古楽の終焉-HIP〈歴史的知識にもとづく演奏〉とはなにか(Booksウト) [単行本]
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古楽の終焉-HIP〈歴史的知識にもとづく演奏〉とはなにか(Booksウト) [単行本]

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出版社:アルテスパブリッシング
販売開始日: 2022/04/21
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古楽の終焉-HIP〈歴史的知識にもとづく演奏〉とはなにか(Booksウト) の 商品概要

  • 目次

      はしがき
      謝辞
     序
      読譜力(リテラシー)
      ロマン派革命
      正典主義と古典主義
      進歩か適応か
      思わぬ発見をする才能(セレンディピティ)
      音楽修辞学
      意思の表明としての正統性
      “要注意”と見なされる正統さ
      古楽の終焉
      ミュージッキング
      用語と概念
    I 演奏スタイル
     第1章 言い方が違えば、言うことが違う
      “流行とは、流行遅れになるもののこと”
      革新
      料理本を食べる
      クロノセントリズム(現代中心主義)──伝統としての音楽
      多元主義の台頭──時代に適した演奏スタイル
     第2章 足下にご用心──進行形のスタイル
      三つの抽象概念──ロマン派、モダン、ピリオド・スタイル
      ロマン派のスタイル──絶対性
      ロマン派演奏の真髄を遺す録音
      革命の予言者たち──ドルメッチとランドフスカ
      一九六〇年代のオーセンティシティ革命
      ピリオド楽器とロー・ピッチの到来──“奇妙で不揃いな色彩”
      連鎖反応
      指導者たちのスタイル──名前のないレトリック
     第3章 主流のスタイル──“腕はあるけど魂がない”
      モダニズムとモダン・スタイル
      ロマン派スタイルとモダン・スタイル、演奏習慣の比較
      ヴィブラート、音楽のメッセージ
      モダニズムの子供たち
      モダン・スタイルと比較したピリオド・スタイル
      クリック・トラック・バロック
      ストレート・スタイルとモダニズム
      退屈しないで、さあ!──ストレート・スタイルの説明
    II どうロマン派的なのだろうか
     第4章 クラシック音楽、ざらついた感触の愛撫
      音楽の正典
      チャールズ・バーニーと音楽史事始め
      ロマン派はなぜ音楽を“古典(クラシック)”と呼んだのか
      コンサーヴァトリー(音楽学校)が保存(コンサーヴ)するものとは
      絶対音楽(自律の原理)
      パッヘルベルのカノンが、“カノン”になる
      オリジナリティと天才崇拝
      帰属性とデザイナー・ブランド
      再演に適うこと、儀式化としての演奏
     第5章 透明な演奏者
      作曲家の意図(“作曲者への忠誠”)
      楽曲とは何か
      ヴェルクトロイエ(Werktreue=原典に忠実であること)──音楽の原理主義的信仰
      原典至上主義とテクスト・フェティシズム
      アンタッチャビリティ(不可触性)
      “透明な”演奏者と“完全に忠実であること”
      ロマン派が発明した、解釈する指揮者
      マエストロのリハーサル
     第6章 変わりゆく意味合い、永続する記号
      変わりゆく意味合い、永続する記号
      記述的記譜と慣例的記譜
      不完全なスコア
      書かれた楽譜の口述的要素
      修辞学的音楽では基本骨子をのみ記譜
      暗黙の記譜
      ストレート・スタイルとよそよそしい“リハーサル”
      様式対解釈
      「バッハと言ってテレマンを意味する」──ロマン派時代以前の作曲者の意図
    III 時代錯誤とオーセンティシティ
     第7章 オリジナル耳
      様式とヴィンテージを比較する
      セコンダ・プラッティカ
      正統性運動の過去の実例
      贋作とピリオド演奏会の違い
      音楽史学とHIPはどう違うのか
      ロマン派とバロック期の聴衆を比較する
      ヴィクトリア朝の装いをしたピリオド演奏家たち
     第8章 過去をコピーするさまざまな方法
      エミュレーションとレプリカ──模倣にたいする二つのルネサンス的アプローチ
      エミュレーションの原則
      レプリカの原則
      正典主義的な体系での模倣
      スタイルのコピーと作品のコピー
      “亡霊に語りかけること”と作品コピー
      コンティキ号の観察
      歴史上“何が本当に起こったか”
      歴史の彼方──歴史的証拠の賞味期限
      アナクロニズムのどこが悪い
     第9章 表現手段はメッセージだ──ピリオド楽器
      楽器のトレード・オフ
      楽器が演奏スタイルにおよぼす影響
      秋のヴァイオリン
      ピリオド楽器──ハードウェアとソフトウェア
      製作家を比較する
      オリジナルの“粗”
      ルフェーヴル・チェンバロ──スタイル・コピーを超える
      もっと“根拠の正しいフェイク”を熱望する
      “壊れていないものを直すな”──触らぬ神にたたりなし
    IV 何がバロック音楽を、“バロック”たらしめるのか
     第10章 バロック的表現とロマン派的表現を比較して
      修辞学──コミュニケーションを超えて
      もう一度、気持ちをこめて──アフェクション
      説得力──聴衆を味方に
      デクラメーション(劇的朗読)/エクスプレッション(表現)/フォーアトラーク(演奏)
      傾倒──“自身が燃えあがる”バロックの演奏家
      ロマン派の表現──“音の自叙伝”
      修辞学はロマン派に見捨てられた──“故障につき使用不可”の芸術
      美(=美学)に圧倒された修辞学
     第11章 虹と万華鏡──ロマン派とバロック期のフレージングを比較する
      フィギュールとジェスチャー
      旋律フィギュールの実例
      対フレーズとしてのジェスチャー
      意味の順序もしくは、階層──ジェスチャーとフレーズ
      インフレクション(抑揚)──個々の音作り
    V “古”楽の終わり
     第12章 受動的と能動的なミュージッキング──見てないで自分を育め
      カヴァー・バンドの心理
      風の中で演奏すれば
      装飾(グレーシング)──作曲と演奏の境界
      即興演奏──演奏者の領域
      作曲上のスタイル・コピー
      ロール・オーヴァー・ベートーヴェン
      天才という障壁について考える
      現代のピリオド作曲を表す二例
      デザイナー・レーベル
      私たち自身の音楽
     第13章 終わりなき革命
      “愚者と狂者の音楽”──趣味が受け入れるものの限界
      モーツァルトから私たちの時代まで、途切れなかった演奏スタイルという幻想
      ベートーヴェン論争と宿命の証明
      “終わりなき革命”と変わりゆく趣味
      HIPはアンチ・クラシック
      デフォルト様式
      必要としての歴史家たち
      時の彼方を見ようとすること
      オーセンティシティの追求
      原注・訳注
      訳者あとがき
      参考文献一覧
      参考文献略号一覧
      人名索引
  • 出版社からのコメント

