世界レベルの工場の経営・運営を目指す工場長の教科書 [単行本]

世界レベルの工場の経営・運営を目指す工場長の教科書 の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  「理想の工場」に導く生産系マネージャー必携の書。工場力強化の達人から実践的ノウハウを学ぶ。

• 目次

  第1章　「強い工場」をつくるための工場管理とは
  1.1　工場マネージャーの役割を理解する
  1.1.1　工場マネージャーの定義
  1.1.2　本書のレベル感
  1.1.3　工場マネージャーに期待される役割
  1.1.4　これからの時代に求められる工場マネージャー
  1.1.5　管理者は「管理」することが仕事か
  1.1.6　工場マネージャーのレベルを上げるための視点
  1.2　工場マネージャーが知っておくべき経営の基本とは
  1.2.1　経営するとはどういうことか
  1.2.2　経営者の定義とは
  1.2.3　事業の存続・発展にはシナリオが必要
  1.2.4　事業の存続・発展は「金」が鍵
  1.2.5　利益は「金」を生み出せるのか
  1.2.6　経営管理の基本を知る
  1.2.6.1　金を知る第一歩は貸借対照表の理解
  1.2.6.2　キャッシュフロー計算書で金の流れを知る
  1.3　工場のあるべき姿を描けるようになる
  1.3.1　知っているようで知らない「ものづくりのあるべき姿」
  1.3.2　工場の役割を明確にする「工場の機能設計」
  1.3.3　経営視点で工場の機能設計を考える
  1.3.4　工場に求められる機能
  1.3.5　機能を実現するための組織メンバーの能力
  1.4　経営に貢献できる工場づくりとは
  1.4.1　経営への貢献は「金」が鍵
  1.4.2　運転資金の概念を理解する
  1.4.3　工場の金への寄与は利益だけではない
  1.4.4　工場の営業キャッシュフローへの貢献
  1.4.5　営業キャッシュフローを確実にプラスにする
  1.4.6　将来に向けた競争力の強化も必要
  第２章 工場のものづくり力を世界レベルに強化する
  2.1　ものづくりの基本「5S」と経営的な意味とは
  2.1.1　ものづくりのあるべき姿と経営
  2.1.2　5Sは健全な企業経営の基本ツール
  2.1.3　5Sの考え方は世界標準
  2.1.4　5Sを正しく理解する
  2.1.5　5Sは異常を「見える化」する管理の基本ツール
  2.2　生産計画と在庫管理は工場運営の肝
  2.2.1　業務としての生産管理
  2.2.2　工場マネージャーは生産管理の概念を広く持つ
  2.2.3　工場マネージャーが考えるべき生産計画とは
  2.2.4　生産管理の質を高めるには、生産計画の質を高めるべし
  2.2.5　生産計画100％達成の意味
  2.2.6　生産管理の質を高めるには、在庫管理にも目を向ける
  2.2.7　在庫は仕事の質のバロメーター
  2.2.8　在庫削減は工場マネージャーの責務
  2.3　品質の造り込みの考え方を理解する
  2.3.1　品質は企業の生命線
  2.3.2　品質が悪いと経営が負のスパイラルに陥る
  2.3.3　品質問題の悪い情報はすぐに駆け巡る
  2.3.4　品質を造り込むための必須事項
  2.3.5　品質の造り込みの基本はQC工程図
  2.3.6　QC工程図の本質的な意味
  2.3.7　QC工程図に書くべき管理項目
  2.3.8　誰もが確実に正しい作業を行うための作業標準書
  2.3.9　適切な作業を確保するための教育訓練
  2.4　品質・安全のコンプライアンスなくして生産はない
  2.4.1　不正が許されない世の中に
  2.4.2　コンプライアンスとは
  2.4.3　見えにくい品質不正問題
  2.4.4　品質不正の手口を知る
  2.4.5　品質不正に手を染めた現場も品質不正の被害者
  2.4.6　品質不正を防ぐ鍵は仕事の「見える化」
  2.4.7　安全の確保は工場マネージャーの絶対責務
  2.4.8　品質や安全に対する言行不一致をなくす
  第３章　工場の競争力を世界レベルに磨き上げる
  3.1　改善のベースは徹底した三現主義へのこだわり
  3.1.1　工場マネージャーは三現主義を徹底せよ
  3.1.2　意外と難しい三現主義
  3.1.3　管理者が陥りやすい三現主義の落とし穴
  3.1.4　残念な工場の事例と教訓
  3.1.5　管理者はどうやって三現主義を貫くべきか
  3.2　生産性改善はムダ・ロスの徹底削減から
  3.2.1　生産性とは何か
  3.2.2　生産性改善の考え方
  3.2.3　ムダ・ロス削減こそ最初に行うべき生産性改善
  3.2.4　ムダ・ロスとは何か
  3.2.5　ムダ・ロスの深掘り「9つのムダ」
  3.2.6　まとめ
  3.3　工場全体を俯瞰するための人時間・機械時間の概念を知る
  3.3.1　工場全体を俯瞰する
  3.3.2　人時間の考え方
  3.3.3　機械時間の考え方
  3.4　現状の改善から、現状の延長線上にはない改革へ
  3.4.1　現状の延長線上にはない変革の考え方
  3.4.2　モグラたたきからの脱却
  3.4.3　総合改善の考え方
  第４章 工場の稼ぐ力を世界レベルに引き上げる
  4.1　製造原価の構造を理解せよ
  4.1.1　工場マネージャーが把握しておくべき原価の必要性
  4.1.2　なぜ原価管理が必要か
  4.1.3　原価の構造を知る
  4.1.3.1　直接費と間接費
  4.1.3.2　変動費と固定費
  4.1.3.3　損益分岐点図
  4.1.3.4　限界利益という考え方
  4.1.3.5　直接原価計算と全部原価計算
  4.1.3.6　利益管理の考え方
  4.2　原価の構造が分かれば外注品・調達品のコストも分かる
  4.2.1　原価の構造を理解する必要性
  4.2.2　コスト査定の考え方
  4.2.3　簡易コスト査定の考え方
  4.2.3.1　総原価
  4.2.3.2　製造原価
  4.2.3.3　材料費と加工費
  4.2.4　基本的な原価の算出
  4.2.5　チャージ（賃率）の考え方
  4.2.6　労務チャージの計算の仕方
  4.2.7　設備チャージの計算の仕方
  4.3　現状の原価をあるべき原価にもっていく
  4.3.1　加工費の査定ポイント
  4.3.2　正しい現場の把握が原価管理の基本
  4.3.3　現場で把握した記録を改善に活用する
  4.3.4　正しい事実認識による、あるべき原価の追求
  4.4　これからの時代に勝ち残れる工場になるために
  4.4.1　やるべきことを徹底してやり抜く
  4.4.2　工場のDX推進には、工場の基礎力が必要
  おわりに
  索引

