論集 北東アジアにおける近代的空間―その形成と影響 [単行本]
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論集 北東アジアにおける近代的空間―その形成と影響 [単行本]

李 暁東(編著)李 正吉(編著)
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出版社:明石書店
販売開始日: 2022/04/21
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論集 北東アジアにおける近代的空間―その形成と影響 の 商品概要

  • 目次

    序論[李暁東]
     1.「コンタクト・ゾーン」を通して捉える北東アジアの「近代」
     2.本論集の内容とその特徴

    第1部 胚胎期から近代前夜までの北東アジア

    第1章 モンゴル・「中国」の接壌地帯としての12~14世紀華北――モンゴル帝国の統治と華北社会の変容[飯山知保]
     1.問題の所在
     2.華北士人層とモンゴル支配
     3.モンゴル時代華北の統治・官吏登用システム
     4.渾源孫氏とその栄達
     5.おわりに:華北社会の歴史におけるモンゴル支配の意義

    第2章 大清国による歴史記述のモンゴル史的文脈[岡洋樹]
     1.問題の所在
     2.大清国のモンゴル統治範疇としての「外なるモンゴル(外藩)」
     3.清代「外なるモンゴル」の王公タイジ系譜
     4.「外なるモンゴル」王公タイジの功績記録としての伝記史料
     5.清朝の「外藩」統治の理念
     6.結語

    第3章 ネルチンスク条約における「モンゴル」について――領有と決定[S.チョローン/訳・堀内香里]

    第4章 駅站の守人――モンゴル国ハラチン集団の歴史と記憶[中村篤志]
     1.はじめに
     2.清朝治下漠北モンゴルにおける人の移動と駅站
     3.ハラチン駅站の歴史とハルハ社会
     4.サイルオス駅站の構造
     5.ハラチンの駅站寺院とその後
     6.おわりに

    第5章 『大義覚迷録』から『清帝遜位詔書』まで[韓東育]
     1.はじめに
     2.『大義覚迷録』の問題設定
     3.『大義覚迷録』の構造の分析
     4.『清帝遜位詔書』と『大義』の終局的表現

    第6章 東アジアにおける多様性の形成――「心学」を題材として[澤井啓一]
     1.はじめに
     2.朱子学の誕生と土着化
     3.二つの心学
     4.心学の土着化
     5.日本における心学の展開

    第7章 朝鮮における近代的国家構想――「民国」と「愛民」[井上厚史]
     1.はじめに
     2.「民国」説の検討(その1)――正祖「万川明月主人翁自序」
     3.「民国」説の検討(その2)――蕩平君主と「民国」
     4.朝鮮王朝における「民国」の系譜学
     5.朝鮮の近代国家構想と「愛民」思想
     6.結語

    第8章 生態・移民・鉄道――準備されていた満洲の近代[劉建輝]
     1.満洲の近代とは?
     2.柳条辺と囲場、盟旗制度によって管理された満洲
     3.封禁の解除
     4.内外移民の流入
     5.鉄道がもたらした近代と「満洲国」の誕生

    第2部 「近代」の受容・再編・読み換え

    第9章 対馬と異国船――来着と渡航[石田徹]
     1.はじめに
     2.異国船への対応体制――二つの「来着」
     3.もう一つの「異国船」
     4.もう一つの「渡航」
     5.むすびに

    第10章 露清外交におけるコミュニケーション=ギャップの実相――18世紀初頭と19世紀中葉の二つの事例を通じて[柳澤明]
     1.はじめに
     2.18世紀初頭の事例
     3.19世紀中葉の事例
     4.おわりに

    第11章 中国的秩序の理念――その特徴と近現代における問題化[茂木敏夫]
     1.はじめに
     2.中国的秩序の理念と実態
     3.中国的秩序の近現代における変容

    第12章 ジャムツァラノの描いたモンゴルの近代的空間[井上治]
     1.はじめに
     2.ジャムツァラノ略歴
     3.『国の権利』
     4.『モンゴルの地の天命を革める行いの始まりを起こしたことの略史』(『革命略史』)
     5.『モンゴル国の地勢』
     6.『モンゴル国史』
     7.おわりに

    第13章 言葉、戦争と東アジアの国族の境界――「中国本部」概念の起源と変遷[黄克武/訳・苗婧]
     1.はじめに――華夷秩序から現代国際政治と国境まで
     2.何種類の地図から
     3.中国本部観念の遡源――行省制度から中国本部概念の導入まで
     4.顧頡剛と費孝通の「本部」、「辺疆」等の言葉をめぐる論争
     5.おわりに

    第14章 兪吉濬の文明社会構想とスコットランド啓蒙思想――東アジアにおける近代思想の受容と変容の一様相[張寅性]
     1.はじめに――東アジアの啓蒙思想と思想連鎖
     2.スコットランド啓蒙の受容と変容
     3.「開化」と「文明」
     4.「人民」と「各人」
     5.「人世」と「交際」
     6.「邦国」と「国家」
     7.おわりに――主体的開化と「変通」

    第15章 近代法理学の中国における受容と展開――梁啓超の自然法の「発見」を中心に[李暁東]
     1.はじめに――「文化運動」としての「法学」
     2.穂積陳重と梁啓超
     3.自然法と法実証主義
     4.「変革的原理」としての自然法
     5.梁啓超における儒教的自然法と法理学
     6.梁啓超の議論中における陳重
     7.おわりに

