トナカイの大地、クジラの海の民族誌―ツンドラに生きるロシアの先住民チュクチ [単行本]
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トナカイの大地、クジラの海の民族誌―ツンドラに生きるロシアの先住民チュクチ [単行本]

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出版社:明石書店
販売開始日: 2022/04/21
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トナカイの大地、クジラの海の民族誌―ツンドラに生きるロシアの先住民チュクチ の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    ロシアのチュコトカという場所は、大分部がツンドラで覆われている地域である。現在、マンモスやケサイのような当時の生き物は絶滅し、存在していない。しかしながら野生トナカイに加えて家畜トナカイ、沿岸の海洋ではクジラ、セイウチ、アザラシなどの海獣類が、季節的にこの地域を回遊する。世界でもっとも海獣資源の豊かな地域の1つなのだ。先史時代の人類は、これら海獣類の回遊路や繁殖地などを見つけ、これらの動物を獲得するのに便利な海岸部に居住していたのであろう。本書は、このようなホモ・サピエンスの歴史に思いを寄せながら、ツンドラの“陸の世界”と“海の世界”に私が滞在したさいの村やキャンプでの生活の記録である。本書では、内陸のトナカイ飼育に従事するキャンプや村のあとに、ベーリング海峡の西側の海岸部に位置するチュクチの村の暮らしを紹介する。両者の経済基盤であるトナカイ牧畜や海獣狩猟をとおして、ツンドラの自然と人とのかかわり方を把握してみたい。
  • 目次

     はじめに――ツンドラに生きる

    序論 チュクチの調査に向けて
     0.1 チュコトカという地域
     0.2 北方地域の生態人類学とチュクチ
     0.3 研究の枠組みと現地調査の過程

    第1章 日本からロシアのツンドラへ
     1.1 成田空港からモスクワへ、そしてチュコトカへ
     1.2 調査地の村へ
     1.3 中心村落の生活
     1.4 村の形成史

    第2章 ツンドラの“陸の世界”――トナカイと人
     2.1 トナカイキャンプへ:衣食住
      2.1.1 衣食住
      2.1.2 キャンプの集団構成
      2.1.3 移動形態
      2.1.4 トナカイの管理技術
     2.2 農場経営からみたトナカイ牧畜
      2.2.1 トナカイ頭数の変化と経営戦略
      2.2.2 トナカイ牧畜の国家管理と牧夫の給料
     2.3 放牧テリトリーの変化とチュクチの主体的対応
      2.3.1 放牧地の再編(1968~1997年)とその要因
      2.3.2 ブリガーダ構成員の増加:ブリガーダNo.9の事例
     2.4 ソビエト崩壊後のチュクチのトナカイ牧畜
     2.5 村からペベックに戻る

    第3章 トナカイの民のエスノヒストリー――世界最大規模の家畜飼育者の変容
     3.1 1900年ごろの“トナカイチュクチ”の地域集団
     3.2 チュクチの毛皮交易
     3.3 アメリカ人と“トナカイチュクチ”の交易:チャウン地区の事例
     3.4 20世紀前半におけるアメリカ人とチュクチとの交易
     3.5 20世紀前半におけるチュコトカ・カムチャッカ地域

    第4章 変わりつつあるトナカイの村
     4.1 近年の政治経済の動向
     4.2 チュコトカ自治管区におけるトナカイ牧畜の変化(1927~2001年)
     4.3 チュコトカ自治管区内の地区別の変化
      4.3.1 トナカイ飼育頭数
      4.3.2 経営体の形成と解体
     4.4 社会主義体制崩壊後にトナカイ飼育が衰退する村:トナカイ飼育からサケ漁業へ

    第5章 ツンドラの“海の世界”――クジラと人
     5.1 ベーリング海峡の海獣猟の村へ
     5.2 意外に容易なクジラ猟
      5.2.1 チュコトカの海獣狩猟
      5.2.2 海獣類の種類と生態
      5.2.3 クジラ狩猟の実態
     5.3 クジラの解体と捕獲した肉の分配
     5.4 狩猟キャンプへ:セイウチと人
     5.5 村のなかでのクジラ狩猟:世界でもっとも肉のある村

    第6章 変わりつつあるクジラの村
     6.1 “海獣チュクチ”のエスノヒストリー
     6.2 集落別の海獣類の地域性
     6.3 クジラ捕獲制限頭数の割り当てとチュクチ:村における2つの事業体
     6.4 近年の政治動向の変化と海岸の村

    第7章 陸と海を越えて――3万年のホモ・サピエンス史、北方適応から極北適応へ
     7.1 旧石器時代(3万~2万年前)と遊動狩猟民:マンモス・野生トナカイ・人
     7.2 新石器時代以降(2万年前~17世紀)のフロンティア空間:海獣資源とアラース
     7.3 帝政ロシア時代(1721~1917年)のトナカイ牧畜の導入と多頭飼育化:陸域と海域の地域生態系
     7.4 ソビエト時代からロシア時代へ(20世紀):トナカイ牧畜と海獣狩猟の地域性
      7.4.1 陸域:シベリア・サハリンのトナカイ牧畜の比較
      7.4.2 多様な海獣狩猟:北太平洋の海獣狩猟の地域性
      7.4.3 捕鯨をとりまく問題
     7.5 移動性・回遊性のある生き物の資源管理

    第8章 日本でのチュクチの紹介
     8.1 国立民族学博物館でチュクチ文化を展示
     8.2 トナカイ飼育者のその後:映画『ツンドラブック』の民博での上映

    おわりに――ロシアの先住民管理の方法とツンドラへの適応力

     あとがき
     参考文献
     付録資料 チュクチに関する文献一覧
     索引
  • 内容紹介

    ロシアの北東部に暮らす極北の民チュクチの暮らしを紹介する、本邦初の書。ツンドラの“陸の世界”と“海の世界”に滞在したさいの村やキャンプでの生活、トナカイ牧畜や海獣狩猟の記録から、自然と人とのかかわり方、ホモ・サピエンスの歴史に思いを寄せる。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    池谷 和信(イケヤ カズノブ)
    国立民族学博物館人類文明誌研究部教授、総合研究大学院大学文化科学研究科教授。狩猟採集民や牧畜民の生態人類学・人文地理学、ビーズでみたホモ・サピエンス史、北東アジア地域およびアフリカ地域研究を専門とする。博士(理学)。北海道大学北方文化研究施設の助手時代にチュクチの研究を開始。これまでに8回、現地を訪問。現在、ツンドラへの人の適応過程に関心を持っている
  • 著者について

    池谷 和信 (イケヤ カズノブ)
    国立民族学博物館人類文明誌研究部教授、総合研究大学院大学文化科学研究科教授。
    狩猟採集民や牧畜民の生態人類学・人文地理学、ビーズでみたホモ・サピエンス史、北東アジア地域およびアフリカ地域研究を専門とする。博士(理学)。北海道大学北方文化研究施設の助手時代にチュクチの研究を開始。これまでに8回、現地を訪問。現在、ツンドラへの人の適応過程に関心を持っている。

トナカイの大地、クジラの海の民族誌―ツンドラに生きるロシアの先住民チュクチ の商品スペック

商品仕様
出版社名:明石書店
著者名:池谷 和信(著)
発行年月日:2022/03/31
ISBN-10:4750353973
ISBN-13:9784750353975
判型:A5
発売社名:明石書店
対象:一般
発行形態:単行本
内容:民族・風習
言語:日本語
ページ数:199ページ
縦:21cm
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