世論政治としての江戸時代 [単行本]
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世論政治としての江戸時代 [単行本]

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出版社:東京大学
販売開始日: 2022/05/09
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世論政治としての江戸時代 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    序 章 新しい江戸時代像をめざして
     一 近世史のパラダイム・シフト
      1 封建制からearly modernへ
      2 幕藩制構造論から国家論へ、さらに天皇論の転換へ
      3 活性化する村役人層
      4 変革主体としての豪農・村役人層――「静かな変革」論の提起
      5 「状況の複合」と静かな変革過程
      6 闘争から合意と共同性へ
      7 領主と地域社会
      8 地域の行政システムと村落自治
     二 「世論政治」論の展開へ――本書で意図する論点
      1 「タテの階級闘争」から「ヨコの集団間紛争」へ――「世論政治」論への到達
      2 世論と政策調整

    第一章 幕府官僚と利益集団――天保の油方仕法改革と政策過程
     一 本章の課題
     二 大坂油方仕法の改革案
      1 大坂町奉行所と勘定役楢原謙十郎
      2 改革の動機――楢原謙十郎の市場認識
      3 楢原構想と理念
      4 第一次改革案の成立
      5 訴願と改革案の修正
      6 改革案と老中伺書
     三 江戸油方仕法の改革案
      1 第一次改革案の成立過程
      2 第一次改革案の修正
     四 政策立案者と政治アプローチ
      1 大坂仕法
      2 江戸仕法
      3 政策立案者とアクター・世論
     五 地方官僚と中央官僚
     六 勘定所と江戸町奉行
      1 油方仕法をめぐる対立
      2 油方仕法の改革と株仲間解散令
     七 社会・政策と官僚――おわりにかえて

    第二章 幕府の経済政策と地域住民――灯油市場をめぐる奉行所の対応
     はじめに
     一 制度と地域
     二 堺奉行の仕法改革要求
      1 市場としての自立
      2 支配国としての自立
      3 大坂町奉行の異論と老中伺書
     三 仕法改革の発案と堺奉行
      1 二つのアプローチ
      2 改革案にみる論理――「諸民難渋」と江戸相場
     四 堺奉行と京都町奉行
     五 江戸油問屋と浦賀奉行
     おわりに――いくつかの論点
      1 制度と業界の請負
      2 業界団体と地域編制
      3 支配国/地域と運動
      4 地域役所と地域社会

    第三章 地域的公共圏の形成――郡中議定と社会・権力
     はじめに
     一 管理コードとしての郡中議定
      1 宝暦五年の郡中議定
      2 安永七年の郡中議定
      3 天明期の群中議定
     二 法としての郡中議定
     三 公共圏としての郡中議定
     四 下からの公共圏形成と領主
     五 「郡中」公共圏を食い破る存在
      1 郡中諸藩の動向
      2 打ち壊し
     六 幕領惣代の石代納減免交渉――江戸出訴一件
     七 代官という存在
     おわりに――いくつかの論点について
      1 公共圏の多元・重層的構造
      2 公論の場としての寄合と一郡集会
      3 石代納・廻米減免交渉と米穀売買勝手令
      4 巨大豪農と郡中惣代について
      5 郡中議定の中断と再興
      6 地域管理の性格と地域的公共圏について

    第四章 天保期の社会と天保改革――世論と政策決定過程から読みなおす
     一 天保の飢饉と幕府の米殻対策
      1 東国諸藩の飯米確保
      2 上方の米市場と大塩事件
      3 幕府の全国的対応
     二 天保改革
      1 江戸の町触から
      2 株仲間の解散
      3 十組問屋と江戸町奉行
      4 経済成長をめぐる評価――貨幣改鋳問題に関連して
      5 人返し令と風俗取締りの政策意図――水野はなぜ江戸衰微政策にこだわったのか
      6 水野忠邦がめざしたもの
      7 幕府の政策決定システムについて
      8 水野忠邦のリーダーシップについて
     三 嘉永の問屋組合再興と江戸町奉行
      1 遠山景元の動き
      2 勘定奉行の異論と修正
     四 庶民剣士と「惣国」の防衛
      1 日本の領土宣言と国防の危機
      2 庶民武芸と地域社会
      3 庶民武芸と国防

    第五章 武士と役人
     一 役人のこと
     二 士と武士
     三 武士と学問
     四 「汚辱不仁」なる役人たち
     五 「清廉」なる士
     六 江戸時代の役人について――おわりに

    終 章 私にとっての江戸時代論
     はじめに
     一 連帯という幻想
     二 民意と政治
     三 役人という存在
     四 階級国家と公共国家
     五 大塩平八郎の蜂起は「戦の思想」
     六 天保の改革と大塩の建議書
     七 兵農分離と庶民剣士
     八 武士と庶民の間
     九 西洋人の日本認識――「帝国」と「皇帝」

    あとがき
  • 内容紹介

    政治はいかに民意を反映するのか、江戸時代の世論を読み取ることによって、戦後歴史学が描きだしてきた近世日本のイメージを再検証し、新しい江戸時代像を描く。戦後歴史学のパラダイムの変遷を整理し、歴史学の現在を模索しつつ、著者の研究の到達点を明らかにする。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    平川 新(ヒラカワ アラタ)
    1950年福岡県生まれ。東北大学大学院文学研究科修士課程修了。東北大学名誉教授、宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)館長。『戦国日本と大航海時代―秀吉・家康・政宗の外交戦略』(中公新書、2018年。2019年和辻哲郎文化賞受賞)
  • 著者について

    平川 新 (ヒラカワ アラタ)
    東北大学名誉教授

世論政治としての江戸時代 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:東京大学出版会
著者名:平川 新(著)
発行年月日:2022/05/02
ISBN-10:4130201603
ISBN-13:9784130201605
判型:B5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:日本歴史
言語:日本語
ページ数:337ページ
縦:21cm
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