954年、群馬県高崎市生まれ。学習院大学、同大学院修士課程修了、筑波大学大学院博士課程修了。ハノイ総合大学（現、ベトナム国家大学ハノイ校）留学（1992～1995年）。専門はベトナム考古学、博士（学術）。元昭和女子大学教授。東南アジア考古学会長、一般社団法人日本考古学協会理事などを歴任。
  　著書に『ベトナム日本町の考古学』（2003年、高志書院）、Nghiên cứu đô thị cổ Hội An từ quan điểm khảo cổ học lịch sử（ベトナム語本、2010年、世界出版社、ハノイ）、『ベトナム考古学を学んで─フィールド調査28年─』（2020年、スマッシュ）、『ベトナム革命の隠れた英雄　チャン・ヴァン・ザウの生涯』（2021年、本の泉社）などがある。

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