井上靖の文学―一途で烈しい生の探求(近代文学研究叢刊) [全集叢書]
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井上靖の文学―一途で烈しい生の探求(近代文学研究叢刊) [全集叢書]

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出版社:和泉書院
販売開始日: 2022/03/28
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井上靖の文学―一途で烈しい生の探求(近代文学研究叢刊) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    ノーベル文学賞候補にも上り、昭和文学を代表する作家の一人であった井上靖。習作期から最晩年まで井上靖のほぼすべての代表作を取り上げ、その文学全容の解明を目指す。従来の井上靖論には見られない幅広く実証性の高い考察とともに、貴重な資料篇を備え、研究史上に新生面を拓く画期的な一冊である。創作資料と小説本文の実証的な比較検証を重視し、作家の創作方法に迫った作品論を展開。第一章では習作期および文壇登場期の作品、第二章では「氷壁」など代表的な現代小説、第三章では「天平の甍」など主要な歴史小説・時代小説を論ずる。さらに第四章では井上靖が現代作家・宮本輝に与えた影響や、国語教材としての井上靖作品について分析を進め、文学史と国語教育の両面から井上靖文学の位置付けを試みる。未発表草稿2点(探偵小説「溟濛の吹雪に」・舞踊劇脚本「村はずれ」)掲載。
  • 目次

    凡例

    序章 井上靖研究史

     第一章 井上靖文学の出発
    第一節 文壇登場
    Ⅰ「猟銃」論―「孤独」の絵模様―
        はじめに  「猟銃」における「孤独」  白い河床  三つの核となるイメージ  おわりに
    Ⅱ「闘牛」論―「賭け」と敗北のモチーフ―
        はじめに  新大阪新聞社主催「南予闘牛大会」と小説「闘牛」  登場人物それぞれの「賭け」と敗北  
        主人公津上の「賭け」と敗北  敗戦後の日本社会  おわりに
    第二節 習作期における井上靖文学
    Ⅰ『井上靖 未発表初期短篇集』解説―小説「猟銃」への序章―
        はじめに 「昇給綺談」「就職圏外」  「復讐」「黒い流れ」「白薔薇は語る」
        「文永日本」  戯曲「夜霧」  おわりに
    Ⅱ未発表探偵小説「溟濛の吹雪に」考―「氷壁」「猟銃」の萌芽―
    Ⅲ未発表舞踊劇脚本「村はずれ」考―ユーモアと「しろばんば」のモチーフ―
    Ⅳ「流転」成立考―資料収集と物語の創造―
       はじめに  「流転」とオーストリア映画「未完成交響楽」  
       平凡社版『大百科事典』と伊原敏郎『近世日本演劇史』  江戸芸人世界の創造  おわりに

     第二章 現代小説の展開
    第一節 井上靖文学における大衆性―「氷壁」に描かれた遭難を通して―
       はじめに  遭難のロマンチシズム 遭難ブームと松濤明『風雪のビバーク』 おわりに
    第二節 「聖者」論―イシク・クル湖伝説と現代―
       はじめに  イシク・クル湖伝説  泉の信仰
      〈聖者〉と「若者」  昭和四十年代前半の日本社会  おわりに
    第三節 「四角な船」考―時事的装飾と人物造形―
       はじめに  洪水思想  「終末論ブーム」と〈ノアの洪水〉
       甍の人物造形  おわりに
    第四節 「星と祭」考―主題の重さと読者サービス―
       はじめに  子を喪った親の悲しみ  殯  紀行小説  おわりに