• 内容紹介

  「工場力強化の達人」が、必須の知識・スキルを体系化
  ものづくり力・競争力・稼ぐ力が飛躍的に上がる！
  
  本書は、経営に貢献できる工場を造るために、深く理解をしておくべきことを解説した工場長のための教科書です。工場長や製造部長といった生産拠点を経営するトップ層はもちろん、製造課長や技術課長など、工場において重要な位置を占める工場マネージャーのための教科書でもあります。また、近い将来に工場を統括する職責に就くべき人にも向けています。
  
  今の日本の製造業は、どこも限られたヒト・モノ・カネの経営資源の中で四苦八苦しています。中でも苦しんでいるのが、ヒト。特に工場経営を担うべき中核人材の育成です。必要な知識やスキルがないままにOJT（オン・ザ・ジョブトレーニング）と称していきなり工場経営の任に就いても、期待通りの経営成果を出すことが難しいのは言うまでもありません。本書は、あくまでも現場視点に立った上で、経営に貢献できる工場を経営できる工場長や工場マネージャーに必要なスキルを網羅した内容になっています。
  
  経営に貢献しつつ、世界レベルで戦える強い工場を造り上げるために重要なのは、何も特殊なマネジメントテクニックではありません。工場としてやるべきことの本質を深く理解し、そしてやるべきことを確実に行い、かつ工場を含めたサプライチェーン全体を俯瞰して考えるスキルが必要なのです。本書では、工場管理の基本、サプライチェーンを通してきちんと造るための条件、改善活動を通して品質をより良くするための条件、原価管理を通してきちんと儲（もう）けるための条件といった、世界で戦える工場長に必須のスキルの習得を狙っています。
  
  机上の議論ではなく、実際にグローバル市場で戦っている企業の人材育成の現場で、何度も議論を重ね、練りに練られた内容になっている実務者必携の１冊です。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  古谷 賢一(フルタニ ケンイチ)
  ジェムコ日本経営、本部長コンサルタント、ＭＢＡ（経営学修士）。「工場力強化の達人」の異名を持つ、ものづくりの現場に詳しい経営コンサルタント。大手鉄鋼メーカーの多角化事業部門にて、主に電子回路モジュールおよびコンピュータなど情報機器の開発製造事業に従事。開発・設計・製造・生産技術・品質保証・品質管理等の業務に従事し、本社より分社した当該事業会社の品質保証責任者、生産技術部門長および海外生産子会社の品質管理責任者を歴任。その後、ジェムコ日本経営に入社

• 著者について

  古谷 賢一 (フルタニ ケンイチ)
  「工場力強化の達人」の異名を持つ、ものづくりの現場に詳しい経営コンサルタント。経営管理、人材育成から、品質改善支援、ものづくり革新支援など幅広い分野に従事し、海外での支援実績も多い。「地に足がついた活動」をモットーに、現場に密着した、きめ細かい実践指導は顧客から高い評価を得ている。ものづくり経営やものづくりの基本に関するセミナーや、雑誌への関連記事の寄稿も多数。

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