ベルクソン 反時代的哲学 [単行本]
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ベルクソン 反時代的哲学 [単行本]

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出版社:勁草書房
販売開始日: 2022/06/02
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ベルクソン 反時代的哲学 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    立ち止まっている人にだけ見える景色がある。概念とイメージの緊張関係を精緻に読み解き、ベルクソンを反時代的哲学として読み返す。概念の解像度を上げるだけが哲学の仕事ではない。ベルクソンは、イメージとの往還と緊張関係を強調してやまない。本書は最新の研究成果を踏まえつつ、『試論』や『物質と記憶』など主要著作の鍵概念である「持続」や「純粋記憶」を深く理解するには、「リズム」や「場所」のイメージの精確な把握が欠かせないと説く。
  • 目次

    序 論 言葉の暴力
     §1 功利性と効力
     §2 生命(vie)・生き長らえ(survie)・超-生(sur-vie)
     §3 哲学と科学、良識(ボン・サンス)と常識(サンス・コモン)
     §4 メジャーな概念とマイナーな論理
     §5 言葉のふるう暴力
     §6 言語にふるわれる暴力
     §7 「見かけに騙されないようにしよう」──言語のアナモルフォーズ
     §8 言語の速度学──遅れとしての隠喩
     §9 否定的転義学
     §10 螺旋としてのベルクソン哲学
     §11 言語の手前、言語の彼方
     §12 transports amoureux、あるいはピルエットとしての直観
     §13 マイナーな論理は何をなしうるか(本書の構成)

    第Ⅰ部 測りえぬものを測る──『意識に直接与えられたものについての試論』における持続のリズム計測(rythmesure)
     §14 計測から遠く離れて(第Ⅰ部の構成)

    第1章 計測のリズムを刻む──『試論』第一章の読解
     §15 「心理的諸状態」の類型論(『試論』第一章の構造)
     §16 呼びかけⅠ──リズムと共感(美的感情の分析1)
     §17 催眠的リズム(美的感情の分析2)
     §18 強度と深度(美的感情の分析3)
     §19 ベルクソンの手Ⅰ──「例えば、拳を徐々に強く握りしめてみてほしい」
     §20 中間状態の分析における「注意attention」と「緊張tension」
     §21 自由の始まりとしての感覚
     §22 「音楽の表現力、というよりむしろその暗示力」
     §23 多様性と有機組織化のあいだにある強度

    第2章 リズム数論(arythmologie)──『試論』第二章の読解
     §24 数の問い──カント、フッサール、ベルクソン
     §25 場所学Ⅰ──コンパス化された存在(拡がりと空間)
     §26 メロディーからリズムへ
     §27 数(arithmos)とリズム(rhuthmos)──アリストテレスとベルクソン
     §28 リズム計測Ⅰ──構造的リズム
     §29 内在的感性論のほうへ

    第3章 自由の度合い──『試論』第三章の読解
     §30 決定論批判
     §31 自由はいかにそのリズムを刻むのか(ベルクソンとハイデガー)
     §32 催眠、自我の測深
     §33 記憶の問題系へ
     §34 数に関する思考の未来

    第Ⅱ部 場所なきものに場所を与える──『物質と記憶』における記憶の場所学(khorologie)
     §35 存在論的、憑在論的(第Ⅱ部の構成)
     §36 ベルクソンとカント──超図式機能のほうへ
     §37 ベルクソンによるコペルニクス的転回──場所論としてのイマージュ論

    第1章 『アリストテレスの場所論』に場所を与える
     §38 場所と空間──ライプニッツの位置
     §39 『アリストテレスの場所論』から『物質と記憶』へ

    第2章 知覚の位置──『物質と記憶』第一章・第四章の読解
     §40 ファイネスタイの論理としての現象学
     §41 ベルクソンの手Ⅱ──『物質と記憶』第一章における幻影肢
     §42 二つの身体の理論──距離の現象学
     §43 実在的(リアル)なもののしるし(サイン)、あるいは『知覚の現象学』における幻影肢
     §44 situsの論理──記念碑的なもの(le monumental)から記憶を絶したもの(l'immémorial)へ(『物質と記憶』第四章)
     §45 リズム計測Ⅱ──差動的リズムとしての持続のリズム

    第3章 唯心論(スピリチュアリスム)と心霊論(スピリティスム)──ベルクソン哲学における催眠・テレパシー・心霊研究
     §46 亡霊を尊重すること、あるいは経験の転回点
     §47 催眠とベルクソンの記憶理論
     §48 テレパシーと共感(シンパシー)──ベルクソンの知覚理論
     §49 収束する(converger)──「歴史家と予審判事の間」にある心霊研究の方法論
     §50 転換させる(convertir)──「おそらくは〈彼岸〉であるような〈外部〉」へ

    第4章 記憶の場所──『物質と記憶』第二章・第三章の読解
     §51 Spacing Imagination
     §52 運動図式──ベルクソンとサルトル(『物質と記憶』第二章)
     §53 図式機能の問い──カント、ハイデガー、ドゥルーズ
     §54 崇高と走馬灯──構想-暴力と純粋記憶の無為の暴力
     §55 場所学Ⅱ──locusの論理(『物質と記憶』第三章)
     §56 呼びかけⅡ──無為・待機・憑在論的
     §57 もう一つの「生の注意」としての膨張
     §58 もう一つの「スペクトル分析」のほうへ

    第Ⅲ部 方向づけえぬものを方向づける──『創造的進化』における生の弾み(エラン・ヴィタル)の諸方向=器官学(organologie)
     §59 目的論と生気論、危険な関係?(第Ⅲ部の構成)