    第16章 朝鮮における〈アナーキズム的近代〉――20世紀初頭の東アジアにおけるクロポトキン主義の拡散と『朝鮮革命宣言』[山本健三]
     1.はじめに
     2.クロポトキンと申采浩
     3.クロポトキン主義と朝鮮
     4.『朝鮮革命宣言』と〈アナーキズム的近代〉
     5.おわりに

    第17章 朝鮮末期における近代的空間――民主主義的土壌の培養[李正吉]
     1.はじめに
     2.朝鮮末期の「民主主義の土壌づくり過程」:第一局面
     3.朝鮮末期の「民主主義の土壌づくり過程」:第二局面
     4.朝鮮末期の「民主主義の土壌づくり過程」:第三局面
     5.おわりに

    第3部 「コンタクト」に見る「光」と「影」

    第18章 沖縄近代の再考によせて――日本帝国と同化主義の問題[波平恒男]
     1.はじめに
     2.帝国と帝国主義
     3.日本の帝国化と琉球併合
     4.日本帝国の同心円的構造
     5.日本帝国の同化主義、沖縄の同化
     6.「国内植民地」論ないしは「内部植民地主義」論について
     7.おわりに

    第19章 大韓帝国期漢城における水道建設――植民地都市「京城」の二重構造論との関連から[松田利彦]
     1.はじめに
     2.水道建設以前の朝鮮人・在朝日本人の水資源利用
     3.漢城水道の建設
     4.京城二重都市構造論と水道
     5.おわりに

    第20章 「蒙彊」を表象する――従軍画家としての深澤省三を中心に[王中忱]
     1.「蒙疆」という地域
     2.童画画家から従軍画家への歩み
     3.「蒙疆」の画伯としての活動
     4.「蒙疆」時期の絵制作
     5.プロパガンダ的な作品が全て消えてしまったのか
     6.「蒙古軍民協和之図」の多義的な意味

    第21章 近代的な北東アジアの形成とロシアン・フロンティア――1920年のニコラエフスク事件とサハリン州保障占領[バールィシェフ・エドワルド]
     1.はじめに
     2.サハリン州とニコラエフスク事件
     3.日本軍による北サハリンとアムール河下流地域の占領
     4.サハリン州の「保障占領」に向けて
     5.軍政の導入と地元ロシア人社会
     6.結論

    第22章 清の門戸開放後におけるロシアの茶貿易――キャフタ・漢口の流通を材料に[森永貴子]
     1.はじめに
     2.1850年代のキャフタ貿易危機とロシア商人の構造
     3.ロシア商人の漢口進出と製茶工場
     4.ロシアの茶貿易ルート拡大と漢口の役割
     5.露清貿易の終焉と茶貿易

    第23章 近代移行期済州島民の移動とトランスナショナル・アイデンティティ[趙誠倫]
     1.序論
     2.歴史の中の済州――耽羅から済州
     3.海女たちの出稼ぎ
     4.在日済州人社会の形成
     5.帝国の解体と国境、そして密航
     6.おわりに

    第24章 1912~1932年における内モンゴル人の活動――東蒙書局、蒙古文化促進会及び東北蒙旗師範学校を事例に[娜荷芽]
     1.はじめに
     2.中華民国期の対モンゴル教育政策
     3.東蒙書局と蒙古文化促進協会
     4.東北蒙旗師範学校
     5.おわりに

     研究の歩み[李正吉]
     執筆者紹介
     索引
  • 内容紹介

    人間文化研究機構が島根県立大学北東アジア地域研究センターを拠点に、研究プロジェクト「北東アジアにおける近代的空間の形成とその影響」を推進し、国内の研究者のみならず、中国、韓国、台湾、モンゴルなどの研究者ら行ってきた成果の集大成である論文集。
  • 著者について

    李 暁東 (リ ギョウトウ)
    島根県立大学国際関係学部教授、北東アジア地域研究(NEAR)センター長。
    主な業績に、『近代中国の立憲構想――厳復・楊度・梁啓超と明治啓蒙思想』(法政大学出版局、2005年)、『現代中国の省察――「百姓」社会の視点から』(国際書院、2018年)、「立憲の中国的論理とその源泉」『政治思想における言語・会話・討議』(『政治思想研究』第13号、2013年)、などがある。

    李 正吉 (イ ジョンギル)
    大学共同利用機関法人人間文化研究機構総合人間文化研究センター研究員(特任助教)。
    島根県立大学北東アジア地域研究(NEAR)センター研究員。
    主な業績に、『韓国政治の転換点――「分断」と民主主義の政治力学』(国際書院、2020年)、「分断社会における危機克服のための言説の在り方――韓国の朴槿恵政府の成立から弾劾事態までを事例として」(『比較政治学会年報』第20号、2018年)、などがある。

論集 北東アジアにおける近代的空間―その形成と影響 の商品スペック

商品仕様
出版社名:明石書店
著者名:李 暁東(編著)/李 正吉(編著)
発行年月日:2022/03/31
ISBN-10:4750353299
ISBN-13:9784750353296
判型:A5
発売社名:明石書店
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:670ページ
縦:21cm
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