残響の中国哲学―言語と政治 増補新装版 [単行本]
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残響の中国哲学―言語と政治 増補新装版 [単行本]

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出版社:東京大学
販売開始日: 2022/05/25
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残響の中国哲学―言語と政治 増補新装版 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    中国哲学と西洋哲学の交差から見えてくるもの。古今の思考に分け入り、他者の声の響きに耳をすまし、中国哲学を脱構築する。
  • 目次

    序 文字の誕生――夜哭く鬼

    I 言語と支配

    第1章 正しい言語の暴力――『荀子』
     1 正名とは何か
     2 記号の恣意性
     3 名を制定する――旧名、先王、後王
     4 礼儀を制作する
     5 歴史的な次元を設定する意義――正統性、政治権力
     6 名を捨てる 

    第2章 どうすれば言語を抹消できるのか――言尽意/言不尽意論
     1 言は意を尽くす――欧陽建
     2 言は意を尽くさず、象も意を尽くさず――荀粲 
     3 尽意追求の論理――王弼(一)
     4 超越論的言語としての〈忘却された言語〉――王弼(二)
     5 志通舎言と忘象得意――王弼と『荀子』の出会い

    第3章 オラリテの次元――『荘子』
     1 蹄筌の故事の読み方
     2 書き言葉への恐れ 
     3 伝達できない意と現前
     4 根源的なオラリテ――『荘子』と王弼の差異

    第4章 言語の政治的支配は可能か――儒家・墨家・道家・法家
     1 J・G・A・ポーコックと古代中国哲学
     2 儀礼、法、正名――儒家
     3 上位者との同意――墨家
     4 言語と権力の拒否――道家
     5 不同意の維持――法家
     6 儀礼、言語、権力の総合――荀子

    II 起源と伝達

    第5章 文学言語としての隠喩――劉勰『文心雕龍』
     1 「はじまり」の詩――『詩経』
     2 『詩経』の反復――『楚辞』
     3 差異の原理としての『楚辞』
     4 「はじまり」の抹消と『詩経』の絶対的基礎づけ
     5 自然化の拡張――修飾の取り込み
     6 自然の限界と逆転――賦 
     7 声は楽器を模倣する――音楽
     8 興と比の分割――起と附、隠と顕
     9 隠喩の忘却――「はじまり」と自然の完成
     10 正しい文と諷喩の精神
     11 直叙としての賦
     12 「古い掟」に背くこと――法の禁止と法の後に

    第6章 他者への透明な伝達――朱子学
     1 古文の独自さ――韓愈
     2 文の道への還元――朱熹
     3 誠意による自己充実――自―発の哲学
     4 独我論に陥らないために――格物致知
     5 理想的な他人――自新の民
     6 自己啓蒙の拡大――天地万物はわたしと一体である
     7 倫理・政治・歴史の可能性

    第7章 古文、白話そして歴史――胡適
     1 宋代から清代までの古文
     2 古文と胡適
     3 「打鬼」のための古文
     4 換骨奪胎と古への参照
     5 無意/有意の白話
     6 道統という魔道――胡適と韓愈
     7 「中国」という伝達空間

    III 他者の声

    第8章 公共空間と語ること――ハンナ・アーレント
     1 「悪の陳腐さ」と判断の必要
     2 他者たちと言語を通じて関係する空間
     3 公共空間の喪失
      a 政治のもう一つの条件としての倫理――赦しと約束 
      b 他者を欠くこと――私的領域の侵入
     4 制限された複数性
      a ペルソナの現れる空間  
      b 友人の共同体  
      c 再現前=代理の空間
     5 複数性の還元
      a 代表的思考としての判断力  
      b  活動者の注視者への還元、狂人の排除
     6 先取りできない未来へ 

    第9章 誰が他者なのか――エマニュエル・レヴィナス
     1 他者の区別という政治
     2 「全てに、全ての人に対する責任」と責任の限界
     3 もう一人の自己
      a 友愛の共同体  
      b 「わたしはわたしの息子である」
     4 他者のヒエラルキー
      a 女性の忘却あるいは貶視  
      b 享受される動物
     5 他者に正義を返すこと

    第10章 速朽と老い――魯迅
     1 速朽の文
     2 死を返す
     3 魯迅の終末論
     4 メシアニズムなきメシア的なもの、あるいはメシア的平和の終末論
     5 語ること
     6 老いた主体
     7 つぶやく母の声

    IV 救済の方位

    第11章 中国哲学の現在地――マイケル・ピュエットの挑戦
     1 マイケル・ピュエットとマーシャル・サーリンズ
     2 ピュエットが読むサーリンズ――『神となる――古代中国における宇宙論、犠牲、自己神化』(二〇〇二年)
     3 気まぐれな世界に向かう
     4 〈かのように〉の礼
     5 中国哲学――哲学的な人類学、人類学的な哲学として 

    第12章 尹東柱はわれらの同時代人
     1 遺言
     2 拒絶
     3 墜─星
     4 思想としての詩
     おわりに 

    第13章 声の乱調――中国と女性
     1 キェルケゴールと女性
     2 女性、植物、言語――自然の精神もしくは大地の精神
     3 中国的モダニズムと女性の声――魯迅
     4 鬼を打つ速朽の文
     5 魯迅と女性の声
     6 子どもが登場するときに女性が消える――陳凱歌『子どもたちの王様』(一九八七年)
     7 弟としての女性――来娣
     8 救済がないことを示す子どもたち――反復する者としての王福
     9 道は屎尿にあり――牛飼いの少年
     おわりに 中国的モダニズムのゆくえ 

    あとがき 

    増補新装版へのあとがき
  • 内容紹介

    中国哲学と西洋哲学の交差から何が見えてくるか。荘子、朱子学、魯迅、ポーコック、アーレント、レヴィナス……言語と政治をめぐる古今の思考に分け入り、かき消されてきた声の響きを聞くことによって、他者たちのための哲学の可能性をひらく。中国哲学を脱構築する企て。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    中島 隆博(ナカジマ タカヒロ)
    1964年高知に生まれる。1991年東京大学大学院人文科学研究科中国哲学専攻博士課程中途退学。現在、東京大学東洋文化研究所教授。中国哲学、世界哲学専攻
  • 著者について

    中島 隆博 (ナカジマ タカヒロ)
    東京大学東洋文化研究所教授

残響の中国哲学―言語と政治 増補新装版 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:東京大学出版会
著者名:中島 隆博(著)
発行年月日:2022/05/19
ISBN-10:4130101544
ISBN-13:9784130101547
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:384ページ
縦:21cm
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