    第1章 ベルクソンと目的論の問題──『創造的進化』第一章の読解
     §60 目的論の亡霊
     §61 場所学Ⅲ──傾向としての存在、意味=方向としての実存
     §62 リズム計測Ⅲ──「持続のリズム」から「生命の衝迫」へ
     §63 ベルクソン的目的論の四つの根本特徴
     §64 急進的な目的論への「否」──創造的目的論
     §65 内的合目的性への「否」──ベルクソンとカントの目的論
     §66 伝統的な生気論への「否」──(非)有機的生気論へ
     §67 二つの生気論──超越論的生気論と内在的生気論(ベルナールとベルクソン)
     §68 来たるべき承認のための闘争──哲学と科学

    第2章 「生物の丹精=産業(industrie)」について、あるいはベルクソン的器官学──『創造的進化』第二章の読解
     §69 『創造的進化』の撒種──受容の(複数の)歴史
     §70 ベルクソンの生気論は(非)有機的である
     §71 ベルクソンの生気論は非個体的である
     §72 ベルクソンの(非)有機的生気論は一つの器官学である
     §73 ミダス王の手──延長の法則
     §74 知性と産業
     §75 人間の努力、人間という努力──生命の道具主義(ベルクソンとスティグレール)
     §76 「可塑的な溝」──知性と物質性
     §77 来たるべき生気論

    第3章 ベルクソンの手Ⅲ:(非)有機的生気論──『創造的進化』第三章の読解
     §78 いかなる生気論か? ベルクソンにおける手の範例性
     §79 人間の手──人間性と動物性、自然的なものと人工的なもの
     §80 哲学者の手① 鉄のやすり屑を貫く手
     §81 哲学者の手② 抹消線を引く手
     §82 呼びかけⅢ──神の手(無限に有限な努力)
     §83 (非)有機的生気論の歴史に向けて

    第Ⅳ部 呼びかけえぬものに呼びかける──『道徳と宗教の二源泉』における響存(écho-sistence)
     §84 テクストの聴診(方法論的考察)──功利性と効力、生命の二つの運動
     §85 行動の論理の探究としての『二源泉』
     §86 『二源泉』に固有のアポリア
     §87 声・火・道・息のイメージ──動的行動の論理を露わにするもの

    第1章 声の射程──呼びかけと人格性
     §88 呼びかけⅣ──動的行動における人格性の孕む逆説の諸相
     §89 静的行動における人格性
     §90 生命の移調

    第2章 火の領分──情動と共同体
     §91 二つの根本気分──ベルクソンとハイデガー
     §92 人類の彼方へ向かう人類愛
     §93 人格性・表象・伝播との関係における情動
     §94 熱狂とは何か──ベルクソンとカント
     §95 場所学Ⅳ──灰の共同体

    第3章 道の途中──二重狂乱と政治
     §96 『二源泉』における「道」のイメージ
     §97 情動の政治学
     §98 〈道〉の哲学小史──デカルト、スピノザ、ベルクソン
     §99 デカルトの道、ベルクソンの道
     §100 交会法と神秘家の旅
     §101 疎通の論理と拡張された道
     §102 リズム計測Ⅳ──計り知れなさには計り知れなさを
     §103 「二重狂乱」と前進
     §104 計算しえぬものを計算する

    第4章 ベルクソンの身体概念──フランス唯心論のもう一つの歴史に向けて
     §105 「結びの考察」の意味=方向(sens)
     §106 「二つの身体」論・再論──固有身体(corps propre)の所有・固有性(propriété)の問題
     §107 視覚に対する触覚優位の顚倒──知覚と直観の問題
     §108 ベルクソンの手Ⅳ──身体という拡張、技術(テクネー)という補綴(プロテーズ)
     §109 もう一つのフランス・スピリチュアリスムのほうへ

    結 論 明日の前に
     §110 辺獄(リンボ)のベルクソン
     §111 反時代的哲学とは何か
     §112 スピリチュアリスムは新たな生を開始する

    あとがき
    文献表
    事項索引
    人名索引
  • 内容紹介

    立ち止まっている人にだけ見える景色がある。概念とイメージの緊張関係を精緻に読み解き、ベルクソンを反時代的哲学として読み返す。

    概念の解像度を上げるだけが哲学の仕事ではない。ベルクソンは、イメージとの往還と緊張関係を強調してやまない。本書は、最新の研究成果を踏まえつつ、『時間と自由』や『創造的進化』など主要著作の鍵概念である「持続」や「エラン・ヴィタル」を深く理解するには、「リズム」や「方向」のイメージの精確な読解が欠かせないと説く。勁草書房編集部ウェブサイトでの連載時より大幅改稿。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    藤田 尚志(フジタ ヒサシ)
    1973年生まれ。九州産業大学教授。Ph.D(哲学)。専門は哲学、フランス近現代思想
  • 著者について

    藤田 尚志 (フジタ ヒサシ)
    藤田 尚志(ふじた ひさし) 1973年生まれ。九州産業大学教授。Ph.D(哲学)。専門は哲学、フランス近現代思想。共編著に、『ベルクソン『物質と記憶』を解剖する』(2016年)、『ベルクソン『物質と記憶』を診断する』(2017年)、『ベルクソン『物質と記憶』を再起動する』(2018年)(いずれも書肆心水)、共著にMécanique et mystique(Olms, 2018)ほか。訳書にアンリ・ベルクソン『時間観念の歴史』(共訳、書肆心水、2019年)、マルセル・ゴーシェ『民主主義と宗教』(共訳、トランスビュー、2010年)、ほか。

ベルクソン 反時代的哲学 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:勁草書房
著者名:藤田 尚志(著)
発行年月日:2022/05/20
ISBN-10:4326103000
ISBN-13:9784326103003
判型:B5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:590ページ
縦:21cm
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