酒―日本に独特なもの [単行本]
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酒―日本に独特なもの [単行本]

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出版社:晃洋書房
販売開始日: 2022/05/21
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酒―日本に独特なもの [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    歩いて、見て、聞いた酒造りと飲み方。日本酒とは何か。フランス人である著者が、日本の歴史とアイデンティティの中に深く刻み込まれた「酒」をワイン文化と比較しながら紐解いていく。日本酒の危機と国際化、生産地保護などこれから取り組まれるべき課題とともに、日本酒の魅力を語り尽くす。
  • 目次

    日本語版へのはしがき
    序 論
     アイデンティティに根差した飲み物の地理学的研究
     日本に独特なもの
      分類できない物・酒/日本がわが物にした物/特定の産地の分布/現代への適合の難しさ
     本書の構成


    第Ⅰ部 酒を探す

    第1章 酒とは何か?
        ――多義的な語の定義と分類――
     酒ということばは何を意味するのか? 語彙の難しさ
      ことばの由来
     日本の伝統的アルコール飲料における酒の位置付け
     「酒」をより広いカテゴリーに位置付けることは可能か?
       米のビール?/米のワイン?/穀物のワイン?

    第2章 酒 造 り
     アルコール発酵の論点と原理
      生命の現れ/果物の発酵/穀物の発酵
     複雑な製造方法
      四つの原料/工程の独創性――並行複発酵
     技術,品質,制約の発展

    小 括 穀物由来の「ワイン」にどのような地理学的結論が導かれたか
      明晰な命名がたいせつである/製法は複雑だが立地の制約は僅かである/海外での普及が少ない,その原因は文化地理学の立場から探求されるべきである


    第Ⅱ部 酒のある場所

    第3章 アジアの中で見る酒
        ――日本で米ワインが続いているふしぎ――
     米ワイン
     ――東アジアの分布――
      稲作中心の生活様式の跡は/最初に稲作が伝来した地域に見つかる/2タイプに分かれたアジアでの麹の伝播
     古来の文明の飲み物
      麹の起源にいて――中国での融合/神との密接な関係/黄金期から衰退まで
     米ワインにおける酒の独特な位置
      消費量/米ワイン究極の成功例

    第4章 日本の中で見る酒
        ――土地と心象に根差した飲み物――
     神々の飲み物
      神道――日本文化の支柱/酒が象徴するもの――生命の隠喩/酒造り――神聖な仕事
     創造主としての天皇と稲田
      神話の世界――農地と奥山/酒と神性の関係における土地の重要性/米と酒の心象
     儀式化された飲酒の空間と時間
      通過儀礼/祭 礼/宮中祭祀――人間の時間と自然の時間

    第5章 食卓の上で見る酒
        ――中心となる場――
     酒はどのように飲まれるか?
      燗と冷や/燗のための器/食べながら飲む,飲みながら食べる?
     社会的な飲み物の空間と時間
      「ひとりで飲む酒はない」/飲む場所/飲む時
     酒と他の飲み物
      酒と茶――対極にあるもの/酒が他のアルコール飲料にもたらす影響

    小 括 日本に独特なもの
      歴史の面および地理の面の理由/文化面の選択肢/神道は主たる原因か?


    第Ⅲ部 酒造りと飲酒の歴史

    第6章 起源から16世紀半ばまで
        ――古都周辺の良質な生産地域の発生――
     日本におけるアルコール飲料の起源
      論争中の問題/さまざまな起源の交わるところに誕生した日本の米ワイン/二度の伝来?
     古 代
     ――宮中と神社を中心とした最初の産地の発生――
      中国の体制を日本の実情に適合させる/宮中の酒,上質な米ワインを中心とした儀式と歓楽/農村の酒,粗野な米ワイン/商いはなかったか?
     中 世
     ――全国への技術伝播,そして良質な酒造りの中心地としての畿内の再認識――
      荘園における酒の伝播/酒の専業的発展の基礎 ―― 貨幣経済のはじまりと都市経済網の出現/寺院発祥の新たな技術革新の発展

    第7章 16世紀半ばから明治時代まで
        ――江戸へ向かう大規模商業――
     新しい地理的モデル
      鎖国と関東における新しい都・江戸の開府/体制の原動力――参勤交代/江戸時代における発展――畿内と関東の相互補完
     江戸社会における酒の位置
      飲酒習慣の進化/酒――米の価格管理のための巧妙な手段/酒造りの質
     生産地域の拡大
      下り酒と地元の酒/上方の各地における発展 ―― 海からの誘い/関東における上質な酒造りの失敗

    第8章 明治から現代まで
        ――近代化,産業化と新たな産地の再評価――
     明治維新から太平洋戦争まで
     ――大衆消費に向かって――
      国家の決定的な推進力――酒造りの自由の確立と技術革新/飲酒習慣の本質的な変化/産地集中化の始まり
     戦争の惨事から新しい産地の再評価へ
      あらゆる悪の母胎としての戦争/少数の大酒造業者の下で工業生産される酒/東日本の産地の再評価