     第三章 歴史小説の世界
    第一節 学術志向と勇敢な生
    Ⅰ 「天平の甍」考―「学問」と「冒険」―
       はじめに  学問小説  冒険小説  井上靖文学における二つのモチーフ  おわりに
    Ⅱ 「敦煌」論―井上靖の学問観―
       はじめに  趙行徳の西域への旅立ち  趙行徳像と井上靖  趙行徳の成長  おわりに
    第二節 歴史に託す父子関係
    Ⅰ「補陀落渡海記」の創造―井上靖のモチーフと「両親のための渡海」―
       はじめに  「補陀落渡海」と創作史料  金光坊、清源と若き日の井上靖  おわりに
    Ⅱ「蒼き狼」と井上靖―〈血統〉〈家系〉および父子関係―
       はじめに  「蒼き狼」のモチーフ  井上靖の〈血統〉〈家系〉への関心  井上靖と父隼雄  おわりに
    第三節 井上靖文学における「歴史小説」と「時代小説」―「敦煌」「蒼き狼」と「風林火山」を中心に―
       はじめに  「歴史小説」と「時代小説」の区分  「歴史小説」の内実  「時代小説」の内実
       創作資料と創作方法  批評家による評価  おわりに
    第四節 〈「蒼き狼」論争〉を超えて
    Ⅰ「風濤」論―被支配国の視点と内面描写―
       はじめに  「風濤」の創作史料  元宗と世祖フビライの人物造形  忠烈王の人物造形
       「風濤」のモチーフと〈「蒼き狼」論争〉への回答  おわりに
    Ⅱ「おろしや国酔夢譚」―井上靖のモチーフと史料活用の方法―
       はじめに  昭和十二年版『北槎聞略』の活用  大黒屋光太夫とニビジモフの造形
       人生・運命の虚しさ  おわりに
    Ⅲ「本覚坊遺文」論―千利休像と作家井上靖―
       はじめに  本覚坊の語り  千利休像  冷え枯れた磧の道  おわりに
    Ⅳ「孔子」に描かれた現代―核なき世界を求めて―
       はじめに  平和への希求と乱世  「孔子」構想期間と国際ペンクラブ東京大会
       孔子の時代と核状況下における現代  おわりに

     第四章 井上靖文学の位置
    第一節 現代文学史上における井上靖―宮本輝へ与えた影響について―
       はじめに  評価の類似性  両作家の作品比較検証  おわりに
    第二節 国語教育における井上靖文学―詩「出発」授業試案―
       はじめに  教材としての詩「出発」  学習指導案  模擬授業  おわりに

    結に代えて

     資料篇 井上靖未発表作品
    未発表探偵小説「溟濛の吹雪に」
    未発表舞踊劇脚本「村はずれ」

    初出一覧
    あとがき
  • 出版社からのコメント

    井上靖の代表作をほぼすべて取り上げ、創作資料と小説本文とを対比させた実証的な作品論を通して、その文学全容の解明を目指す。
  • 内容紹介

    昭和の文豪・井上靖のほぼすべての代表作を取り上げ、その文学全容の解明を目指す。従来の井上靖論には見られない幅広く実証的な作品論とともに、貴重な資料篇(未発表草稿2点、探偵小説「溟濛の吹雪に」・舞踊劇脚本「村はずれ」)を備え、研究史上に新生面を拓く画期的な一冊。

    図書館選書
    昭和の文豪・井上靖のほぼすべての代表作を取り上げ、その文学全容の解明を目指す。従来の井上靖論には見られない幅広く実証的な作品論とともに、貴重な資料篇を備え、研究史上に新生面を拓く画期的な一冊。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    高木 伸幸(タカギ ノブユキ)
    昭和41年12月17日、埼玉県生。平成12年3月、広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了。ラ・サール中学校・高等学校教諭を経て、平成21年4月、別府大学准教授、平成26年4月、別府大学教授(現職)。博士(文学)。井上靖研究会会長

井上靖の文学―一途で烈しい生の探求(近代文学研究叢刊) の商品スペック

商品仕様
出版社名:和泉書院 ※出版地:大阪
著者名:高木 伸幸(著)
発行年月日:2022/03/15
ISBN-10:4757610181
ISBN-13:9784757610187
判型:A5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:400ページ
縦:21cm
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