高齢者介護と福祉のけもの道―ある危機的な家族関係のエスノグラフィー [単行本]

高齢者介護と福祉のけもの道―ある危機的な家族関係のエスノグラフィー の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  ９２歳の実母の支配と対峙した、ある大学教授の介護録「禁断の書」。下咽頭がん、アルコール依存症を乗り越えた先に待っていた、第３の試練：親の介護問題。母との関係、記憶をたどりなおすことで、超高齢社会の真理を抉り出す。

• 目次

  第３の試練
  はじめに
  
  　Ⅰ　日本では見えにくい“文化の衝突”（伏線）
  
  ■日本では見えにくい人間関係の衝突や支配
  ■耐えられないジェネレーション・ギャップ
  ■許せないカルチャー・ギャップ～文化に貴賎なし
  ■受け容れられないコミュニケーション・ギャップ
  ■介護してもカオス（混沌）
  ■誤った！ 愛情の需給ギャップ
  ■在宅介護などディストピア（反理想郷）
  ■衝突しないための思考訓練
  
  　Ⅱ “日本では見られにくい支配”からの脱却
  
  ■日本では見られにくい支配とは
  ■思春期に独裁者とクラッシュ‼
  ■情報統制するプーチンばりのダークサイド
  ■安寧という福祉のアヴァンギャルド（前衛）
  ■安寧であるはずの福祉がもたらすアポカリプス（黙示録）
  ■福祉のバッドエンドに、最後の咆哮（提言）‼
  ■社会福祉に関して、もう一つ！ 指摘しておくべき
  “日本では見られにくい支配”（闇の奥）
  ■病的な〈支配〉からの最終的な〈脱け出し方〉
  
  　Ⅲ　晩節を汚さないために
  
  ■憎まれない超高齢者像とは
  ■素敵な（かわいい）お年寄り化の仰天マニュアル
  ■少子高齢化を凌ぐ試論の数珠つなぎ
  ■けもの道の地平～最後は、永い孤高論
  ■自身の先駆的なエンディングノート序説
  
  あとがき
  附　録（読後の福利厚生：レクリエーションに代えて）
  孤高の著者が、目を皿のようにして見つけていた！
  貴重なテレビ番組、けもの道コレクション

• 内容紹介

  92歳の実母の支配と格闘した、ある大学教授の介護録「禁断の書」
  下咽頭がん、アルコール依存症を乗り越えた先に待っていた、第３の試練：親の介護問題。実母との関係、記憶をたどりなおすことで、超高齢社会の真理を抉り出す。
  「近大の専任講師から准教授、教授になれても、前述の病歴（下咽頭がん、アルコール依存症）を重ね、再びけもの道から生還できたら、親の介護問題で第３の試練です。著者にとって、人生そのものが、けもの道だとラベリングしても過言ではないでしょう。だからこそ終生、脱けるための方法論を探究し構築してゆく必要があるのです。」（「第３の試練」本文より）

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  前田 益尚(マエダ マスナオ)
  臨床社会学者。近畿大学文芸学部教授、近畿大学大学院総合文化研究科教授。１９６４年生まれ、滋賀県大津市出身。滋賀県立膳所高校卒。法政大学社会学部卒。成城大学大学院文学研究科コミュニケーション学専攻博士後期課程単位取得退学（文学修士）

• 著者について

  前田　益尚 (マエダマスナオ)
  1964年生まれ。滋賀県大津市出身。滋賀県立膳所高校卒。法政大学社会学部卒。成城大学大学院文学研究科コミュニケーション学専攻博士後期課程単位取得退学。文学修士。現在、近畿大学文芸学部教授。

高齢者介護と福祉のけもの道―ある危機的な家族関係のエスノグラフィー の商品スペック