    小 括 美味しく飲みたいという欲求を満足させる
      継承される地理的分布/輸送経路へのアクセス可能性によって決まる産地の境界/再編中の産地


    第Ⅳ部 変わる酒・変わらない酒

    第9章 消費者の変化と消費の新しい地理学
     国民的アルコール飲料の終焉と言えるか
      20世紀後半の展開――出発点への回帰/消費される日本酒のタイプの変化――品質を求めて/消費習慣の断絶
     消費者の新しい酒の飲み方
     ―― 一時代の終わりか,それとも新たな始まりか――
      酒愛の終焉――満たされない品質への欲求と古ぼけたイメージ/世代と嗜好の変化/希望をもたらす新たな飲酒習慣
     飲酒習慣の画一化の背後に,際立つ地域差
      全国での飲酒習慣の画一化/古くからの対比――九州とその他の地域/新たな対比――太平洋側の表日本と日本海側の裏日本

    第10章 危機に直面した酒業界
     戸惑う日本酒業界
      生産量の半数を占める12の大酒造会社と,多くの小酒造会社/危機の前兆/適応する納入業者と流通業者
     慣習を定め直すことの必要性
      経済的な解決策が不十分/前提条件――酒の定義の曖昧さに終わりを告げる/消費者を取り戻す

    第11章 新たな挑戦
        ――品質の決定要因の見直しと国際化への適応――
     見直されるべき立法
      分かりにくい二重の分類/悪弊と対応策
     酒にテロワールは存在するか?
      進めている実験/テロワールのある地酒に向けて/保護の手段としての原産地
     酒の国際化
      輸出量は少ないが増加中/酒は世界を掌握するか?/現在の障壁

    小 括 時代遅れの飲み物か?
      現代性の新たな局面/レベルの変化への適応が必要である

    終 章 日本に独特なものを検討する
      説明要因としての地域への定着/酒は日本文化およびその矛盾を明らかにしている/アイデンティティに根差した飲料の地理的分布において,変化しないものを明らかにする固有の軌跡

    訳者あとがき
    引用文献・参考文献一覧
    人名索引
    地名索引
    事項索引
  • 内容紹介

    【第28回 渋沢・クローデル賞受賞】
    歩いて,見て,聞いた酒造りと飲み方

    日本酒とは何か.フランス人である著者が,日本の歴史とアイデンティティの中に深く刻み込まれた「酒」をワイン文化と比較しながら紐解いていく.日本酒の危機と国際化,生産地保護などこれから取り組まれるべき課題とともに,日本酒の魅力を語り尽くす.
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    ボーメール,ニコラ(ボーメール,ニコラ/Baumert,Nicolas)
    現在、名古屋大学教養教育院特任准教授。Agr´egation大学教授資格(地理学)/地理学博士。フランスコルマール出身。パリ・ソルボンヌ第4大学博士課程修了。2011年、“Le Sak´e une exception japonaise”(博士論文)で第28回渋沢・クローデル賞受賞。パリ・ソルボンヌ第4大学地理学部特任助教を経て現職

    寺尾 仁(テラオ ヒトシ)
    現在、新潟大学人文・社会科学系(工・経済科学部)准教授、同日本酒学センター協力教員。東京都出身。早稲田大学法学部卒業、同大学大学院法学研究科修士課程修了、トゥールーズ第1大学(フランス)都市計画法・建設法高等専門研究学位課程修了、早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程退学。新潟大学教養部助教授、同工学部助教授を経て現職。在職中にリエージュ大学(ベルギー)日本研究センター訪問教員、トゥールーズ第1大学訪問教員・訪問研究員、パリ第10大学(フランス)訪問教員、パリ第1大学(フランス)訪問研究員、パリ国際大学都市(フランス)日本館館長など
  • 著者について

    ニコラ・ボーメール (ニコラボーメール)
    名古屋大学教養教育院特任准教授

    寺尾 仁 (テラオ ヒトシ)
    新潟大学人文・社会科学系(工・経済科学部)准教授.同日本酒学センター協力教員

    岡崎 まり子 (オカザキマリコ)
    フォーラム・ママラギ(言語学校)主幹

    金子 麻里 (カネコマリ)
    e-cor(エコール)フランス語コミュニケーション教室主宰,新潟大学非常勤講師(フランス語担当)

    駒形 千夏 (コマガタチナツ)
    新潟大学人文社会学系(経済科学部)助教.同日本酒学センター協力教員

    根木 一子 (ネギイチコ)
    新潟市芸術文化振興財団アーツカウンシル新潟 プログラムオフィサー

    長谷川 美緒 (ハセガワミオ)
    新潟大学自然科学系理学部事務主任

    宮尾 裕美 (ミヤオヒロミ)
    菊水酒造株式会社勤務

酒―日本に独特なもの [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:晃洋書房 ※出版地:京都
著者名:ニコラ ボーメール(著)/寺尾 仁(監訳)
発行年月日:2022/05/20
ISBN-10:4771036217
ISBN-13:9784771036215
判型:A5
発売社名:晃洋書房
対象:教養
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:276ページ
縦:21cm
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