    音楽史の見方を更新し、音楽家の意識変革をうながし、「原典至上主義」に拘泥する古楽にも疑問符を突きつけた問題の書、待望の完訳!
  • 内容紹介

    クラシック/古楽界に衝撃を与える問題の書、ついに邦訳なる!
    ピリオド・アプローチはほんとうに正しいのか?
    クラシック音楽に真の生命をあたえるものはなにか?!

    過去の音楽をそっくり再現して、どうするのか?
    なぜ儀式のように音楽を聴かなければならないのか?
    原典至上主義?──それは「テクスト・フェティシズム」にすぎないのでは?
    古楽が追求すべきオーセンティシティとはどこにあるのか?
    そして、「HIP(歴史的知識にもとづく演奏)」とは何をめざすものなのか?──

    フランス・ブリュッヘン率いる18世紀オーケストラなどでオーボエ奏者、リコーダー奏者として活躍したほか、楽器製作や音楽学研究の分野でも多大な実績を残し、2011年に惜しまれつつ世を去った著者が、2007年に発表したThe End of Early Music: A Period Performer’s History of Music for the Twenty-First Century(Oxford University Press)。
    音楽史のとらえ方を根底から更新し、クラシック音楽家の意識変革をうながし、返す刀で「原典至上主義」に拘泥する古楽演奏にも疑問符を突きつけた同書は、発表と同時に大きな話題を巻き起こした。
    「HIP(historically-inspired perfomance; historically-informed performance=歴史的知識にもとづく演奏)」と「修辞学的音楽(rhetorical music)」の理想を知り、楽譜に書かれた音楽をただ再現するだけでなく、生命力にあふれたパフォーマンスをおこなうために、すべての音楽家がひもとくべき書、ついに待望の完訳!

    図書館選書
    音楽史のとらえ方を根底から更新し、クラシック音楽家の意識変革をうながし、返す刀で「原典至上主義」に拘泥する古楽演奏にも疑問符を突きつけて、発表と同時に大きな反響を巻き起こした問題の書、待望の完訳!
  • 著者について

    ブルース・ヘインズ (ブルース ヘインズ)
    1942年、アメリカ・ケンタッキー州生まれ。オーボエ奏者、リコーダー奏者、音楽学者。オランダ王立音楽院でフランス・ブリュッヘンに師事し卒業。演奏のかたわら、楽器製作、研究をおこない、1972年より同音楽院で教鞭をとる。バッハ教会カンタータ全曲録音シリーズ(テレフンケン、アーノンクール、レオンハルト指揮)や、18世紀オーケストラ(ブリュッヘン主宰)の演奏活動に参加した。1983年同音楽院を退職、新しくカナダ・モントリオール大学での研究活動に入り1995年にPh.Dを得る。特にオーボエの演奏法や歴史と、バロック時代のピッチについて多くの研究と著作を発表。同大学准教授として教鞭をとった。2011年没。

    大竹 尚之 (オオタケ ナオユキ)
    1945年生まれ。リコーダー奏者。オランダ王立音楽院でブリュヘン、ヘインズ、ヴィンガーデンに師事、同音楽院卒。バロック・オペラ、オラトリオ、カンタータなどで室内合奏団、合唱団と数多くの共演を重ねている。ルネサンス、バロック音楽の研究でも知られ、大学紀要(東京音楽大学)、雑誌への寄稿も多い。著書に『大竹尚之のリコーダー教本』(トヤマ出版)、訳書にハウヴェ『現代リコーダー教本』(ショットミュージック)、CD録音に『諧謔音楽シリーズ』『僕の好きな歌』『Jacob van Eyckの祈り』『hommage a Jacob van Eyck』などがある。元東京音楽大学講師。

古楽の終焉-HIP〈歴史的知識にもとづく演奏〉とはなにか(Booksウト) の商品スペック

商品仕様
出版社名:アルテスパブリッシング
著者名:ブルース ヘインズ(著)/大竹 尚之(訳)
発行年月日:2022/04
ISBN-10:4865592490
ISBN-13:9784865592498
判型:A5
発売社名:アルテスパブリッシング
対象:教養
発行形態:単行本
内容:音楽・舞踏
言語:日本語
ページ数:440ページ
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